わたしのお母さんはお料理が上手で、いつもおいしいごはんを作ってくれます。食べる方が好きと言っているけれど、作っている時はとても楽しそうです。そんなお母さんはようち園できゅう食を作っていて、食育でみそ作りもしています。ちょうどわたしも、国語のじゅ業で『すがたをかえる大豆』を勉強していたので、みそがどうやってできるか知りました。わたしは、
「みそを作ってみたいんだけど、できる?」
とお母さんに聞いたら、え顔でいいよと言ってくれました。
「少しなら大豆もあるしやってみよう。」
と言って、去年お母さんが畑で作った大豆を持ってきて、
「に豆用にとってあったけど、これでみそを作ったら、本当の自家せいみそだね。」
と言いました。二人でみそ作りを始めました。
大豆をよく洗って水につけると、倍くらいの大きさになってびっくりしました。あつ力なべでゆでた大豆をビニールぶくろに入れて手でつぶしました。しおとこうじをまぜたものを大豆と合わせ、みそだんごを作り、タッパーに入れました。空気が入らないようにぎゅっとおしこんで、ラップで中ぶたをする前に少し味見をしました。とてもしょっぱくて、心配になりました。お母さんは、だいじょうぶだよ、とラップの上からお皿のおもしをして、ふたをしました。八か月もじゅくせいするので食べられるのは冬です。待ちきれない気持ちでいっぱいになりました。
冬になってみそができ上がりました。口に入れると、今まで食べたことのないおいしいみそでした。そのみそでお母さんとおみそしるを作りました。うれしくて、本当においしくて、お母さんと、
「世界一のおみそしるだね。」
と言って、たくさんおかわりをしました。