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「人的資源をどう活かすか」 正解のないテーマに取り組みマネジメント力を磨く
経営学部経営学科 佐野嘉秀教授ゼミ

イメージ前列左から、髙橋純平さん(経営学科3年)、佐野嘉秀教授、下飛田詩織さん(経営戦略学科3年)、 後列左から佐藤理奈さん(経営学科4年)、三浦耕太郎さん(経営学科4年)、吉川萌さん(経営学科4年)

「人的資源の管理をテーマに、組織の人材を有効活用する制度や運用法に関する研究を進めています」と紹介してくれたのは佐藤さん。「人的資源管理にはさまざまな考え方があり、これが正解といえる答えはありません。視野を広げて、物事を豊かに考える力が鍛えられました」と語ります。

ゼミ活動では、学生が主体となり、多くの時間をディベートやディスカッションにあてます。春学期には、「働き方改革」に携わっている卒業生をゲストスピーカーに招いて話を聞いたり、会社訪問などのフィールドワークにも取り組みました。

イメージ初回のゼミでは、「統率/調整」「論理/感情」などの共通の分析軸をもとに自己紹介

イメージ春学期に行った事例研究の成果発表の様子

「いくつもの選択肢を比較しながら価値判断し、意思決定をする。そうした実務で求められる基本的な能力を身に付けてほしい」と語る佐野教授。社会に出たら、組織の一員として働くことが多くなることを見据えて、ゼミでの学びではグループワークを充実させています。

秋学期はグループ研究に取り組み、自分たちが設定したテーマの調査や文献研究などを進めています。3年次から引き続きで、人事評価に伴う「目標管理制度」の研究を深める予定だという吉川さん。「評価制度の軸を定め、さまざまな企業事例を調べましたが、全ての理想を満たすのがいかに難しいか分かりました。就職活動を終えた今は当事者目線も加えて、もっと深掘りしたい」と意欲を見せます。

「どんな意見にも耳を傾け、理解しようとしてくれる、温かい雰囲気がゼミの魅力」と笑顔を見せたのは下飛田さん。「本格的な学びはこれからですが、採用や人事制度について知ることは自分の就職活動にも生かせると思うので、知識をしっかり身に付けたい」と意欲を語ります。

イメージ2019年度の夏合宿は、大型台風の影響で 学習スケジュールは変更を余儀 なくされたが、最終日には体育館を借りてスポーツを楽しみ、親睦を深めた

その意見に同意するのは、高校時代の学習で人材マネジメントについて考えた経験からゼミへの参加を決めたという髙橋さん。「グループ研究を通じて、組織の中で自分が果たせる役割を考えたい。ゼミではディスカッションする機会が多いので、人の話を聞く力、人前で説得力のある話ができる力を磨いていきたい」と期待に目を輝かせます。

ディベートを通じて、論理的に話を組み立てる力が養われたという三浦さんは、卒業後はグローバルマーケティングに携わるといいます。「人的資源管理の研究は、人事分野以外でも広く活用できる知見です。将来に直結すると思うので、卒業までの学びで海外でのマネジメントや、モチベーションの上げ方などのスキルも磨いていきたい」と未来に思いをはせます。

(初出:広報誌『法政』2020年1・2月号)


経営学部経営学科 佐野嘉秀教授ゼミ

佐野嘉秀教授
佐藤理奈さん(経営学科4年)
三浦耕太郎さん(経営学科4年)
吉川萌さん(経営学科4年)
髙橋純平さん(経営学科3年)
下飛田詩織さん(経営戦略学科3年)