ボランティアでの援農を通じて本格的な農作業を実体験
大学と地域との交流にも貢献
農業サークル「あぐり」
農業サークル「あぐり」
左から、鄭成潤さん(生命科学部環境応用化学科3年)、佐々木理峰子さん(生命科学部応用植物科学科3年)、宮田凪樹さん(生命科学部 応用植物科学科3年・代表)、篠山英恵さん(理工学部機械工学科3年)
毎年7月初旬は、農家からいただいた野菜を学生食堂に提供。写真は昨年採用されたバンバンジー
「小金井キャンパスの近くで農業を営む住民の方と連携して、ボランティアで農作業のお手伝いをする『援農活動』をしています」と紹介してくれたのは、サークル副代表の鄭さん。「畑を耕して種をまくことから、草むしりなどの畑の管理、出荷のための準備作業まで、1年を通じて行う農作業のことは、ひと通り体験させていただいています。最初は何も分かりませんでしたが、先輩や農家の方々から直々に教えていただいているうちに、かなり詳しくなりました」と胸を張ります。
活動日は、基本的に日曜日を除く毎日。ただし、全員が一度に活動するのではなく、授業の空き時間を利用して参加する当番制にしています。「授業の合間を見計らって土に触れ、農作業で汗を流すと、気分転換になります。農作業に参加するスケジュールは自分で決められるので、学業との両立もしやすいです」と語るのは理工学部で機械工学を学んでいる篠山さん。「援農だけでなく、農地の一角をお借りして、サークル専用の畑でサツマイモや枝豆、スイカなどを栽培しています。収穫を楽しみに育てて、みんなでわいわい食べるという具合に、季節ごとの楽しみがあることが、大きな魅力です」
「2009年のサークル創立当初からお付き合いいただいている農家さんにはお世話になりっぱなしで、感謝しています」という代表の宮田さん。部員の誰かが、毎日畑を訪れて交流を続けていることもあって、地域と大学とをつなぐ良好な関係を築けているといいます。「収穫期には、少し傷があったり、形が悪かったりして出荷できなかった野菜を無償で分けてくださいます。新鮮でおいしいので、部員たちで持ち帰るほか、それらの野菜を使ったメニューを考えて、キャンパス内の学生食堂にも提供しています」と顔をほころばせます。
大学祭では、伝統野菜である「江戸東京野菜」を使った、野菜たっぷりのけんちん汁も販売
作業の雰囲気は、いつも和気あいあい。この日はトウモロコシの成長を祈りながら、雑草をみんなで除去
今では部員数が100人を超えるあぐりには、生命科学部応用植物科学科のメンバーが最も多く在籍しています。その理由として「あぐりの活動は、自分の将来にもリンクしているからです」と目を輝かせるのは、佐々木さん。「授業を通じて、植物の健康を守る環境保全の知識や技術を学んでいるので、ゆくゆくは農家をサポートできる仕事をしたいと思っていました。自分で農作業を体験することで、現場の事情を知り、農家の方々の気持ちを理解できるようになったことで、実践的な学びにつながっていると思います。その経験を社会に出ても役立ててみたい」と意欲を見せます。
- 農業サークル「あぐり」
- 宮田凪樹さん(生命科学部 応用植物科学科3年・代表)
佐々木理峰子さん(生命科学部応用植物科学科3年)
篠山英恵さん(理工学部機械工学科3年)
鄭成潤さん(生命科学部環境応用化学科3年)
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