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体を動かす楽しみを多くの子どもたちへ
子ども発達研究会「GROWTH」

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左から、齋藤さん、横地さん

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近隣の中学生を多摩キャンパスに招き、初心者でも楽しめる内容で行ったサッカーイベント。中学校のニーズとGROWTHメンバーの経験がマッチし実現した

イメージ 町田市こどもマラソン大会では、運営支援のみならず、大学で習得した知識を生かしたボランティアを実施

イメージ 自分たちも経験を積もうと始め、各地の大会への出場もしている「キンボール」。今では入賞するまでに上達した

スポーツと子どもをつなげることを目的に活動する子ども発達研究会「GROWTH」。多摩キャンパスを拠点に、近隣の幼稚園と小学校で毎週、幼稚園では登園前に、小学校では放課後にスポーツを通じた子どもたちとの交流を図っています。

「スポーツをテーマに掲げていますが、実際には子どもたちと行っているのは"遊び"と表現した方が的確かもしれません」と話すのは、スポーツ振興への興味から入会した代表の横地さん。「日本で"スポーツ"というと競技性や肉体鍛錬の要素を含むものを示されることが多いですが、レクリエーション性やエンターテインメント性を含む遊戯も広義には"スポーツ"。体育が苦手な子も含めて、子どもたちには体を動かす楽しみを感じてほしいという思いで活動しています」

来園・来校時は高鬼やかくれんぼ、遊具を使った鉄棒・なわとびといった児戯など、子どもたちがその時々で望む遊びを、子どもたちに仲間に"入れてもらって"ともに楽しんでいます。

「同じ目線に立たないと、近づくことさえさせてもらえませんから」とその理由を説明する幼稚園担当の斉藤さん。「子どもたちは観察眼が鋭くて、接している最中に少しでも目を合わす時間が少なければ『ちゃんと聞いている?』と問われますし、一つのグループにいる時間が長くなれば他のグループの子どもたちとは距離ができてしまう。これまで無意識に取っていたコミュニケーションの仕方を改めて考えるきっかけになりました」と、活動は自身を見直す契機にもなっています。

体育・運動が苦手な子どもにも参加してもらえるように

半期に1回は、幼稚園・小学校それぞれでスポーツイベント「Sports Challenge」も開催しています。昨年、小学校では、ニュースポーツに分類されるチーム球技「キンボール」(※)を種目として採用。体格やスポーツの得意不得意、経験に関わらず取り組めるものとして取り入れました。

「人間は言葉によって他者と交流しますが、スポーツがきっかけで普段あまり接しない人と話すことがある。実際に、いつも違うグループに所属していた子たちがイベント後に仲良くなっている姿を目にしたこともあります」と横地さん。

続けて「それに何より純粋に、体を動かすと清々しい気分になれる効果もあると感じます。スポーツが社会福祉問題解決に重要な役割を果たすことは授業で習いましたが、いくら必要性を訴えても関心がない人の興味を引くのは難しい。自分たち自身も楽しみながら、目の前にいる子どもたちに少しでも多く『体を動かすことは楽しいんだ』という経験をしてもらえるよう、イベントも企画しています」と、横地さんは新たなイベントに意欲を見せます。

幼稚園・小学校からの信頼を得て、地域ボランティアや付属中学校の支援など、GROWTHは活動の幅を広げています。

(※)4人1組の3チームが、13~21m×16~21mのコート内でボール(直径122cm・重さ約1kg)をヒットやレシーブし、得点を競うゲーム。


子ども発達研究会「GROWTH」

横地潤さん(代表)
齋藤美穂さん(幼稚園班代表)
※2人ともスポーツ健康学部スポーツ健康学科3年