国際協力・交流の行動を起こしてほしい。
実体験から生まれた法政グローバルデイ
国際文化学部国際文化4年 池田佳穂(いけだかほ) さん
法政グローバルデイ実行委員長の池田さんは、運営メンバーを動かしたある工夫がありました。「自分だけでは何もできない『ヘッポコな』自分を正直にだして、みんなの協力を積極的に求めました。完璧なリーダーではなかったからこそ、忙しい中でもみんなが適度に責任感を持つことができ、イベントが成功したと思います」(1番右が池田さん)
法政グローバルデイの実行委員たち。大学のウェブサイトで公募した委員会で企画の内容を一から考え、作り上げた。「さまざまな学部の学生たちが運営に参加したので、とても刺激的な環境でした」と池田さん(上段右から3人目)
高校3年生の夏に手にした1冊の写真集。ルワンダでの大量虐殺をテーマとしたこの本との出会いをきっかけに、池田さんは国際問題への関心を高め、国際文化学部に進学しました。2年次にはNGOや国際機関の多いイギリスのリーズに留学。現地のNGO活動にも参加し、コミュニケーションの重要性を実感。帰国後もこのNGOの日本支部で活動を続けながら、国際協力に関する学生団体や他大学のゼミに参加していた池田さんは、あることを感じました。
「専攻分野や所属する団体が違うと開発援助に対する是非が異なる。開発援助はあらゆる対象のコミュニケーションから成り立つものであると思います。そこで他分野を知れて、つながることができる場を作りたいと考えました」
そこで池田さんは、国際文化学部に開発援助をテーマにした企画を持ち込み、各分野を横断した内容のセミナーとグループディスカッションを行うイベントを開催しました。このイベントがきっかけとなり、「法政グローバルデイ」(※)の実行委員長を引き受けることとなり、20人の学生とともに開催の準備に取りかかりました。
いくつもの「ものさし」が私の財産
池田さんの信念はリスペクトと好奇心を持って相手に接すること。相手のことを知ろうと積極的にコミュニケーションをとるよう心がけました。また、目的のないイベントはつまらないと考え、準備期間の2カ月のうち1カ月、目的を決めることに費やしました。会議の中で、メンバーが同じように、やりたいことやできることが分からず漠然としていた時期があったことがわかり、世界との関わり方を知り踏み出すまでのフローをつくることを目的としました。
法政グローバルデイは3部構成。まず1部は国際協力で活躍されていた先生方に登壇いただき、国際協力に興味をもったきっかけや学生時代の話などを伺いました。2部では大学が実施する国際インターンシップなどの紹介を行いました。そして3部では「世界を知る」「世界との関わり方を知る」「世界へ踏み出す」の3ステップを時間列でわけて、セミナーやワークショップ、活動紹介など多様なブースを展開しました。学生団体やNGOなどの国際協力・国際交流団体がブースを出し、幅広い層が楽しめる内容になりました。
「参加した学生が、実際に国際団体と連絡を取って、活動を始めたという声を聞き、アクションに結びつくイベントを開催できてよかったと思います。私はひとつの団体にこだわらず、さまざまな人たちと積極的にコミュニケーションを取ってきました。その交流を通じて、自分の中にいくつもの『ものさし』ができたことが私の財産です」
(※)「国連アカデミック・インパクト」へ法政大学が参加承認されたことをきっかけに行われた記念イベント。
詳しくはhttp://global.ws.hosei.ac.jp/news/2014/20140521参照
- 国際文化学部国際文化4年 池田佳穂(いけだかほ)
イギリス留学中に国際NGO「オックスファム」の活動にボランティアとして関わった池田さん。「外国人と共に活動をするには、深いコミュニケーションを通じて相手を理解することが必要だと実感しました」
<学生インタビュー>新着記事
<学生インタビュー>
バックナンバー
全ての記事を見る▼
NEWS
- 2024.10.25 ソフトテニス部総長表敬訪問
- 2024.10.23 都市環境デザイン工学専攻の学生が学術講演会優秀講演者として表彰されました
