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日常で培った信頼関係で息を合わせて本格的なジャズ演奏を楽しむ
Jazz Study Club

イメージ上段左から、丸山菜々子さん(社会学部社会学科3年、代表)、清水萌乃佳さん(現代福祉学部福祉コミュニティ学科3年)、下段、加藤芽依さん(現代福祉学部臨床心理学科3年)

多摩キャンパスで活動する「Jazz Study Club(通称ジャズ研)」。部で所蔵している楽器や自分が所有している楽器を演奏して、自由にジャムセッション※1を楽しんでいます。

ジャズ演奏の魅力は、楽譜には書かれていない部分を即興(アドリブ)でアレンジして奏でること。音楽的センスと確かな演奏技術が求められます。部員の中には、中学や高校時代に吹奏楽部などに所属して楽器演奏に親しみ、大学入学を機に新たな形で音楽を楽しみたいと、ジャズ研に参加するケースも多く、話を聞かせてくれた3人も同様です。丸山さんはサックス担当からボーカルへ、加藤さんはトランペットとボーカル、クラリネットを吹いていた清水さんはエレキベースへと、新たな音楽パートにも挑戦しています。

イメージジャズの定番曲が収録された「ジャズ・スタンダード・バイブル」。セッションの多くは、この楽譜集から曲を選んで演奏を楽しんでいる

イメージ新入生の歓迎の意を込めて開催するバーベキュー。和気あいあいとした雰囲気の中、河原で食事を楽しむ(写真は2019年)

「セッションはもちろんですが、日常のたわいないおしゃべりを楽しむような、穏やかな時間も大切にしています」と語るのは清水さん。「年に2回開催する合宿では、数日間生活を共にするため、一気に距離が縮まります。部員同士に気兼ねのいらない信頼関係が生まれると、即席のバンドを組んでも演奏の息が合うように感じます」と笑顔を見せます。

日頃の練習の成果を発揮するのは、年2回部内で開催する定例ライブ。多摩キャンパスの夏祭りで音楽サークルが集まるイベント(希望者のみの自由参加)や大学祭ではステージに立ち、観客を前にしてセッションを披露しています。

「特に大学祭は、部員以外の前で演奏を披露できる数少ない機会。3年生にとってはラストステージになるので、気合を入れて練習に励みます」と語るのは代表の丸山さん。
「先輩たちが時間をかけて練習する姿などに刺激を受けて、自分も頑張ろうと思うことが多いです。その結果、初心者としてサークルに参加した新入生でも、練習を重ねれば、演奏を楽しんでできるようになります」と胸を張ります。

イメージ春学期の定例ライブは、毎年6月頃に部室で開催する。新入生にとって初ライブとなるだけに、独特の緊張感が漂う中で、セッションを披露する(写真は2019年)

新型コロナウイルス感染症の影響で、2020年の活動は思うようにできていない状況です。加藤さんは「卒業生もふらっと立ち寄ってくれるような、和気あいあいとした雰囲気がジャズ研の魅力。先輩から誘われて参加した学外でのバンド演奏は、思い出深い経験です。そんな仲間たちと会えずにいるのは正直寂しいですが、次にセッションができるようになった時には上達した姿を見せたいので、いまは個人練習に励んでいます」と意欲的に力を蓄えます。

※今回はオンラインで取材しています

※1 ジャムセッション:プレイヤーが集まって楽譜にこだわらずに即興で演奏をすること。

(初出:広報誌『法政』2020年11・12月号)


Jazz Study Club

丸山菜々子さん(社会学部社会学科3年、代表)
清水萌乃佳さん(現代福祉学部福祉コミュニティ学科3年)
加藤芽依さん(現代福祉学部臨床心理学科3年)