未来貢献プロジェクト > オトナのスポーツテスト 2015
2015年11月30日
跳んだ!走った!“オトナ”たちが本気になった!
成人男女が体力測定に挑戦する「オトナのスポーツテスト2015」が11月7日、横浜市港北区の慶應義塾大学日吉キャンパスで開催されました。
高齢化の進む日本社会において、人々が健康な心身を維持することは、より活力ある社会を築くための重要な要素。この日は、運動不足になりがちな“オトナ”たちが、子どもの頃に経験した懐かしの「スポーツテスト」に挑み、汗を流しました。
生活習慣を見直すきっかけに
測定するのは、文部科学省による「新体力テスト実施要項(20~64歳対象)」に定められる6項目(握力、上体起こし、長座体前屈、反復横とび、急歩、立ち幅とび)に50m走を加えた計7項目。
「思った以上に体力の衰えを感じた」「日頃の運動不足を反省したい」と苦笑いの参加者が多かった一方、「普段から運動しているので、良い記録が出て満足」とすがすがしい表情も見られました。いずれにしても、自身の“現在地”を知ることで、健康について改めて考える良い機会になったようです。
- 主催:
- 読売新聞社
- 後援:
- 文部科学省、厚生労働省、公益社団法人日本体育協会
- 協賛:
- 東洋水産株式会社、日本コカ・コーラ株式会社、株式会社 明治、ライオン株式会社
- 特別協力:
- 慶應義塾大学体育研究所
- 協力:
- 株式会社石川酒販、日吉商店街協同組合
左右の手で交互に、2回ずつ計測器を握り、それぞれよかった方の数値を平均して記録を出します。
敏しょう性が試されるテスト。見た目以上にハードな動きに悪戦苦闘する参加者も。
男子は1,500m、女子は1,000mのタイムを測り、全身持久力をテスト。走らず「急いで歩く」のは意外と難しい…。
柔軟性のチェック。普段からストレッチをしていないと、体が硬くなってしまうので要注意。
両肘と両大腿部がつくまで上体を起こす動きを30秒間反復し、筋力と筋持久力をテスト。がんばって!
つま先を踏切線の前端にそろえて自然に立ち、前方に跳びます。お尻をつかぬよう気をつけて。
中でも盛り上がった50m走です。スタートの合図と同時に全力疾走。思うように体がついていかず、足が絡まったり、転んだりする参加者も…。しかし、ゴール後は一様にすがすがしい笑顔が見られました。
ゆるキャラ®50m走対決!「ふっかちゃん」VS「さのまる」は1勝1敗の引き分け
家族で楽しめるアトラクションもにぎわいました
水分補給も忘れずに!
インストラクターの指導のもと念入りに準備体操
元・読売巨人軍
宮本和知さんのトークショーを開催!
51歳の宮本和知さんも、一般参加者と一緒にスポーツテストに挑戦!
結果に対する感想や、運動の大切さについて語りました。
現役引退から18年 体力年齢は20代!
―久しぶりのスポーツテスト、いかがでしたか?
いや~大変でした…。でも現役時代と違って、体力を測る機会は滅多にないので、今の自分の状態を知るために張りきって臨みました。
―測定の結果、宮本さんの体力年齢はなんと「20~24歳」!
え!本当に!?まだまだイケるね!実は、得意の50m走で真剣になりすぎて、足を痛めそうになりましたけど…。現役復帰も考えてみようかな!(笑)
スポーツが育む強く優しい心
―先月の「体育の日」に合わせてスポーツ庁が「体力・運動能力調査」の結果を公表しました。体力不足が深刻化した90年代に比べて、子どもたちの体力は改善してきているそうですよ。
それは良い傾向ですね!積極的に外で遊ぶ習慣ができているということでしょうか。
僕は少年少女野球チームの指導をしているのですが、最近の子どもたちは体力だけでなく、心の優しさも持ち合わせています。チームでも「困っているメンバーがいたら助ける」という団体スポーツの基本を教えており、喜ばしいことです。また、試合などで勝てば自信がつきますし、負けたらその悔しさがバネになり、大きく成長できます。子どもたちには、スポーツを通してたくさんのことを学んでほしいですね。
無理ない運動で人生楽しく!
―近年は「生涯スポーツ」という言葉も定着し始めていますね。運動やスポーツを継続するコツは?
あまりに激しくつらいことは長続きしませんよね。運動も食事と一緒で〝八分目〟が理想ではないでしょうか。僕は朝1時間ぐらいの散歩を続けているんですよ。調子がいい時は最後の20分を走って、そうでない日はそのまま歩くだけ。
何をするにも、健康が一番大事。楽しく、豊かな人生を送るため、今日のスポーツテストをきっかけにして、みなさんも適度な運動を無理なく続けてほしいと思います!
本人も驚きの好成績を残した宮本さん