岐阜市立則武小学校 6年
私は、正月に祖母の家に行くことがとても楽しみです。なぜなら、祖母が前日から一生懸命用意してくれたもち米でついたおもちがとても美味しいからです。今はどこのスーパーでもたくさんのおもちが売っているけれど祖母がついてくれるおもちの味は祖母にしか出せないと思います。
一月一日の朝、祖母の
「みんなそろそろ始めるよー」
と言う声で目が覚め、私は誰よりも早くキッチンに走って行くと、祖母がむしたもち米をもちつき機に入れつき始めます。小さな粒が丸くまとまっていく工程は本当にワクワクします。いとこ達と遊んでいるときもおもちが気になって気になって…。たった十五分なのにすごく長く感じます。そして、祖母の
「ふたを開けるよー」
の声に兄弟やいとこ達と走っていくと、丸くて柔らかそうなおもちがクルクル回っていて良い匂い。小さい子たちは、おもちのまねをしようと床に転がって、くるくる回って歌います。その姿にみんなが思わず笑ってしまいます。おもちが完成し、祖母がちぎってくれた熱々のおもちに小豆、きなこや大根おろしをつけて…待ちに待ったいただきますの時間です。祖母お手製の小豆は甘過ぎずどれだけでも食べられます。大根おろしもフワフワのおもちと絡んでジューシーで最高です。
「私きなこ!」
「私は小豆がいい!」
とどんどんおもちはなくなり祖母もうれしそうです。
みんな笑顔になる正月のこう例行事。年の初めの幸せな時間。これからも祖母の家で笑顔になれるスペシャルもちをみんなと一緒に食べたいです。