志願者総数が大学の入学定員総数に近づき、「大学全入時代」を迎えています。すでに入学者数が定員数に満たない、いわゆる「定員割れ」が起きている私立大学もあります。
しかし、ここで確認しておきたいのは、大学受験が楽になったわけではないということです。定員割れを起こす大学がある一方で、国公立大学や一部の難関私立大学には志願者が集中しており、競争率は依然として高いのが現状です。入試全体で見た場合も、国公立大学は4.3倍、私立大学は8.3倍の志願倍率になっています。
大学情報と同様に、さまざまな入試制度・方式の変化を保護者もしっかり理解する必要があります。やりたいことができる大学選びと、実力を最大限に発揮できる受験プランづくりをお子さまと一緒に行いましょう。
受験校選びは、お子さまの希望を尊重して進めることが大切です。保護者は一歩引いて、お子さまの視野を広げ、集中して受験に臨めるようにサポートしましょう。
まとまったお金が必要になる大学進学については、保護者の金銭的な負担をお子さまも気にしているものです。過度に心配させないように、保護者から声をかけましょう。
思うように成績が上がらないなど、受験期のお子さまには不安が多いもの。日々の努力を認めてあげることが、お子さまの気持ちを静め、落ち着いて勉強するサポートになります。
一番身近な保護者がお子さまの日常を見守り、努力を認めていること、理解していることを伝えることが、お子さまにとって何よりの支えになります。