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2013/01/07

「なりたい自分」になるための 学生の取り組みをサポート

 自分は将来どんな職業に就いてどんな働き方をしたいのか、それを実現するためにはどうしたらよいのか──。卒業後の進路や仕事について考えるとき、まず活用したいのがキャリアデザインセンターだ。同センター事務課の担当者(以下、センター)とインターンシップに取り組んだ学生に、その活動内容を聞いた。

本格的な就職活動に入る前に活用を

 キャリアデザインセンターは、働くことについて学生が自分で考え、行動するためのサポートを行っている。具体的な就職活動を支援する就職課とは異なり、将来の働き方や生き方を明確にすること、そして「なりたい自分」になるための準備を手助けする役割を担っている。

 実施しているプログラムは、キャリアカウンセリングや各種講座、自己理解ワークショップ、適性検査、インターンシップなどで、いずれも本格的な就職活動に入る前に活用しておきたいものばかり。中でも専修大学独自のプログラムとして人気が高いのが「課題解決型インターンシップ」で、今年度は延べ329人の学生が取り組んだという。

 「課題解決型インターンシップは、平成18年度に本学と川崎市との連携プロジェクトとして始まりました。地域の企業や商店街、NPO法人などが抱える課題に学生が主体的に取り組み、解決策を提案するもので、活動時期は5~12月の長期にわたります。最大の目的は、学生に自分で考え行動する力を養ってもらうこと。受け入れ先の方には、学生ならではの発想が刺激になった、新入社員の成長に役立ったなどご好評をいただいています」(センター)

 活動はすべてチーム制で、個々に申し込んだ学生たちで一つのチームを編成。企画力や実行力はもちろん、仲間や社会人とのコミュニケーション力やリーダーシップも養うことができるのが特徴だ。このプログラムに参加した小屋夏美さん(経営学部3年)と河本敦さん(経済学部3年)は「チームで動くことの大変さと大切さを学んだ」と口を揃える。

「課題解決型インターンシップ」で得た力

 小屋さんはゼミの先生に勧められ、短期間で捨てられてしまうキャンペーンユニフォームなどを再利用して、必要としている人に届けるプロジェクトに参加し、チームリーダーを務めた。

 「同じ学生とはいえ、知らない人とチームを組んで活動するのは、最初は大変でした。でも、何事も受け身だった自分が、自ら動いていくことの大切さを実感できたのは大きな成果だったと思います。チームをまとめるのは苦労もありましたが、その分メンバーのサポートに感謝することも多かったですね」

 河本さんは墓石メーカーでストーンプロダクツ(石材商品)の企画開発に携わり、同じくチームリーダーとして力を発揮。「頼りがいのあるリーダーにならなくてはと背伸びしたりもしましたが、メンバーが積極的に協力してくれたので、周囲を頼ることも必要だと学びました」と、リーダーシップについて考え直すきっかけになったようだ。

 自身は新たな商品として石下駄を提案し、商品化に向けてメンバーや社員と話し合う中でディスカッションの意義も実感。周りの意見を聞くだけでなく、自分の意見もきちんと言うことの大切さを、身をもって知ったという。

 こうした体験は、実際に社会に出た後にも大きな力になるだろう。小屋さんはこの体験を「失敗したからこそ良くなるものもある。失敗も自分の力になると知った」と振り返る。一方、河本さんは困難を乗り越える自信が芽生えたそうで、「将来、社会に出て困難や新しいことに出会うたびにこの体験を思い出すでしょう」と語った。

フォロー体制も充実、気軽に相談を

 この課題解決型インターンシップでは、活動中はもちろんその前後にもしっかりとしたフォロー体制を整えている。準備のためのプログラムでは、マナー講座、活動計画書作成トレーニングを用意。活動終了後には活動内容をポスターにまとめて一般の方に成果を発表する機会や振り返り会が設けられており、自分が学んだことやこれからの課題などを見つめ直すのに役立つ。

「今年度からは川崎市だけでなく都内へもエリアを拡大し、23の企業・団体が学生を受け入れてくださいました。この制度が始まって6年、今では学生にとっても受け入れ先にとっても意義のあるインターンシップとなる仕組みが整っています。学生の皆さんには、ぜひ早い段階から社会と接点を持つ体験をしてほしいと思います」(センター)

 そのほかキャリアデザインセンターが提供するインターンシップには、企業・官公庁などで就業体験を行う「夏期・春期就業体験型インターンシップ」もある。

 また、これらのインターンシップでの活動を含め、自分の目標やその達成のための行動を記録する「キャリアノート」があり、キャリアカウンセリングや将来の進路選択や就職活動に役立てる。そのほかにも将来の仕事や学生生活で気になることがあれば、同センターのスタッフが随時相談にのってくれる。

 自分の将来や就職について漠然とした不安はあっても、何をしたらいいのかわからないという人も多いのでは。「考える前にまず行動してみたら」(河本さん)、「少しでも興味を持てたら一歩進んで」(小屋さん)という二人の言葉にならって、積極的に同センターを訪れてみよう。

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