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2012/09/03

創立者の意志を受け継いで実りある国際交流をサポート

 専修大学の創立者は、明治初期に米国留学を経験した若者たち。その意志は今どんな形で受け継がれているのだろうか。国際交流センターの担当者と、長期交換留学プログラムを経験した相川和広さん(商学部マーケティング学科4年)に話を聞いた。

多彩な海外留学プログラムを展開

──専修大学は海外留学プログラムがとても豊富ですね。

国際交流センター(以下、センター)
学生がそれぞれの語学レベルや目的、時期に合わせて選べるよう、多彩なプログラムを用意しています。世界各国から厳選した16か国地域・20校と国際交流協定を結んでおり、留学期間も1年間の長期から4~5か月間の中期、夏休みや春休みの期間を利用する短期まで豊富に揃えています。学生の皆さんには、自分に合った留学の形をきっと見つけてもらえると思います。

──学生の留学を支援することの、一番大きな目的は何でしょうか。

センター
専修大学の創立者たちは、明治初期に国費や藩費により選ばれて米国留学を経験した人々です。彼らは帰国後、母国日本の発展のために、修得した最新の知見を社会に還元しようと考え、帰国後、日本語により経済学と法律学を教授する「専修学校(専修大学の前身)」を創立しました。専修大学の留学・国際交流プログラムは、その意志を受け継いだものと言えるでしょう。また、現在の大学にはグローバルな人材の養成が求められています。世界で活躍するための語学力、タフな心、そして異文化を理解する能力、この3つの能力を養成するには、留学することが最適だと考えています。

──相川さんが留学を希望したきっかけと、留学先を教えてください。

相川
姉が留学をしていたので、大学に入ったら自分も留学したいと思い、プログラムが豊富な専修大学を選びました。まず大学の留学支援プログラムを受講してニュージーランドへ短期留学し、その後3年生の時に交換留学生として、約1年間オーストラリアのウーロンゴン大学に留学しました。

──留学生活で印象的だったことは何ですか。

相川
人生で最も勉強した1年間でした。現地の学生と同じ正規授業科目を履修したのですが、最初は先生や学生の発言がほとんど理解できず、寮に戻っても何時間も勉強したものです。また、友人を作ろうとサッカー部に入ったのですが、会話の輪に入れるまでかなり苦労しました。それでも、積極的に取り組んだおかげか、最後には選手間投票でチーム内優秀選手賞に選んでもらえました。あれはものすごくうれしかったですね。学業面でも最後には良い成績を修めることができ、実りの多い1年間だったと思います。何をするにせよ、とにかく自分からアクションを起こしていかなければならないということを痛感しました。

留学前の「準備」もしっかりサポート

──現在、海外留学プログラムは何名ぐらいが利用しているのでしょう。

センター
平成23年度では、約200名の学生が海外に留学しています。留学先はアメリカを始めカナダ、オーストラリア、イギリス、ドイツ、スペインなど多岐に渡っており、最近はアジア圏に興味を持つ学生も増えています。また、留学希望者のための支援プログラムであるLanguage Skills Program (以下、LSP)は年間延べ約400名が利用しています。

──LSPとはどんなものですか。

センター
英語圏に留学するために必要なTOEFL®の対策講座をはじめ、少人数制の英会話講座、異文化理解講座などを展開しています。
相川
僕もTOEFL®対策講座の夏期特訓コースに参加したおかげで、留学に必要なTOEFL®のスコアを取ることができました。高校では英語が苦手だったので不安でしたが、講座を受けてかなり英語力が伸びたと思います。

──留学前に万全の準備ができる仕組みになっているのですね。

センター
その通りです。留学を希望する皆さんには、1年生のうちからLSPの講座を受講することをお勧めします。1年生で準備をして2、3年生で留学すれば、たとえ1年間の交換留学をしても4年間で卒業することが可能です。4年間はあっという間です。早めに準備をして、「世界を見たい」という気持ちを大事にして留学を経験してほしいと思います。

国際交流で異文化を知り、日本を知る

──海外留学以外で、国際交流のために工夫していることはありますか。

センター
キャンパス内で、海外からの留学生と交流できる機会を設けています。交流イベントや留学生に母国のことを教えてもらう異文化理解プログラムのほか、短期留学生にキャンパスを案内したり授業のアシスタントをしたりする「キャンパスアシスタント」という制度もあります。これは、本学学生であれば希望者は誰でも登録できます。また、相川君のような留学経験者には「レジデント・アシスタント」を務めてもらっています。
相川
短期留学生の寮に住み込んで、来日する前の部屋の準備や留学中の日常生活のサポートのほか、話し相手や企業・文化施設へ見学に行く時のガイドなどをしています。僕も留学中は現地の学生に助けられたので、今度は僕が力になれたらうれしいですね。日本で、キャンパスにいながらにして国際交流ができるので、とても良い仕組みだと思っています。

──国際交流を通して得られるものは大きそうですね。

相川
はい。外国の学生と話すようになって気づいたのは、自分がいかに日本を知らなかったかということです。日本の文化の素晴らしさや便利さ、日本人の礼儀正しさなどを改めて実感するようになりました。また、日本の歴史などを聞かれてうまく答えられないことがあったので、もっと日本について勉強したいという気持ちが湧いてきました。

──今後、国際交流の経験をどんなことに生かしていきたいですか。

相川
自分が一番変わった点は、自信がついたことです。留学前は「英語がしゃべれたらかっこいいな」ぐらいの気持ちだったのに、学部留学を経て学業の面白さにも目覚め、今はヨーロッパへの留学も考えています。将来は海外で働きたい。そのためにも、異文化はもちろん、日本についてももっと理解を深め、専門性を高めていきたいと思います。
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