「長寿国日本」と「未病」

皆保険制度と質の高い医療などの提供で日本人の健康度は飛躍的に伸び、世界的な長寿国となりました。 現在日本は、超高齢化による病気の発生リスク・医療費の増大という差し迫った課題に向けて、国も医療・健康領域に新たな改革を行い、システムを再構築する取組の真っ只中です。そうした動きに加えて求められるのが国民ひとりひとりのヘルスリテラシーの向上でもあります。

「未病」とは、「病気か、健康か」という二択の識別ではなく、その間に位置するゾーンを指す「新たな健康領域」の概念です。病気が発症する前段階の人、健診結果で気になる数値がある人、病気から快復し自分なりの生活に戻りつつある人たちも含め、それは日本の中高年の多くの方に当てはまる領域です。
病気となる前の健康状態と向き合う「未病」の概念が浸透することは、ヘルスリテラシーの底上げに繋がります。そしてそれは、ひいては健康寿命の延伸に繋がっていくのです。

「健康寿命延伸」は長寿国日本の目指す新たなステージです。読売新聞未来貢献プロジェクトは、「未病」をキーワードに「健康寿命延伸」に向けた各業界の様々な取組みをクローズアップし、理解と認知を拡げて参ります。