通信の未来


2020年に向けて多くの人が幸せになれる街づくりを後押しするNTTドコモの「Style’20」

2020年に向けて、日本の通信は大きな変革の時期を迎えている。スマートフォンをはじめとするさまざまなデバイスがインターネットにつながり、現代社会に欠かせないツールとなる中で、膨大な量のデジタルデータが生み出され続けている。あらゆるものが相互接続するIoT(Internet of Things)の世界においては、さらなる超高速・大容量伝送の実現が必須だ。2020年のサービス提供が見込まれる次世代の通信規格「5G」について、NTTドコモ 先進技術研究所 5G推進室の中村武宏室長に話を聞いた。


――2020年という年がきっかけとなり、その先の未来に向けて様々な変革がありそうです。通信業界全体ではどのような変革があるとお考えですか。

われわれが提供する無線システムは、これまで大体10年サイクルで大きく性能をバージョンアップすべく努力をしてきました。一方、個々のサービス面に関して言えば、あるとき突然ガラリと変わってすごいものが出てくるといったことではなく、継続的に開発を続ける中で、その都度よりよいものを提供してきたという経緯があります。

ただ最近の傾向として、ユーザーからわれわれのサービスの幅や種類に対して求められる程度がどんどん大きくなっており、そこに応えるための努力はしていきたいと考えています。たとえば現状、われわれはLTEやLTE-advancedといった先進的な通信システムを提供していますが、それ自体もどんどん性能を上げていくべく努力を続けています。とはいえ、それだけでは来る2020年代をまかなうことはできません。2020年以降の超高度情報社会に向けて、よりよいコミュニケーション社会を作っていく上で、さらなる大容量、高速化を実現する次世代の移動通信システム「5G」の開発は急務となっています。

――業界トップカンパニーのNTTドコモが描く「通信の未来」についてお聞かせください。

近年、移動通信のトラフィック量は年率1.4~2倍のペースで増加しており、2020年代には2010年と比較として1000倍以上に増大すると予測されています。一方で通信を介したサービスの多様化も進んでおり、端末はもちろん車から家電まであらゆるものが無線でつながろうと加速度的に変化しています。既に日本国内では移動通信に適した広い帯域幅の周波数は逼迫しており、これまで使われてこなかった周波数を、技術でもって高速・大容量の通信に耐えうるものにするような対応が求められているのです。

現在、研究開発が進められている「5G」は、現行のLTEに比べて100倍の伝送速度、1000倍の大容量化といった飛躍的な進化を達成すると同時に、多様で先進的なサービスをサポートすることを目指したものです。5Gの実現に向けては、世界規模で積極的なアピールを続けており、既に世界の主要ベンダーと協力して実用化に向けた各種実験を行っています。一方、多種多様な業界から5Gに対して大きな関心が寄せられており、様々なパートナーとの協業につながるという手応えがあります。これまで移動通信の世界では、まず次世代のシステムが先行して提供され、それを様々な業界の企業が新しいアイデアをもって活用することでよりよいサービスが生まれてくるという流れが続いてきました。

よりリッチな映像、まったく新しいデバイス、自動運転やAiへの活用など、飛躍的なジャンプが予想される5Gのキラーサービスがいかなるものになるのか、それを想像するのは非常に楽しいこと。さらには、われわれと多くの異業種とのコラボレーションによって、想像を超えるようなサービスが生まれることにも期待しています。ドコモが目指す「よりよいコミュニケーション社会の創造」に向けて、2020年に向けたこれからの動きは、重要な試金石になるものと考えています。

NTTドコモの「Style’20」とは

2020年に行われる東京2020オリンピック・パラリンピックに向けて、NTTドコモは、「Style ’20」というプロジェクトをスタートさせました。世界中の人々からの注目を集め、また実際に多くの人々が訪れることになる2020年の日本、東京のために、通信会社として多くの貢献をしたいという思いがプロジェクトの原動力です。

質の高いおもてなしを提供したり、社会的な様々な課題をクリアしたりすることで、たくさんの人々が幸せになれる便利で豊かな街を実現すること。通信の分野から、そのための後押しをしてゆくつもりです。

超高速・大容量伝送が可能な「5G」で夢を実現

5Gとは、現在普及している4G(LTE)の次の世代の通信規格のこと。NTTドコモでは、この5Gにより、4Gの100倍の超高速伝送や1000倍の大容量が実現することを目指しています。では、5Gが普及すると、どのような未来がありうるのか、ちょっと想像してみましょう。

例えば、人が密集したエリアやイベント会場でも楽しめる4Kや8Kといった超高解像度動画のストリーミング。互いの母国語がわからなくてもスムーズなコミュニケーションができる多言語翻訳システム。スポーツ観戦では、選手が装備した小型カメラなどによって、より臨場感あふれる多彩な映像が期待できます。自動車運転時には街中に設置されたセンサーによって、渋滞や事故、天候の変化などの不測の事態に柔軟に対応できるようになったり、ウェアラブル端末がその日の体調を管理し、理想的な食事や行動を促してくれるといったこともあたり前になっているかもしれません。

技術と想像力を高い次元でつなげることで、未来は無限の可能性を秘めています。2020年に向けて、そうした「ワクワク」を様々なシーンで生み出したい。

NTTドコモは、その実現を目指します。

NTTドコモは東京2020ゴールド通信サービスパートナーです。

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