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2014/01/06

学生の数十年後を見つめて─
進化する専大キャリア教育

 専修大学には、学生のキャリアを支援する仕組みが二つある。一つは就職課による就職活動支援、そしてもう一つがキャリアデザインセンターによる「キャリア支援」だ。近年はインターンシップや講座などを実施するだけでなく、その質の向上や体系化にも取り組んでいる。進化を続ける専大キャリア教育の姿を追った。

「キャリア入門」の授業がスタート

専大ベンチャープログラムでは学生が起業アイデアを発表

 卒業後の働き方や生き方への意識を高める「キャリア教育」。職をめぐる社会環境が大きく変化している今、その重要性はますます高まっている。こうした変化に応えるべく、専大ではキャリアについて学生自身が考え行動するための手助けとなるプログラムを豊富に用意。自己理解や職業選択を支える仕組み作りに取り組んでいる。

 中でも注目したいのは、この4月から「キャリア入門」の授業が始まることだ。専大では同月から新しい学士課程教育が始まり、1年次に「専修大学基礎科目」が設置されるが、その一つにキャリア教育を採用。これまで課外講座という形だったものが授業として確立されるのは、非常に大きな一歩だと言えるだろう。

 さらにこのキャリア入門を軸として、これまで実施してきた自己理解のための各種適性検査やワークショップ、具体的な職業への理解を深める実務家講座、インターンシップといった課外のプログラムを含めたキャリア教育全体の体系化を進める予定。そしてこれらを下支えするため、マンツーマンで悩みに応えるキャリアカウンセリングも引き続き実施する。

 数あるプログラムの中で特に人気が高いのが、専大独自の「課題解決型インターンシップ」だ。地域の企業や商店街が抱える課題に学生が主体的に取り組み、解決策を提案するもので、活動期間は約7か月にもおよぶ。課題解決までには困難や挫折も伴うが、活動開始から成果報告まで、専任のアドバイザーがきめ細かく指導してくれる。

 また、学生自身がビジネスモデルやプランを考える「専大ベンチャービジネスプログラム」も人気。講座の最後には内容の面白さを競うコンテストもあり、毎年独創的な作品が集まる。起業への意欲を確かにし、自分の発想を他者に評価してもらえる貴重な場であることから、このプログラムに興味を持って専大に入ったという学生もいるという。

目的意識の確立から自信の獲得までサポート

課題解決型インターンシップでは成果発表会で自分の成長を実感

 こうしたプログラムの企画運営は「キャリアデザインセンター」が担っている。専大の21世紀ビジョン「社会知性の開発」の取り組みの一貫として2005年に設置され、以来学生にさまざまな“気づきの場”を提供してきた。

 「当センターの最大の役割は、学生が職について自分で考えるきっかけを作ることです。1・2年生のうちに、どんな自分になりたいか、どんな職につきたいかといった目的意識を明確にできれば、その後の学部教育もより充実したものになるでしょう。特に4月から始まるキャリア入門の授業は、そうした意識を高める大きな助けになると思います」(キャリアデザインセンター事務課)

 学部教育もインターンシップなども、ただ何となく受けるのと目的意識を持って主体的に取り組むのとでは成果が大きく異なる。その意味で、まず動機づけから行うという専大の方針は非常に理にかなったものと言えるだろう。早い段階で目標とする将来像を見つけ、学生生活を通してその実現に必要な知識やスキルを身につけていく──。こうした学生生活を過ごせたなら、就職活動の際はもちろん社会に出た後も大きな自信になってくれるはずだ。

 「学生には、学部で得た知識を原資にして社会で役立つ人になってほしいと思います。キャリア教育というと就職のための教育と思われがちですが、本学のそれは学生個人が将来像を描けるようにし、学生生活を充実させ、自信を持って社会に出て行けるようにするためのものです。課外講座や体験プログラムも幅広く揃っているので、積極的に活用して理解や体験を深めていってほしいですね」(キャリアデザインセンター事務課)

学生の将来につながる支援を

自らの4年間の軌跡が見渡せる「Webキャリアノート」

 もう一つ、キャリアデザインセンターが提供しているものの一つに「Webキャリアノート」がある。専大オリジナルのツールで、学生一人ひとりが自分の目標やその達成のためにしたこと、そこで得た気づき、経験などを書き込めるようになっている。

 書いた内容は自分を客観的に見つめるのに役立つほか、キャリアカウンセリングの際の資料に、就職活動時のエントリーシート作成や面接にと幅広く活用できる。講座やインターンシップの申し込み、キャリアカウンセリングの予約などもできるので、学生生活のパートナーとして大いに役立ってくれそうだ。こまめに書き込んでいけば、卒業時には4年間の軌跡が見渡せる資料になる。見直して自分の成長ぶりが実感できれば、これもまた一つの自信となるだろう。

 数多くの課外講座、インターンシップ、Webツール、そして授業。専大はここ数年、キャリア教育を推進するための“パーツ”をしっかり揃えることに取り組んできた。今後はこれらを整理点検し、学生が段階を踏んで自然とレベルアップしていけるよう体系化する予定。また各学部と連携して、授業と講座の相乗効果を高めることにも取り組んでいく。

 「充実した人生を送るには、成長したという実感、今後も成長できるという自信が不可欠です。学生が卒業して数十年経ったとき、その実感を得る力を大学で身につけたと思ってもらえたら、こんなにうれしいことはありません。これからもキャリア教育の充実を図り、学生の将来につながる支援を続けていきたいと思います」(キャリアデザインセンター事務課)

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