神奈川県 × カーブスのパートナーシップでめざす 未病を治し健康長寿社会を 2015年10月27日(火)はまぎんホールヴィアマーレ[先着300名様無料ご招待]

2015年12月21日

「未来貢献プロジェクト・未病を治して元気いきいき」(カーブスジャパン、読売新聞社主催)が10月27日、横浜市のはまぎんホール・ヴィアマーレで開催された。黒岩祐治・神奈川県知事をはじめ、カーブスジャパンの増本岳会長と健康に関する専門家がパネルディスカッションや講演を行った。筋力運動を通じ、「未病」を治すことで健康寿命を伸ばしていくことの大切さについて語った。

主催:
カーブスジャパン、読売新聞社
後援:
神奈川県
協力:
花王

パネルディスカッション

黒岩 祐治氏(神奈川県知事)
増本 岳氏(女性だけの30分健康体操教室 カーブス 会長)
宮地 元彦氏(独立行政法人 国立健康・栄養研究所 健康増進研究部長・運動ガイドライン研究室長)
宇山 恵子氏(医療・美容ジャーナリスト、東京医科歯科大学 非常勤講師)

パネルディスカッションでは活発な議論が進められた

行政と企業が協調 未病を治す取り組み開始

黒岩 祐治氏(神奈川県知事)

黒岩 超高齢社会は年々進んでいます。神奈川県の将来人口推計では、2050年になると人口の大半が高齢者となり、医療や介護をはじめとする現在の社会システムが通用しなくなるのは明白だと考えています。

 神奈川県では、高齢の方も健康に暮らすことができる社会を実現するため、「未病を治す」という取り組みを行っています。健康と病気の間である未病を治し、健康寿命を伸ばすことは、高齢者の生活の質の向上につながります。2014年1月には、市町村、県民、企業および団体等と協力して進める「未病を治すかながわ宣言」を発表し、本格的に「未病を治す」取り組みをスタートさせました。

増本 カーブスジャパンは、「病気と介護の不安と孤独のない社会をつくる」ことを目指しています。私どもは神奈川県の未病を治す取り組みに大きく共感し、2015年6月、神奈川県小田原市に「未病センターカーブス小田原」を開設しました。神奈川県認証の未病センター第1号で県民の方々が健康チェックを手軽に体験できます。未病状態のチェックや体力年齢の測定、健康相談員によるアドバイス、健康に関するイベントなどを行っています。オープンから4か月で、すでに800人以上の方にご利用いただきました。体力年齢の測定はご自身の今の体力や筋力の状況、カラダのバランス等を把握でき、多くの方に運動や生活習慣を変えるきっかけづくりをしていただいています。

宇山 行政と企業の協働による今回の取り組みについて、「健康づくりのための身体活動」がご専門の宮地先生はどのように評価していらっしゃいますか。

増本 岳氏(女性だけの30分健康体操教室 カーブス 会長)

宮地 体力・筋力は健康寿命を延ばすためには大切で、体力・筋力のある人の方が長生きできて病気になりにくいことが分かっています。その重要な体力や筋力を体力年齢に置き換えるというのはとてもわかりやすく、このような神奈川県の取組みは国よりも先を行っています。

 筋力の衰えは自分ではなかなか気付くことができません。体力年齢測定は自分の体力や筋力の状態に気づくことができ、行動を変えられることが良いですね。気軽な気持ちで、足を運んでみてはいかがでしょうか。

宇山 黒岩知事も体力年齢測定を行ったそうですね。

黒岩 私は61歳ですが、体力年齢は40代前半とのことでした。測定の結果を受けて、専門家から食生活や運動についてアドバイスももらいました。病気が進んでしまってから病院に行って薬をもらうのではなく、その前に自分が病気と健康の間のどの位置にいるかをしっかり把握し、食生活や運動習慣に気を配ることが大切です。急速に進む超高齢化を乗り越えるため、県独自のモデルを作っていきたいと考えており、第1号として未病センターを立ち上げたカーブスには期待していますし、大変ありがたいと思っています。

筋力運動で心も豊か 健康寿命の増進へ

宮地 元彦氏(独立行政法人 国立健康・栄養研究所 健康増進研究部長・運動ガイドライン研究室長)

増本 未病センターでは、自分の想像以上に体力が落ちていた、という方が結構多くいらっしゃいます。日常的にウォーキングをされている方は多いのですが、それだけでは足腰の筋肉を鍛えるところまではいきません。未病センターでは、そういった方には筋肉を鍛える運動法もアドバイスします。

黒岩 ショッピングセンターの中にある施設で体力を測定し、ご自身の体力年齢を知るというのは思いのほか楽しいものです。みなさんに健康になっていただき、それが結果的に医療費の削減につながれば理想的ですね。どんな人でも死を避けることはできませんが、限りある人生ですから最後まで楽しい人生を送りたいものです。

宇山 運動後の達成感、何よりも周囲の方の笑顔に出会えることが、運動を続けられている理由です。多くの方に運動で笑顔になっていただき、未病も治していただきたいです。

宇山 恵子氏(医療・美容ジャーナリスト、東京医科歯科大学 非常勤講師)

