大手前学園は1946年、藤井健造が大阪城の正面、大手前に創設したのが始まりで、まもなく創立75周年を迎えます。建学の精神「STUDY FOR LIFE」には「人間は生きている限り、勉強し続けよう」という理念が込められています。これは言い換えれば、「自分自身の存在を大切にしながら、人として正しい生き方を問い続ける」ことにほかなりません。大学の4年間で学べることは限られていますが、学生の皆さんには、将来にわたって心の油断をせずに学ぶ姿勢を大学時代にきちんと身につけてもらいたいと考えています。そのため本学は学生自らが可能性を広げ、自分の夢を実現できるようなカリキュラムを用意しています。
まず、「レイトスペシャライゼーション(Late Specialization)」という制度があります。これは入学してから、1年生の間に数多くの専攻分野の基礎科目を自由に学んでいただき、自分の問題意識や興味分野を明確にしてから、本当にやりたいと思う学部・専攻を絞り込んでもらうシステムです。1年生を終えた時点で専攻を変えることもでき、学生の変化する価値観に対応できる柔軟なカリキュラムです。
「実践英語プログラム」は、文法的に正しい英語よりも意思疎通ができるコミュニカティブな英語に焦点をあてています。LEO(Language Education of Otemae)では、すべての授業をネイティブスピーカーが英語で行い、初級から上級まで60科目を開講。さらに英語上級者に向けて、米国大学に編入できるトランスファープログラムを用意しています。
変わったところでは、最近はやりのドローンが学べる「ドローン入門」を開講しています。機械の仕組み、構造、操縦の基礎だけでなく、実機での飛行試験、実用化の事例研究などを学び、プログラム修了者には「ドローン修了証」を授与する予定です。来年度以降は、さらに内容を充実させ、国家資格である「第三級陸上特殊無線技士」の資格取得に対応してゆく予定です。
大手前大学は小さな大学です。その分学生と教職員の距離も近く、行き届いた教育環境が整っています。学生が親しみをもって先生と接触できるのは、本学の大きな魅力の一つです。先生との交流を通じて、学問だけでなく、人に好かれる人間的な魅力も醸成してもらいたい。これも大学の大切な使命だと考えています。
最寄り駅から徒歩7分の便利な立地にあるさくら夙川キャンパス
一般に大学では特定の専門領域に限定して学ぶことが多いのですが、現代社会学部・経営コース・企業経営専攻では、企業経営の基本から応用まで総合的な知識を網羅的に学習します。業界や職種を問わず、ビジネスの現場で成果がだせるように、組織論、マーケティング、広告・宣伝、簿記・会計など必要な基礎科目を横断的に学習し、一人ひとりがビジネスパーソンとして活躍できるスキルを養います。
授業形態も受身の勉強になりがちな講義形式ではなく、アクティブラーニングの手法を導入した授業を展開。学生自身が実際の企業などの事例について調査・研究・発表を行う形式を多くの授業で取り入れています。またグループワークも積極的に導入し、問題解決能力や自分の意見を1枚の用紙で主張できる能力、顧客にアピールできるプレゼン能力など、演習とディスカッションを通じてビジネスの実践能力に磨きをかけるプログラムを組んでいます。
3、4年次のゼミナールやリーダーシップ開発プログラムとの併用で、実務的にすぐれた伸びしろのある人材を輩出する実践的専攻です。
プレゼン能力を培う大きなイベントも開催
現代社会学部
坂本 理郎准教授
リーダーシップ開発プログラムは、「なりたい自分になる」ためのプログラムです。大学での4年間は、自分の将来を見据えて、そのための力を育む大切な時間。就職は一つの目標ですがゴールではなく、新しい人生が始まるスタート地点にすぎません。学生の間に自分としっかり向き合い「社会に出てから、どう生きたいのか」を考え、見つけることが大切です。
このプログラムでは、社会で求められる二つの「リーダーシップ」を開発します。一つは、様々な組織や集団の中で、その進むべき進路を示し、メンバーに役割や行動を促す力です。もう一つは自分の置かれている状況を的確に理解し、進むべきキャリアを自らつくりだしてゆく「セルフ・リーダーシップ」の力です。
プログラムの内容は、1年生ではビジネス・キャリアの基礎を、2年生では就職活動に対する準備を早期に進める科目やSPI対策準備講座を受講していただきます。また企業研修で実際の仕事を体験し、自己分析、企業研究へとつなげます。3年生では、企業経営に関する専門科目群を履修、問題解決型学習PBL(Project Based Learning)をさらに深化させ、4年生では意識の高い学生相互による学び合いを通じて、社会に挑戦する勇気とスキルを身につけます。
このプログラムの受講者は、問題解決能力にすぐれ、一歩ずつでも着実に前進する社会人に育ってくれるものと期待しています。
企業経営を学びながら自分自身を見つめる
定住外国人や訪日外国人が日本の医療を必要とした場合、どうすればいいでしょう。今、対象者の置かれている環境や立場、文化などに配慮した医療サービスが求められています。そうしたニーズに応えるのが国際看護学部。語学力を磨くだけでなく、多文化理解に基づいて外国人患者に寄り添える看護師を目指します。現場経験豊富な教員や外国籍の教員、海外の看護師免許を有する教員などから、実践的に学べるのが特徴です。
目玉は3年次に行う全員参加の海外実習プログラム。現地の看護学生と一緒に講義を受けるとともに海外医療現場での実習を体験し、グローバル看護への理解を深めます。講義~演習~臨地実習を4年間繰り返しながら、日本医学英語検定試験の4級合格を目標に、高度化する医療現場で通用する実践力を養成していきます。
国内外の実習を通じて多様性への理解と適応力を培う
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