学生コンペを通じて商品企画や販売促進のスキルを実践的に習得
経済学部現代ビジネス学科 杉浦未樹教授ゼミ
上段左から、杉浦未樹教授、石田志羽さん(経済学科3年、ゼミ長)、北田莉子さん(経済学科3年)下段左から、佐々木由斗さん(現代ビジネス学科2年)、孫婉婷さん(経済学科2年) ※全員、経済学部
ニチレイマグネット株式会社様への提案でテーマ優勝して、今秋商品化を実現した「ピタッとチェキ」。チェキに貼り付けて使えるマグネットタイプのシール
毎年行われている経営学部市場経営学科西川英彦教授ゼミとの合同ゼミの様子。西川ゼミもSカレに参加し、商品企画を競い合っている。写真は2019年のもの
夏合宿では伝統工芸や手づくり体験など、クリエイティブな体験を実践。写真は、2019年にかまぼこの手づくり体験を楽しんだ時の一枚
「杉浦未樹教授ゼミでは『Sカレ』※1と呼ばれる大学ゼミ対抗の商品企画コンペに挑戦しながら、商品開発や販売促進のプロセスを実践的に学んでいます」と紹介してくれたのは、パッケージデザインに興味があるという佐々木さん。「2年次はテキストを輪読しながら商品企画の基礎を身に付け、3年次からはチームに分かれてコンペに参加しています」
Sカレの評価は2段階に分かれ、10月に開催される「秋カン」※1で商品のコンセプトを、12月開催の「冬カン」※1で商品化を実現するためのプランを競います。商品化権を得たチームは、翌年の秋カンまでの販売実績によって総合的な成績が決まります。
「夢中になって自分の考えを話し、他人の考えを聞き、意欲的に取り組んでほしい」と語る杉浦教授。学生へのアドバイスにも熱が入ります。そうしたサポートを受け、2020年度のSカレでは、杉浦ゼミ内で考案した「チェキ」※2のマグネットシールがコンセプト優勝。次回の秋カンまでに販売実績を上げようと、ゼミを挙げてバックアップ。販促プロモーションには2年生も協力しています。
「四つのチームに分かれて、さまざまな方法で販促プロモーションを進めています。私と佐々木さんは同じチームで、写真投稿サイト(インスタグラム)を利用したキャンペーンに取り組んでいます」と語るのは孫さん。「キャンペーンを盛り上げることで商品に興味を持ってもらいやすくなるので、アイデアを出し合いながら、試行錯誤しています」
3年生は三つのチームに分かれ、新たなテーマでの商品企画に着手。「自然豊かな兵庫県・多可町の新たな土産品開発に取り組んでいます。長引くコロナ禍で、現地調査や対面でのミーティングができないため、オンライン環境でも自由に意見を出し合える雰囲気づくりを心掛けています」と語るのは、北田さん。「将来は生活に欠かせない、人々の当たり前を支えるような商品づくりを手掛けたい」と意気込みを見せます。
「新たな商品を作り出すには、アイデアを持ち寄り、意見を出し合って協力することが必要だと実感しています」と語るのは、ゼミ長の石田さん。「学生のうちから、実際の商品企画や販売促進に関わり、商品化を目指せるのは、本当に貴重な機会です。ゼミ生はみんな、実践した経験の一つ一つを自分の成長につなげ、将来に役立てたいと意欲を燃やしています。
私自身も、社会課題の解決に取り組み、多くの人を笑顔にできる商品を作りあげてみたい」と、未来の自分に期待を寄せます。
※1 Sカレ:テーマに基づいて実際の商品の企画・販売実績を競う、大学ゼミ対抗のインターカレッジ。正式名称は「Student Innovation College」。2020年度は25大学29ゼミが参加。
秋カン(Autumn Conference)と冬カン(Winter Conference)により商品化の権利を競い合う。
※2 チェキ:撮ったその場で、ミニサイズの写真がプリントできるインスタントカメラ。
※今回はオンラインで取材しています
(初出:広報誌『法政』2021年10月号)
- 経済学部現代ビジネス学科 杉浦未樹教授ゼミ
杉浦未樹教授
石田志羽さん(経済学科3年、ゼミ長)
北田莉子さん(経済学科3年)
佐々木由斗さん(現代ビジネス学科2年)
孫婉婷さん(経済学科2年)
※全員、経済学部
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