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北海道や九州の自然の中日本の最端地まで自転車での走破を目指す
法政大学サイクリング部

イメージ前列左から、須藤景太さん(理工学部機械工学科3年)、河原海杜さん(理工学部応用情報 工学科3年/代表)、後列左から山﨑航野さん(生命科学部応用植物科学科3年)、工藤智朗 さん(理工学部機械工学科2年)、土屋拓哉さん(生命科学部応用植物科学科2年)

イメージ合宿では4人で班を構成し、それぞれ別のコースをたどって目的地を目指す。写真は2018年の夏に北海道の千歳市付近を走行中の一枚

イメージ2017年の秋には創部50周年を記念したOB会を開催。70代になる創部メンバーも駆け付けてくれた

イメージ2018年の春合宿で、本土最南端と最西端に到達。写真は、最西端の長崎県佐世保市・ 神崎鼻公園で記念撮影

「気軽に楽しめるスポーツとして、サイクリングを楽しんでいます。長期休暇では遠出を計画して、夏は北海道、春は九州を自転車で巡るツーリング合宿を実施しています」と紹介してくれたのは、自転車通学をきっかけにサイクリングに興味を持ったという山﨑さん。「どんなに遠い場所でも、道が続いていれば自分の力だけでたどり着ける。ツーリングに行くたびに、そう感じて感慨深いです」と笑顔を見せます。

部員同士の仲が良く、合宿前の壮行会にはOB・OGが差し入れを持って見送りに来てくれるといいます。「そのお礼も兼ねて、合宿の間には200人以上の先輩全員宛てに、手分けしてはがきを書いています。秋に開催するOB会の案内と、旅の思い出を感じてもらおうと道の駅のスタンプも添えています」と語るのは須藤さん。「お世話になってばかりなので、先輩たちとのツーリングも企画したいと話しています」。

約1カ月の長期旅行となる合宿は、出発前にじっくりと計画を練り、宿泊場所や食料調達の下調べも念入りにします。しかし、自然災害や思わぬアクシデントが起こることも。2018年の夏合宿は、北海道東部を移動する際、北海道胆振東部地震に遭遇しました。「幸いケガなどはありませんでしたが、大規模な停電が発生した影響で、どこへ行っても食料品を調達できなくなってしまいました。やむを得ず、避難所で寝泊まりさせてもらうなど、安全面での不安もあり、被災地の方々に迷惑はかけられないので、合宿は中断になりました」と語る土屋さん。同じ合宿に参加していた工藤さんは「困っているときは地元の方々の温かさに触れることが多いと感じています。ただ、今回の合宿は日本最東端にある根室市の納沙布岬を目指していただけに、とても残念でした。既に北、西、南の端へは到達していますが、最東端はまだ行けていません。学生の間に必ず挑戦したいですね」と意気込みます。

「合宿では一日100㎞以上走り、山越えや野外で寝泊まりすることもあるので、体力や臨機応変な対応力が鍛えられます。前回の春合宿でも、部員の一人が山下りの走行中に転倒して腕をケガするアクシデントがありましたが、親切な地元の方の協力で早急に対応することができ、合宿を完遂することできました」と語るのは代表の河原さん。
「これからは、女子部員も日帰りで気軽に走りやすいコースでの活動も増やしていきたいと思っています」。

(初出:広報誌『法政』2019年1・2月号)


法政大学サイクリング部

河原海杜さん(理工学部応用情報 工学科3年/代表)
須藤景太さん(理工学部機械工学科3年)
山﨑航野さん(生命科学部応用植物科学科3年)
工藤智朗さん(理工学部機械工学科2年)
土屋拓哉さん(生命科学部応用植物科学科2年)