自然体験プログラム 2017年9月3日(日)大地沢青少年センター
SDGs:質の高い教育をみんなにSDGs:つくる責任つかう責任

2017年9月29日

豊かな自然を満喫!

 私たちの暮らしに様々な恵みをもたらしてくれる自然。その大切さについて親子で考える体験型のイベント『自然体験プログラム』が、多彩な社会貢献活動を展開する一般財団法人mudefとの共催で、今年も開催されました。

mudef(ミューデフ)とは

音楽とアートを通じて地球規模の課題を解決することを目的に設立された一般財団法人。歌手のMISIAさん(理事)をはじめとする多くのアーティストが集い、様々な社会貢献活動を行っています。

MISIA(歌手)

国内屈指の実力派女性歌手。一般財団法人mudefの理事として生物多様性の啓発活動や震災支援、アフリカの子どもの教育支援などに積極的に携わる。

主催:
読売新聞社
共催:
一般財団法人mudef
協力:
町田市大地沢青少年センター

ネイチャーガイド

塚原 宏城さん(一般社団法人まちやま 代表)

動物や植物との出会いも楽しい!
源流の森ハイキング

 参加者である16組40人の親子は午前10時、東京都町田市の最高峰・草戸山の懐にある「大地沢青少年センター」に集合。ネイチャーガイドの塚原宏城さんから「洪水を防いでくれる」「空気をきれいにしてくれる」といった森の重要な働きについて教わった後、最初のプログラム「源流の森ハイキング」に出発しました。

 この日の空は、清々しい秋晴れ。市街地よりも3~5℃低いという心地よい涼しさの中、皆リズムよく歩いていきます。トカゲやヘビ、タマアジサイなど、多彩な生き物たちとの出会いを楽しみながら20分ほど山道を進むと、目的地である境川の源流付近に到着。澄み切った空気を胸いっぱいに吸い込んだ子どもたちは、大きな木々を見上げたり、記念写真を撮ったりと、それぞれに自然を満喫していました。

「薪」を使って野外で炊事!
森の恵みでカレーづくり体験

 ハイキングから戻った後は、森の恵みの一つである「薪」を燃料にしたカレーライスづくりに挑戦しました。

 火起こしを担当したある男子は「ハイキングから帰ってくる時に拾った」という杉の枝の上に、薪を組み上げます。塚原さんのアドバイス通りに「空気の通る隙間」を設けるよう意識しながら作業をする表情は、真剣そのもの。初めての体験となるマッチでの点火に成功すると、ホッとしたような笑顔を見せてくれました。一方、「家でも料理の手伝いをしている」という女子は食材のカットを担当。お母さんと協力しながら、大量のニンジンやジャガイモを根気よく切っていきました。

 薪の火で煮込んだカレーは一段とおいしく感じられた様子で、子どもたちはあっという間に完食。鍋の前にはすぐ“おかわりの行列”ができていました。

自然との思い出を“作品”に!
森の絵日記コンテスト

 最後のプログラムは「絵日記づくり」です。腕組みをしながら思案したり、親御さんと話しながらイメージを膨らませたり、デジタルカメラに記録した画像からモチーフを探したり…と、取り組み方も十人十色。子どもたちは「源流付近の様子」「山道で見かけたヘビ」「薪の火」など、心に残ったモノやシーンを、いずれもカラフルで個性溢れる作品へと仕上げていきました。

 豊かな森がくれた楽しい思い出は、きっと一生の宝物となることでしょう。

mudef賞

高井 隆太さん(神奈川県横浜市 小学校4年生)

木々の葉っぱと小さな虫。森では様々な生き物が一緒に暮らしていることを改めて教えてくれる絵だと思います。

大地沢青少年センター賞

鈴木 有彩さん(東京都八王子市 小学校4年生)

画用紙いっぱいに描かれた森の様子から、境川源流域の自然環境の豊かさが大変よく伝わってきました。

森を知ろうQ&A

Q1 森はどんな働きをしてくれている?

 根を張った木々は、洪水や山の斜面が崩れるのを防いでくれます。また、森の土に浸み込んだ雨水はきれいな地下水となって、ゆっくりと川に流れ出ていきます。森は人間に燃料や食料をくれたり、生き物の住みかとなって生命を育んでくれたりもします。

Q2 森を放っておくと、どうなる?

木が混んでしまうため、地表に光が当たらなくなり、木や下草がよく育たなくなります。その結果、地面が剥き出しになり、水を貯めにくくなり、災害の危険性も高まるのです。

Q3 よい森を残すため、何ができる?

建材や燃料として適度に木を使い、また新しく植え、森を育てていくことが大切。森が好きな人の輪を広げて、森を守っていきましょう。

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