だから、専修!2013 一覧
2013/08/05
深まる父母・保護者と大学のきずな
大学の持続的な発展を期し、学生をサポート
専修大学は父母・保護者との連携が強いことで知られる。学生のためにという共通の目的のもと、大学と父母・保護者が一体となって活動する機会も多い。この連携を作り上げるうえで中心的な役割を担っているのが「育友会」だ。大学の父母・保護者の会としては日本有数の規模を誇る同会の魅力を探った。
日本有数の規模と活発な活動が連携の証
教職員が全国で父母・保護者と面談する「支部懇談会」
自分の子どもが通っている大学やそこでの学生生活について、最新の情報を知りたいと思う父母・保護者は少なくないだろう。どんな環境でどんな学生生活を送っているのか、教員はどんな人なのか、学業や就職活動に対する支援態勢は──。
専修大学は昔から伝統的に、父母・保護者からのそうした疑問や相談事にきめ細かく応えてきた。毎年、夏には全国各地へ教職員が出向き、学業や就職、学生生活などについて父母・保護者と相談。就職懇談会や学生が引率するキャンパス見学会なども開催し、大学の最新情報を積極的に伝えている。
実はこうした活動は、もともと父母・保護者からの要望によって始まったものだという。専修大学には全国の父母・保護者からなる「育友会」があり、この本部・支部の役員がさまざまな要望をすくい上げて、大学と連携しながら実現を図っている。前述の、教職員が全国へ出向いて父母・保護者と面談する「支部懇談会」や就職懇談会などは、この育友会の主催で行われているのだ。
育友会の設立は昭和33年。半世紀以上の歴史を経て、現在は神田キャンパスに本部を、全国に67の支部を置いており、会員数は約1万7000人にものぼっている。この数は、大学の父母・保護者の会としては日本有数の規模だ。支部懇談会(父母・保護者と教職員の連絡・相談会)への参加者数は全国第5位(大学ランキング2013/朝日新聞出版)。育友会主催の恒例行事数やその参加者数の多さは、そのまま大学と父母・保護者との連携の強さの証と言えるだろう。
父母・保護者と大学を結ぶ架け橋に
キャンパス見学会
では、大学と育友会はどのようにして連携を取っているのだろうか。専修大学には、育友会の事務方を担当する「育友課」があり、大学職員が配属されている。ここが育友会と密なコミュニケーションを取り、育友会に集約された父母・保護者の声や提案をもとに、大学の各部署との折衝、イベントの実現、全会員に送られる会報『育友』の編集・制作などを手がけているのだ。
「育友会役員はもちろん、会員の方々の声もできる限り反映できるよう、支部懇談会をはじめとする各行事では毎回、参加者からアンケートをいただいています。最近では『運動部の大会に応援に行きたい』というご要望がありましたので、各運動部の学生から情報を集め、開催日時や応援時の注意点などの一覧を会報誌に掲載しました」(育友課職員)
父母・保護者からの提案が実現に至った例は数多い。昨年には、学生に校歌や応援歌を知ってほしいとの要望を受けて、これらの歌や映像を収録したDVDを新会員に送付。また今年は、これまで生田キャンパスでのみ行われていた「キャンパス見学会」を神田キャンパスでも開催し、父母・保護者からの要望が多い「学食」をツアーすることも検討している。
「育友会には、子どもたちのためにと一生懸命活動している方がたくさんいらっしゃいます。活動を通して大学を身近に感じるようになるためか、『専修大学は第二の母校』と言っていただけることもあり、とてもうれしく思います。今後も、父母・保護者の方々とともにしっかり学生をサポートしていきたいですね」(育友課職員)
専修大学では、育友会、大学職員、教員の三者が一体となって、父母・保護者と大学を結ぶ架け橋の役割を果たしているのだ。
一体となり大学と学生を熱心にサポート
運動部の応援にも駆けつける
専修大学は、学生から「面倒見のよい大学」と評されている。その理由としては、学びのための環境整備や就職活動のサポートはもちろん、学生一人一人をしっかり見守ろうという教員の姿勢、さまざまな悩みにきめ細かく応える学生相談室の存在などが挙げられるだろう。
育友会もまた学生をサポートする組織の一つ。これに加え、離れて暮らす子どもの学生生活に対する、全国の父母・保護者の不安を解消する役割も担っている。様子がわからないことからくる不安は、十分な情報を知れば解消できるもの。
「大学や学生生活について不安なことがあれば、ぜひ支部懇談会などにご参加ください。また、会員同士の懇親を深めていただくことも育友会の大事なテーマの一つ。交流を広げて楽しく活動しながら、みんなで子どもの成長を温かく見守っていければと思います」(育友課職員)
支部懇談会で知り合った父母・保護者同士が、連れだって運動部の応援や学園祭に出かけたり、グループでキャンパス見学会に参加したりすることも少なくない。大学生活の経験がある人にとっては、自分の青春時代を追体験できるのも楽しみの一つだ。大学に関する話題をきっかけにして、子どもとの会話が増えたという声も多いという。
同じ専修大学生を子に持つ親として、喜びや悩みを分かち合いながら大学と学生をサポートしていく──。父母・保護者同士を、そして大学と父母・保護者の間を緊密につなぐ育友会。専修大学が「父母・保護者との連携が強い」と言われるのは、この存在があればこそと言えるだろう。
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