宮地 運動のメリットは健康面に限りません。運動は仲間とのつながりもあり人生の充実につながっています。どうぞみなさん、思いきり好きなことをなさってください。

増本 神奈川で121箇所の体操教室を行っている中で、多くの方が運動を通じて、膝や腰が良くなったり、病気の心配がなくなったり、以前より健康になっています。県との取り組みを通じて、そのような方をもっと増やしていきたいですね。 普段、体を動かしていない人にとって、「運動をする」という行為はハードルが高いものですが、まずはご自身の健康状態を知っていただき、なんらかのかたちで運動を始めていただきたいと思います。病気と介護の不安のない社会を作りたいという思いのもと、微力ながら、精一杯、「未病を治す」お手伝いをさせていただきます。

講演終了後、握手を交わす黒岩県知事とカーブス増本会長

〈カーブス〉

女性だけの30分健康体操教室カーブスは、全国1,637教室、50代60代70代を中心にを中心に73万人が通う施設。簡単な筋力運動と有酸素運動、ストレッチを組み合わせたもので、1回30分で女性にとって必要な運動が効率よくできる。

講演1

「いつまでも健康で美しくいるために」

宇山 恵子氏(医療・美容ジャーナリスト、東京医科歯科大学 非常勤講師)

 シワが増えた、疲れているように見えるといった見た目の老化も「未病」のサインのひとつです。デンマークで行われた調査では、老化のサインが見られる人ほど心筋梗塞のリスクが高くなるという結果が出ています。また、同じ年齢でも若く見える人より年を取って見える人のほうが、7年後の死亡率が2倍高いという調査結果も出ています。

 美しさ、そして健康を維持するためには、運動習慣を身に付けることも重要です。仕事などで長時間座っている人は、少しでも歩く習慣を付けるようにしましょう。両手を翼のように斜めに後ろに広げて深呼吸をしたり、机に向かったまま、スクワットを行うのもおすすめです。横になった状態で腹式呼吸を行うのも良いでしょう。

 運動を行い、心肺機能を高めることは認知症やがんの予防にもなります。運動を始めるのに遅いということはありません。70歳からでも筋肉を付けることは可能です。

 まずは運動習慣を身に付けるようにしましょう。今の自分の運動能力を知って、プロの方の指導を受けるのも有効です。

講演2

「健康寿命を延ばすための効果的な運動とは」

宮地 元彦氏(独立行政法人 国立健康・栄養研究所 健康増進研究部長・運動ガイドライン研究室長)

 急速なスピードで高齢化が進んでいく中、介護を必要としない、自立した生活ができる年齢である「健康寿命」は大きなキーワードとなります。現在、日本人の平均寿命と健康寿命の差は男性で約9年、女性で約13年あり、人生の最後の10年間は誰かのお世話にならないと生きていけません。この期間を短くすることが幸せにつながっていくのではないでしょうか。

 健康寿命の延伸を阻害する原因として、最近は、足腰の問題である「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」や、認知症に代表される神経の問題「ニューロ」も阻害要因に挙げられるようになりました。

 そこで重要なのが、「身体活動」です。認知症の発症にも、生活習慣病に加え、身体活動が関わっているということがわかっています。身体活動とは人間が体を動かすこと。スポーツだけでなく、通勤の際に歩いたり、家事をしたり、買い物に行ったりなどの生活活動も立派な身体活動です。

 現在、厚生労働省は「プラス10」という考え方を提唱しています。今より10分間、体を動かすだけで健康寿命が延ばせるという考え方です。買い物や掃除、通勤で歩くだけでもいいですので、今日から、体を動かす時間を10分増やしましょう。

「未病」とは

 人の健康状態は、健康な状態と病気の状態とを明確に区分けできるわけではなく、健康と病気の間を連続的に変化している。「未病」とは、健康と病気の間のグラデーションの部分を指す。発病までは至っていないが、健診結果の数値が少しずつ悪化していたり、風邪をひきやすかったり、なんとなく体調不良だったり、やる気が出ないといった状態は、多くの人が経験している未病の状態。特定の病気になってから治療を行うのではなく、普段の生活において「心身の状態を整えて、より健康的な状態に近づける」ことを「未病を治す」と表現している。

未病センターカーブス小田原

 女性だけの30分健康体操教室「カーブス」を全国で1600店舗以上展開するカーブスジャパンが、2015年6月、神奈川県小田原市に開設。体力年齢の測定のほか、健康相談員による運動や食事についてのアドバイス、運動に関する情報提供、施設内の共用スペースを活用したイベント等を実施している。利用は男女とも可能。

 神奈川県では「未病を治す」取り組みの一環として、県民が手軽に健康チェックなどを継続的に体験・実践でき、改善効果が実感できる場を「未病センター」として認証しており、未病センターカーブス小田原はその第1号として認証されている。

女性だけの30分健康体操教室カーブス

【お問い合わせ】
0120−441—029(受付時間 平日10:00~18:00)
http://www.curves.co.jp/

[広告]企画・制作 読売新聞社広告局

\ この記事をシェアする /