1875年に同志社英学校を開校し、「良心を手腕に運用する人物」の養成を建学の精神に掲げた創立者・新島襄は、自らが思い描く大学を実現するためには200年の歳月を要すると語りました。2025年に迎える創立150周年は次の50年に向けての通過点であり、大きな節目の時です。これを機に私たちは脈々と受け継がれてきた「志」の原点に立ち返り、「良心教育」を根幹とする三つの教育理念「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の結実を目指し、新たな基本理念「同志社大学VISION2025」を策定しました。
学生、教職員、校友が一体となり「オール同志社」体制によって積極的に大学改革を推し進め、これからのグローバル時代を牽引する「志」ある人物を輩出したいと考えています。
「同志社大学VISION 2025」のひとつである「学びのかたちの新展開」では、リーダー養成プログラムや大学院教育改革などを積極的に推進し、意欲ある学生の能力をさらに伸長したいと思っています。
ここでいうリーダーとはビジネスリーダーだけでなく、研究開発、さらに地域社会のリーダーなども想定しています。それぞれの分野で独自の発想力や卓越した実行力を発揮し、課題を乗り越え、時代を主導できる人物の養成に取り組みます。
大学院においては各研究科の近縁の学問領域の力を結集させ、教育改革の端緒にします。
「『国際主義』の更なる深化」では、2016年度からグローバル・リベラルアーツ副専攻を設置しました。新島襄が若き日に学んだアーモスト大学のリベラルアーツ教育にならい、グローバル化が進展する新時代の価値を創出できる人物の養成を目指しています。
また、現在は海外拠点の強化を図るため「同志社大学テュービンゲンEUキャンパス」構想を推進しています。今年4月にドイツのテュービンゲン大学に本学の拠点を開設し、外国人留学生誘致を促進するとともに、本学学生の派遣についてもテュービンゲン大学を中心とした教育・研究プログラムを開発し、展開していきます。
重要文化財が建ち並ぶ今出川キャンパスで留学生と交流
他府県から京都の同志社大学に入学して感じたことは、京都には伝統とテクノロジーの絶妙なコラボレーションが至るところで誕生しているということです。常に新しい魅力を生み出す文化と力が、ここにはあると実感するようになりました。
その文化の真髄を「ホンモノ」に触れながら学ぶことで、この地で学ぶ機会を生かしたいと思い、「クリエイティブ・ジャパン科目」のうち「京都科目」を受講しています。授業はディスカッションを中心に進められ、フィールドワークでは、伝統産業の老舗に出向き、ご主人にお話を聞いたり、作業を見学する機会があります。唯一無二の伝統産業を通して、人に出会い、時代の流れを感じ取ることで視野を広げたいと考えています。
また、日本のものづくり産業としての伝統産業を活性化させるためにも、職人さんが何百年にもわたり引き継いでこられた技術の価値を、その美しさを世界に認めさせる説得力を備えた人になりたいとも思っています。この科目を受講し、これまで以上に京都で学ぶことの素晴らしさを知り、同志社で学びが深められることを大変誇りに感じています。
京都の伝統産業に触れるフィールドワーク
経済学部 経済学科 3年
植田 唯さん
私の通う学部は、自分のスケート競技に役立つ科目・授業で満ちています。「トレーニング論」は、競技によって必要な練習やその効果を分析することで、競技力の向上を考えることができます。「スポーツ生理学」は、身体を動かす際に実際に体内で何が起きているのかなど、知らなかった知識が多く登場します。まだ講義を受け始めたばかりの「スポーツ心理学」は、競技への向き合い方や指導方法を心理面から考えることで、新たな発見がありそうです。さらには将来も見据えて、「コーチング論」など、今後に役立つ科目をしっかり学んでいきたいと考えています。
大学では講義はもちろん、「昼食時間」の何気ない友人とのつながりを大切にしています。スポーツに何らかの形で触れている学生が多い学部なので、競技などの経験や知識を共有でき、お互い刺激し合えることが多く、友人もたくさんできました。スケートと大学の両立は、正直たいへん厳しいですが、授業から学べることが非常に有意義で、これからも学んだことをスケートに生かせるよう、同志社での時間を大切にしていきたいです。そしてその知識を生かして、世界のトップ選手になりたいと思っています。
文武両道に励む友野さん
スポーツ健康科学部
スポーツ健康科学科 2年
友野 一希さん
(2018フィギュアスケート世界選手権5位)
さまざまなヒト・モノ・コト・情報と出会い、それらを仲間とともに議論し展開していく「ラーニング・コモンズ」が2018年4月に京田辺キャンパスラーネッド記念図書館内に開設されました。新しい学びの可能性を生み出す空間として、13年4月に今出川キャンパス良心館内にも開設されており、両キャンパスのラーニング・コモンズは多種多様な学びの交流の拠点となっています。
京田辺の新コモンズには、70席を有するプレゼンテーションコート、少人数での話し合いが可能なワークショップルーム、軽食がとれるインフォダイナー、机を自由に配置できるグループワークエリアなどがあり、学生たちの活気で溢れています。また、教員や大学院生による個別の学習相談や、アカデミックスキルのワークショップも行っており、学生の自主的な学習をサポートしています。
京田辺キャンパス ラーニング・コモンズ(2018年4月開設)
「Benesse マナビジョン」資料請求画面にジャンプします。(別ウィンドウで開きます)
※「Benesse マナビジョン」は、(株)ベネッセコーポレーションが管理・運営するインターネットサイトです。提供する情報・内容などの著作権は、(株)ベネッセコーポレーション、および原著作者に帰属します。