郡山ザベリオ学園小学校 4年
新年の一月一日、私は家族といっしょに福島市の山のとなりにあるおばあちゃんの家に行きます。おばあちゃんは、夜にエビフライなどをつくってくれます。けれど、私にはエビフライよりも好きな食べ物があります。それは、おじいちゃん達と山に登って頂上で食べるおばあちゃんがつくったホクホクの焼きおにぎりです。
弟と小学二年生のいとことおじいちゃんで、熱いココアといっしょに食べる焼きおにぎりは、ほっぺたが落ちてしまうほどおいしいです。表面はカリカリ、中はモッチモチで、みそがこぼれ落ちそうなくらい心がこもっているおにぎりです。おじいちゃんに、「このおにぎり、休けいにみんなで食べて。」とおにぎりの入った包みと、あたたかいココアが入っている水とうをわたしてくれます。私がつかれて、元気がない時も、焼きおにぎりには負けて、すぐに立って、焼きおにぎりを小犬のように追いかけていきます。
もう五年くらい続けて新年に焼きおにぎりをつくってもらいますが、やっぱり焼きおにぎりは、忘れられない「おいしい記憶」です。
作っている時も、みそのおいしそうなにおい、おばあちゃんがつくえにおにぎりを持っていくときも、熱い湯気がたって、まるで夢を見ているような感じがします。そして、みんなが集まると、三分くらいで十数この焼きおにぎりが全部なくなってしまう、人気の食べ物です。
私は、大人になったら、この焼きおにぎりをさいげんした、もっとおいしい焼きおにぎりを作って、おじいちゃん、おばあちゃん、そして自分の子どもにも、あげようと思います。私の
「おいしい記憶」は今もふえ続けています。