- 2024.10.17 陸上競技部長距離駅伝チームが第36回出雲駅伝で第9位
- 2024.10.11 【DEIセンター × SASH企画】無料生理用品&自動開閉式サニタリーボックス設置を試行実施します
- 2024.10.4 法政大学植木教授の共同研究グループがボルボックス目藻類の多細胞化進化とレイノルズ数の連関を発見
- 2024.10.1 「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に採択されました(経営学部 木村 純子 教授)
- 2024.9.27 湯澤規子教授がNHKラジオ第二 カルチャーラジオに出演されます
- 2024.9.26 法政大学が工学院大学附属中学校・高等学校との高大連携事業に関する協定締結式を行いました
- 2024.9.25 2023年度の研究・教育活動に対する受賞・表彰者の紹介(一覧)
- 2024.9.23 2024年秋季入学式を挙行しました
- 2024.9.23 2024年9月卒業・学位記交付式を挙行しました
- 2024.9.19 2024年度多摩オープンキャンパスで40周年記念ロゴマークおよび缶バッジを作成しました
- 2024.9.14 2024年秋季入学式 総長式辞
- 2024.9.14 2024年9月卒業・学位記交付式 総長告辞
- 2024.8.22 本学出身の小松原美里選手がパリオリンピック会場で北京2022大会フィギュアスケート団体銀メダル授与式に参加しました
- 2024.8.20 パリ2024オリンピックフェンシング団体種目で金銀銅メダル獲得 (男子フルーレ金 敷根崇裕選手・男子エペ銀 見延和靖選手・女子サーブル銅 福島史帆実選手・髙嶋理紗選手・尾﨑世梨選手))
- 2024.8.8 高大連携事業『人馬のウェルビーイング for 協定校』を開催しました
- 2024.8.7 法政大学関係者のパリ2024オリンピック・パラリンピック競技結果
- 2024.7.26 パリ2024 オリンピック・パラリンピック競技大会出場者壮行会(動画)
- 2024.7.24 お笑いサークル現役生と一緒に、マヂカルラブリー・村上さんにお話を聞きました(動画)
- 2024.7.16 デザイン工学研究科システムデザイン専攻 博士課程2年の清宮普美代さんと姜理惠教授が International Council for Small Business 2024でBest Paper Awardを受賞
- 2024.7.10 理工学研究科の在学生がThe 21st Biennial Conference on Electromagnetic Field ComputationでBest Student Presentation Awardsを受賞
- 2024.7.5 市ケ谷キャンパスで「パリ2024オリンピック・パラリンピック競技大会」の壮行会を開催
- 2024.7.4 法政大学島野教授の研究チームがブータンに生息する絶滅危惧種シロハラサギの人工孵化・育雛に成功
- 2024.7.4 デザイン工学研究科都市環境デザイン工学専攻・博士課程2年の山本忍さんが 土木学会 2024年 デジタルツイン・DX論文賞を受賞
- 2024.7.4 法政大学・東北大学等の共同研究グループによる成果報告 中性子、陽子それぞれ3個ずつは原子核として不安定と実験で証明
- 2024.6.27 法政大学・eMoBi・JR東日本スタートアップによる電動トゥクトゥクレンタル実証実験結果について 〜電動トゥクトゥク「Paco(パコ)」による通学の新たな移動体験の提案〜
- 2024.6.14 現代福祉学部福祉コミュニティ学科4年 石田茉央さんが所属する女子セブンズ学生日本代表チームが世界大会で優勝しました
- 2024.6.10 法政大学大学院が研究科横断型組織「地域創造インスティテュート」を2025年4月に開設 地域・政策づくりと産業創出を担う人材を育成/平日夜間・土曜日に開講
- 2024.6.4 人間環境学部・湯澤規子教授が第12回河合隼雄学芸賞決定