北区立田端小学校 1年
今日は月に一どのわたしの大すきな日。そう、それはパパのカレーをたべられる日です。
わたしはあさおきるとすぐにかいだんをかけおりて、向かった先は台どころ。思ったとおり台どころではパパがいそがしそうにやさいを切るトントンという音や、おなべでお肉をにこむグツグツという音があわさってにぎやかなパレードをくりひろげています。
「パパ、おはよう!もうカレー出来た?」
「こっちゃん、おはよう。カレーはよるごはんだよ。」
そう言ってパパはわらいました。
パパのカレーは甘くて、やさいがいっぱいで、お肉はトロトロで、とってもおいしいです。ママは「カレーはパパのカレーが一ばんおいしいね。」と、言いました。わたしもおねえちゃんもおなじ気もちです。
パパはいつもわたしがカレーをたべていると、「こっちゃん、今日のカレーおいしい?」と、わたしにききました。わたしが「うん、おいしい!すごくおいしいよ。」と、言うとパパは「ありがとう」と、言いながらとてもうれしそうにわらっていました。
そんなパパはわたしが年長のときにびょう気で天ごくに行ってしまいました。わたしはもうパパといろいろなことがいっしょに出来なくなると思ってとてもかなしかったです。今もパパがいなくてさみしいけれど、カレーをたべるとパパのおいしいカレーをいつも思い出します。パパのあのえがおも思い出し、わたしはこころがいつもぽかぽかしてきて、しぜんとえがおになります。パパとの思い出がたくさんつまったカレー。えがおがいっぱいになるカレーがわたしは今でも大すきです。