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幼児から高校3年生までの子どもたちと誠実に向き合い、本気で遊んでぶつかり合う
児童福祉ボランティアサークル「キラキラ星」

イメージ左から、渡邉さん、溝上さん、高橋さん

イメージ子どもたちとの交流後に行っている職員の方々との反省会

イメージ昨年夏のサークル合宿。経済・社会・現代福祉学部の学生が集まるキラキラ星は、サークル員同士でも上下関係がなく、仲が良い

イメージ昨年の多摩祭。今年は安全面に配慮し、子どもたちを招待する予定だ

子どもたちと遊ぶのが楽しくて、一回一回を大切にしていたら、ここまで続けてきていました」と話すのは、児童福祉ボランティアサークル・キラキラ星の中でも、特に子どもたちから人気がある3年生の高橋さん。「入部した動機は、所属学科の実習授業でボランティア経験の必要に迫られたからでしたが」と苦笑いを浮かべます。

多摩キャンパス近隣の児童養護施設へ毎週土曜日に訪れているキラキラ星。午後の2時間半、約20人の子どもたちの輪に交じり、「遊び」を通じた交流をしています。

子どもたちへの姿勢は真剣そのもの。「たまたま用事があって参加できなかっただけで、子どもたちは『自分が前回、お兄さんに何かしてしまったのか』と心に傷を負うこともあるからです」と高橋さんは理由を話します。「私たちが子どもたちから教わることもたくさんある。座学による臨床心理の研究では得られない経験ができます」

子どもたちの年齢は幼児から高校3年生まで。副代表の渡邉さんは「一人ひとりに心地よいと感じてもらえる距離感を保てるよう、年齢や個性を見極めながら接しています」。特に意識しているのは中高生。「思春期特有の他者との交流へのためらが見られる一方で、実は私たちと接したいと思ってくれていることもあるからです」。あえて話し掛けず同じ空間で寄り添ううちに、中学生から勉強の悩みを打ち明けられたことも。「数学の成績を上げるため、数週間の個人指導をしました。点数が上がったと報告を受けたときは自分のことのようにうれしかったですね。成長の貴重な時期を共に過ごす責任感を、改めて感じた瞬間でした」と当時を振り返ります。

交流時間の後は、施設職員と1時間弱の反省会を実施。毎年1月と6月には研修合宿も行っています。

「感受性豊かな子どもたちがサークル員の無意識の言葉や何気ない表情を敏感に感じ取っていることを職員の方々に指摘してもらい、意識化しています」と説明する代表の溝上さん。問題を未然に防ぐためにも、自分たち自身が心から活動を楽しむことを一番大切にしています。「子どもたちと少し年上の私たちという『斜めの関係』だからこそできることがあるのではないかと思っています。子どもたちと真剣に向き合い、本気で遊び、全力でぶつかり合う。こんなに充実した時間は他にありません」

季節ごとのイベントも年数回開催しています。


児童福祉ボランティアサークル「キラキラ星」

溝上太さん(代表・2年)
渡邉優さん(副代表・2年)
高橋釈成さん(3年)
※全員、現代福祉学部臨床心理学科