葛飾区立本田小学校 6年
ぼくは、大阪に父方のおばあちゃんとおじいちゃんといとこがいる。毎年夏休みに大阪に帰る。その日の夜ごはんは、「カニなべ」だった。カニはアレルギーだった。
みんなが
「カニうまそー!」
「早く食べたーい!」
ぼくは、嫌だった。みんなが食べてる中一人で違う物を食べる。どこかはずかしかった。
僕は、「カレー」だった。いとこに
「ひなた食べられへんのー?」
うるさい。僕だって食べてみたい、いとこに悪気はないのだけどむかついていた。
僕は、食べ始めた、少しするとおじいちゃんが
「僕もカレーある?」
と聞いていた、心の中で「えっ?」と思った。そして二人で食べているとおじいちゃんが、
「ひなたおいしいなー」
と笑顔で優しく言ってくれた。すごく嬉しかった。僕は
「うん!」
と言って食べ終わった。
そこから一年程たったある日僕が学校から帰ると家族全員そろっていた。
「どうした?」
と聞くと母がしょうげき的な言葉を言った。
「じいじ亡くなったって」
「え?」うそでしょ。だが本当だった。その言葉を聞いたときに、頭の中で「ひなたおいしいな」その言葉を思い出した。いつも泣かない父も泣いていた。僕も号泣した。
「ひなたおいしいな」
その言葉は、いつでも僕の頭の中にある。
大阪に行って一人で食べていても前には、おじいちゃんがいる、一緒に笑顔で食べている。