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2012/11/05

活動を通じて自分も成長 ボランティア団体「SKV」

 専修大学には200以上のサークルがある。仲間と共に好きなことに打ち込む時間は、学生生活をより充実したものにしてくれるだろう。今回は数ある団体の中、学生部の傘下団体として活動する「SKV(エスケーブイ)」を取材。代表の高橋晴弥さん(法学部3年)と学生生活課の担当者に話を聞いた。

防災と地域貢献をテーマに活動

──SKVの活動内容を教えてください。

高橋
SKVは「Senshu Kanda Volunteer」の略で、防災と地域貢献を柱にボランティア活動をしています。もともとは大学で実施している災害救援ボランティア講座の修了生たちが作った団体で、今は約40人のメンバーがいます。学内でAEDの使い方や応急手当の復習をしたり、自分達の知識を広めるため救命講習会を開催しています。昨年は学内で防災マップを作成しました。また定期的に構内のエコキャップ回収活動や、月1回大学周辺の清掃活動「千代田区をきれいにしよう!」を実施しているほか、地域イベントへも積極的に参加しています。

──発足は2010年11月ですね。翌年3月には東日本大震災が起きましたが、活動に影響はありましたか。

高橋
実は、僕がSKVに入ったのは震災がきっかけとなっています。宮城県出身なので地元に帰りたいと思っていたところ、SKVメンバーが昨年(2011年)4月に宮城県の石巻へ震災ボランティアに行くと聞き、すぐに入会して一緒に行きました。その年の8月、学生部の企画で石巻市尾ノ崎地区へ、今年(2012年)8月は女川町へ復興支援ボランティア活動に多くのメンバーが参加しました。現地では、主に被災家屋の後片付けや土砂の搬出、瓦礫撤去作業、花壇の除草などを手伝いました。SKVでは、今後もこうした活動を続けていく予定です。
学生生活課
SKVは今年から学生部の傘下団体になりました。発足のきっかけになった災害救援ボランティア講座が学生部の主催であること、また大学としても復興支援活動や防災活動、地域貢献に取り組んでいきたいということから、今は大学とSKVが一体になった形で活動しています。

──SKVは神田キャンパスの学生が中心ですが、生田キャンパスにも同じような団体はあるのですか。

高橋
生田には、今年発足した「SIV(Senshu Ikuta Volunteer)」があります。活動が始まったばかりなので、これから色々な事に一緒に取り組んでいきたいですね。

専修大の顔として学外でも活躍

──SKVは学外で活動する機会も多いのでしょうか。

高橋
はい。日頃活動していることが実を結び、現在東京都からの要請を受け、今年2月から始まった高校生への防災体験授業では、すでに4校の授業支援を行っています。先月は、メンバー9人で高校生280人に「もしここが避難所になったら?!どうなるか」を考えていただくグループワークに取り組みました。人に教えるためにはまず自分たちがしっかり勉強しておかなければと痛感しました。高校によっては授業内容から用具まで全部自分たちで準備することもあり大変でしたが、高校生が楽しんでくれたのでうれしかったです。また、この経験のおかげで自分たちも成長できたように思います。

──都や地域から依頼があることも多いのですか。

高橋
そうですね。12月には地域の方と一緒に神保町の防災マップを作る予定です。これも地域から大学に相談があり、SKVが担当させてもらうことになりました。最近では地域の方との交流も深まり、先日千代田区の体育大会に神保町地区の一員として参加し、懇親会にも呼んでもらうなどして仲良くしてもらっています。うれしいことに、みなさんには「地域にひらかれた大学」という印象を持ってもらえているようです。

──地域の方々にとっては、SKVが専修大学の顔になっているのですね。うれしいと同時に大変なことも多いのではないでしょうか。

高橋
依頼してくれた方に「これなら成功だね」と思ってもらえるラインを事前に知っておくことが大事ですね。それには、やはり事前の準備と確認作業が重要。準備せずに現場に行ってオロオロしたり、大勢の生徒を前にして緊張してしまったりしたこともありましたが、反省会などを通して一歩ずつ成長できているかなと思います。毎回、発見と成長の連続です。
学生生活課
学生たちはアイディアを出し合って活動を続けています。自分たちで何もかもやらなければいけないことが多い分、一人一人が自主的に動きます。時には失敗もありますが、みんなで振り返る時間を作り、失敗を自己成長へのチャンスへと変えているように感じます。

地域との信頼関係を深め、防災知識の普及を

──今後の目標を教えてください。

高橋
今後も地域に根付いた活動を続けて、住民の方々との信頼関係を深めていきたいです。また、現在学内で実施している救命講習の回数を増やして、学生の間に防災知識を広めていくことも目標の一つです。防災情報はブログやSKV広報紙や学内の掲示板を通して発信しているのですが、次はエコキャップ運動にも防災の要素を取り入れられないかと考えています。あと個人的には、後輩をどう育てていくか、これまでの活動や成果をどんな形で残していくかということも課題です。

──SKVには、どんな人が向いていると思いますか。

高橋
ボランティアや防災に興味がある人なら誰でも大歓迎です。ただ、何でも自分たちでやらなければいけない「行動ありき」の団体なので、気持ちを行動に移せる人が向いているかなと思います。地域の人と関わるので、挨拶や礼儀も大事。そのほかの部分は、入った後に先輩がしっかり育てます(笑)。

──サークル活動は、仲間ができると同時に自己成長にも役立ちそうですね。

学生生活課
専修大学にはたくさんのサークルがあり、体育会系や連合県人会、二部(夜間)のサークルも含めると現在204団体にもなります。もちろんボランティアの一般サークルもありますので、きっと自分にあった団体が見つかるでしょう。仲間を作り、自分を成長させて、充実した学生生活を送ってほしいと思います。
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