2018年2月19日
新時代の住まいZEHは家計・健康・地球にうれしい!
家庭のエネルギー消費を実質ゼロにするZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)は、これからのスタンダードになり得る、住まいの新しいカタチ。その魅力について、実際にZEHで暮らすご家族に、フリーアナウンサーの政井マヤさんが聞いた。
エネルギー消費を実質ゼロに!
暮らしと社会を変える家
ポイント1 快適性
夏は涼しく冬は暖かく年中快適さをキープ
政井 なぜZEHを建てようと思ったのですか?
ご主人様 「家族で快適に暮らしたい」という願いはもちろん、太陽光発電設備の設置や高断熱化などによる「エネルギー消費実質ゼロ」の生活にも興味を持ったからです。防災の観点も重視しており、熊本地震の発生を受けて蓄電池を追加しました。
政井 断熱性のお話がありましたが、このリビング・ダイニングもすごく暖かいですね。
ご主人様 実は、エアコンは使っていなくて、床暖房をつけているだけ。冬場にエアコンが必要になるのは、極寒の時か夜間のみです。夏も涼しい環境を維持できています。
奥様 いつでも光と風と緑を感じられるように、窓をたくさん取り付けてもらったのですが、遮熱・断熱性能が高い窓ガラスを採用したことなどから、室温への影響はありませんでした。
政井 緑豊かなお庭も素敵です。
奥様 この植物たちは、夏の強い日差しを遮ってくれます。「自然との共生」と「快適な暮らし」を両立できていることは、大きなポイントかもしれません。
娘様 私の友だちもよく遊びに来てくれるのですが、みんな居心地がいいみたい。自慢の家ですね。
家族が笑顔になる家って素敵ですね!
ポイント2 家計
収支は大幅なプラス 電力の「見える化」も便利
政井 光熱費も削減できたのでは?
ご主人様 売電収入から光熱費を差し引いた月々の収支は、冬場でもプラスマイナス0程度。ほかの季節は数万円単位でプラスが出ています。こんなに快適に暮らせるうえ、経済性にも優れているのは驚きです。
奥様 HEMS※で発電量・売電量・電気使用量などが「見える化」されるので便利ですね。最初は「得しちゃうかも」くらいに思っていましたが、省エネへの意識もより高まったと感じます。
娘様 確かに母は少し口うるさくなったかも(笑)。私もだんだんと気をつけるようになってきました。
※Home Energy Management System(ホーム エネルギー マネジメント システム)
太陽光発電と省エネでお得に!
ポイント3 健康
部屋間の寒暖差を解消 ヒートショック対策にも
政井 部屋間の寒暖差はいかがですか?
奥様 ドアを開けておくなどの工夫をすれば、ほとんど感じることはないです。ヒートショックが起こりやすいお風呂場の脱衣スペースも、この季節でも暖かく保てています。
政井 健康面にもメリットがあるんですね。
ご主人様 夜もぐっすり眠れるようになったので、なんだか体調もいい気がします。
娘様 確かに、寒がりの私でも、朝がずいぶん平気になりました。
健やかな毎日を支えてくれる!
ポイント4 エコ
省エネ・創エネはエコロジーの強い味方
政井 CO2排出量の削減につながる省エネ・創エネは、家計だけでなく、地球にもやさしいことです。
奥様 その気持ちは、とても大切にしています。先ほど言いましたが、意識が高まったのはZEHに住んだから。暮らしが変われば、意識も変わるんですね。
ご主人様 快適性、家計、健康、エコ…、ZEHは様々なメリットがある住まい。住み替えて本当によかったと実感しています!
ムリなく環境対策に取り組めます!
ZEHとは
温度差の少ない快適な室内環境を実現し、省エネと創エネによって、年間で消費するエネルギーを実質ゼロにすることを目指した住宅。
未来を担う若者が個性豊かなZEHを提案 最優秀賞が決定!
大学と民間企業等の連携により、ZEHのモデル住宅を建築して、環境・エネルギー性能の測定・実証や、展示を通じた普及啓発を行うプロジェクト「エネマネハウス」。昨年12月2~17日に開催された「エネマネハウス2017」には、関東と関西の5チーム・6大学(院)が参加。その中から最優秀賞を含む各賞の受賞チームが決定した。
最優秀賞
日本伝統の町家と地域コミュニティを再生
伝統的な町家にZEH化したコアを挿入することで、空間構成や装いの魅力を保ちながら各種性能を向上させ、生活文化の継承や地域コミュニティの再生にも貢献する。審査委員の建築家・隈研吾さんからは「日本の伝統をうまく利用したスマートな提案」という称賛のコメントが送られた。
優秀賞 People’s Choice Award/エネルギー敢闘賞
生活の変化に対応する窓辺の「カートリッジ」
窓辺の空間を延長する取り換え可能な部屋「カートリッジ」や、半屋外空間「ルームガーデン」が魅力のリノベーション住宅。エネルギー技術のイノベーションに取り組んだことが評価され、「エネルギー敢闘賞」を受賞した。来場者(来場者数10,906人)が「最も住みたい家」に投票する「People’s Choice Award」にも選出。
優秀賞 グローバル賞
アジアの気候に適した“現代版テラスハウス”
沖縄や東南アジアといった蒸暑地域の環境を想定し、通風・日射遮蔽などを追求。下から上への空気の流れをつくり出す「通風塔」を屋根に設置することなどで、東南アジアで主流のテラスハウスが抱える課題を解決した。アジアも視野に入れた環境デザインの提案によって「グローバル賞」を受賞。
優秀賞 ライフデザイン賞
家をキセカエて一年中住みやすく
土壁やすだれをはじめとする伝統的住環境技術を用いた住まいは、心地よい暮らしと、積極的な地域交流を実現する。季節によって服を着替えるように、建具をキセカエられるのも特徴。屋外環境との親和性に配慮した新しいライフスタイルを提案したことで「ライフデザイン賞」を受賞した。
優秀賞 チャレンジ賞
郊外の工業化住宅に再び命を吹き込む
郊外の空き家問題とも関係が深い工業化住宅。そのリノベーションに果敢に取り組み、「チャレンジ賞」が与えられた。築40年の工業化住宅を“現代仕様”にリデザインすることで、環境性能を向上させ、幅広い世代の多様な暮らしのニーズにも対応。地域コミュニティを活性化させることも見据えている。
建築業界を牽引する存在を目指して
今回のテーマは「“LIFE DESIGN INNOVATION”~住まい・コミュニティに多様な新しい価値を創造する~」。ZEHとしての優れた性能はもちろん、ライフスタイルを進化させ、様々な社会問題の解決にも貢献する住まいが提案された。期間中、それぞれのモデル住宅は一般公開され、16日には表彰式・講評会を実施。最終プレゼンテーションを経て、審査員の採点および各種実証実験結果をもとに最優秀賞に選ばれたのは京都大学だ。学生代表の進藤拓哉さんは、ともに次世代を背負って立つ他大学の同志たちに「建築業界を引っ張っていけるよう、一緒にがんばりましょう」と熱いメッセージを送った。
- 主催:
- エネマネハウス2017事務局
- 共催:
- 大阪市
- 後援:
- 国土交通省/一般社団法人JBN・全国工務店協会/一般社団法人住宅生産団体連合会/一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会/一般社団法人日本建築学会(50音順)
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