「究極のスポーツ」に魅了され
フライングディスクを操り世界を目指す
アルティメットサークル「ASA-MAC’S」
前列左から、森田春香さん(スポーツ健康学部スポーツ健康学科1年)、湯川冬実さん(スポーツ健康学部スポーツ健康学科2年)、後列左から、冠野正さん(スポーツ健康学部スポーツ健康学科2年)、萩崎聖汰さん(経済学部国際経済学科2年/代表)
OBやOGによる指導協力もあり、 2017年度の「全日本学生アルティメット選手権大会」では女子が5位に入賞
運動量は多く、ゲーム中はディスクを巡って100m×37mのフィールドを絶えず走り回る
ディスクを地面に落とすか、パス中に奪われると攻撃権がなくなるので、 キャッチのためにダイビングする場面が数多く見られる
「多摩キャンパスを拠点に、フライングディスク(以降、ディスク)競技のアルティメットで汗を流しています」と紹介してくれたのはASA-MAC'S代表の萩崎さん。「アルティメットはボールの代わりにディスクを使うスポーツ競技です。1チーム7人で、ディスクを落とさないようにパスでつないで運び、エンドゾーンと呼ばれるゴールエリアでキャッチできれば得点。より多く得点できたチームが勝ちとなります」
「究極」を意味する競技名が付けられたアルティメットの最大の特徴は、ルールの変則性。勝敗の基準となる決勝点や試合時間のルールは大会ごとに変動します。さらに審判のいないセルフジャッジ制で、ゲームをする選手自身が審判の役割も求められるため、身体接触は禁止、フェアプレーが最重要視されています。
「ゲーム中はいろいろなことを瞬時に判断しないといけないので大変ですが、そこが面白い」と語るのは、男子チームキャプテンの冠野さん。「一番の醍醐味は、地面すれすれや、とても高い位置でのダイビングキャッチが成功したとき。応援席も沸きますし、充実した達成感があります」と顔をほころばせます。
在籍メンバーは男女合わせて60人ほど。週に3日、大学の充実した施設を借りて練習に励んでいます。
「試合中に走り続ける量は想像以上でしたが、先輩たちのレベルが高いのでやりがいがあります」と笑顔を見せたのは、次代の活躍を期待されている1年生の森田さん。高校時代はバレーボール部に所属していましたが、「大学で新しいことを始めようと探していたら、アルティメットに出合いました」。アルティメットは選手の年齢層が高く、大学から始める人が多いといいます。森田さんの言葉にうなずいた3人も、高校までは違うスポーツの経験者でした。
ASA-MAC'S最大の目標は、毎年9月に行われる「全日本学生アルティメット選手権大会」への出場。前回、男子チームは残念ながら関東大会で敗退してしまいましたが、女子は全国大会まで勝ち進んで5位入賞を果たしました。
「チームワークには自信があるので、次は全国優勝を目指します」と目を輝かせたのは、女子チームキャプテンの湯川さん。「競技人口が少ないスポーツなので、世界で戦えるチャンスがあります。今年1月には女子チームから5人(OG含む)が選考会に合格し、世界大会に出場しました。いい刺激になって、チーム全体の士気が高まっています」と意欲を燃やします。
(初出:広報誌『法政』2017年度3月号)
- アルティメットサークル「ASA-MAC’S」
萩崎聖汰さん(経済学部国際経済学科2年/代表)
冠野正さん(スポーツ健康学部スポーツ健康学科2年)
湯川冬実さん(スポーツ健康学部スポーツ健康学科2年)
森田春香さん(スポーツ健康学部スポーツ健康学科1年)
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