パスでつなぐフライングディスクが全員の気持ちをつなぐ
工体連アルティメット部FOXYS!!
左から渥海鈴菜さん(理工学部応用情報工学科2年)、渕上遥生さん(経営学部経営学科2年)、鈴木蒼空さん(理工学部経営システム工学科2年/代表)、中村健人さん(理工学部機械工学科2年)※撮影時のみマスクを外しています
メン部門(オープン部門)の大会に参加した際の一枚。ルール上は性別不問だが、男性主流のチーム編成で臨むことが多く、ダイナミックな戦いが繰り広げられる
男女混合でチームを組むミックス部門の試合にて。ディスクを落とすと攻撃権を失うので、大きくジャンプをして難しい片手キャッチに挑むことも
体をひねるようにしながら、スナップを利かせて投げるバックハンドスロー。左利きだとディスクの軌道が逆になり、予想しづらくなるので有利に
アルティメットはフライングディスクをパスしながらフィールドのエンドゾーンまで運ぶ競技で、バスケットボールやアメリカンフットボールを合わせたようなスポーツです。フェアプレーを重んじ、選手自らがジャッジする自己審判制を採用しているのも特徴的といえます。
「フィールドにいる7人は、ディスク運びの軌道を決めるハンド、ディスクをつないでシュートを打つミドル、キャッチ力に優れた得点役のディープとポジションごとに役割が異なります」と語る中村さんは、チーム唯一のサウスポー。ディスクが飛ぶ軌道が読みづらくなるので、対戦相手を惑わすハンド役として期待されています。「自分の技術不足を感じてきているので、さらにチームに貢献できるように力を付けたい」と意欲的に語ります。
活動の主軸は、全国規模で戦う「全日本大学アルティメット選手権大会」と、新人戦にあたる「全日本U21アルティメット選手権大会」。サークル初の全国大会出場を目指して自分たちのレベルアップに励む一方で、砂浜で開催されるビーチアルティメットなど、初心者でもレクリエーション的に楽しめる大会にも積極的に参加。緩急のメリハリを付けながら、アルティメットのさまざまな楽しみ方を追求しています。
「今まで自分と戦ってばかりでしたが、今はチーム競技の楽しさを満喫しています」と語るのは、陸上部出身の渥海さん。「競技人口がまだ少ないため、輪を広げようと学外との交流も盛んです。特に今は女性部員の数が少なくなってしまっているため、他大学との合同チームを結成するなどして、さらに仲良くなっています」と明るい笑顔を見せます。
「コロナ禍で友だちができづらかったのですが、アルティメットを通じて人とのつながりを感じられることが心の支えになりました」と語るのは渕上さん。学外のチームにも参加して、仲間を増やしています。「アルティメットでは、試合中いつでも選手交代ができることもあり、常に全員で戦っているような連帯感を味わえます。チームスポーツとして、このスポーツ特有の『究極』を感じられると思います」。
「大学から始める人が多いので、スタートラインは皆同じ。やればやるほど上手くなる、自分の可能性を実感できるので楽しくて仕方ありません」と語るのは、代表の鈴木さん。「これまでの戦績は関東大会5位がベストなので、次こそ全国大会へと進みたいですね。大会MVP賞も狙っていきます」と熱を入れます。
(初出:広報誌『法政』2022年10月号)
- 工体連アルティメット部FOXYS!!
鈴木蒼空さん(理工学部経営システム工学科2年/代表)
渥海鈴菜さん(理工学部応用情報工学科2年)
渕上遥生さん(経営学部経営学科2年)
中村健人さん(理工学部機械工学科2年)
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