熊本市立白川小学校 5年
ぼくのお母さんは、魔法の調味料を作ることができます。その名は「ママじょう油」です。なぜ魔法かというと、わが家の色々な料理を何でもおいしくしてくれるからです。
ママじょう油は、暑い季節にはざるうどんのつゆになります。また、寒い季節には、大きな土鍋にたくさんの白菜ともやしと豚肉と山もりのえのきを入れた鍋うどんを作って、家族みんなで食べます。熱々の鍋うどんは、ぼくが一番好きなメニューです。この時もママじょう油はつゆとして使います。
ぼくは野球クラブに入っています。冬のクラブ活動からの帰り道はとても暗くて寒いです。でも、帰宅して夕ご飯が鍋うどんと聞いた時は、寒かったことも忘れて、嬉しくて「やったあ!」と思わず笑顔でさけんでしまいます。ママじょう油はとても良いにおいがして、うどんがどんどん進みます。ママじょう油に卵を入れるとおいしさが倍増します。ぼくはちゃんとかんで食べているのに、なぜか「飲みこまずに、きちんとかみなさい。」とお母さんに言われます。
そのほか、お母さんはママじょう油を使ってたくさんの料理を作っているそうです。ぼくの大好きなとりそぼろやたまご焼きにも入っているなんて知りませんでした。
実は、ぼくはお母さんがママじょう油を作っているところを、見たことがありません。いつも家にあることが、当たり前だと思っていたからです。
魔法の調味料は、もちろん魔法では作れません。においから材料を想像するとたぶん、しょう油とかつおぶしと砂糖が入っているのではないだろうか・・・と思っています。
いつか、材料と作り方をお母さんに教えてもらって、自分だけの力で新しい魔法の調味料を作ってみたいです。そして、次はぼくが家族を笑顔にさせる、おいしい料理を作ってあげたいです。