THE 5TH ANNUAL JAPAN STUDENT ENGLISH PRESENTATION CONTEST

受賞者メッセージ

― 今まで英語をどのように学んできましたか ―

文部科学大臣賞(最優秀賞)佐藤 圭さん

文部科学大臣賞(最優秀賞)
佐藤 圭さん

 英語の勉強に興味を持ったのは高校1年生のときです。今でも鮮明に覚えています。先生の授業がわかりやすくて面白く、スピード感もあったことがきっかけです。実は病弱で学校を休みがちだったため、私がアルファベットを書けるようになったのは中学1年生の9月でした。中学時代、特に英語は苦労した記憶があります。でも高校1年生で出会った先生のおかげで、いつの間にか英語ができるようになっていましたし、私にとって初めて信頼し目標となる大人ができました。
 英語は一般的な受験英語として学びましたが、特に文法にはこだわって勉強しました。海外での留学経験がなくスピーキングとリスニングが苦手だったので、その分筆記のほうで人一倍がんばった結果、苦手な能力も少しずつついてきました。

優秀賞(個人の部)森原 佳歩さん

優秀賞(個人の部)
森原 佳歩さん

 私は小学校の低学年まで習い事に興味を示さなかったのですが、小学校3年生くらいに自分で「英語が楽しそうだ」と言い出して英会話を習い始めたそうです。幼稚園生のとき月に一回程度、外国人の先生が英語を教えに来てくれていて、英語に興味を持ったことがきっかけだったのだろうと思います。小学校の頃は朝学校に行く前に、英語の物語が入ったCDを聞いたり、毎週英語の本を借りてきて読んだりしていました。私は英語の文法などを一つ一つ覚えていくのは苦手なので、TEDtalksを見たり、海外映画を見たりしながら英語の感覚を身につけていくことを大切にしています。
 英語はただの手段でしかないですが、自分の考えたことを日本語を使って日本人に発信するだけでなく英語を使って海外の方にも知ってもらうのはとても意味のあることだと思っています。これからも頑張っていきたいです。

優秀賞(グループの部)坂寄 妃奈子さん

優秀賞(グループの部)
坂寄 妃奈子さん

 小さい頃からネイティブの方のところに通って英語の楽しみ方から教えていただいたので、英語を学ぶことに抵抗はなく、むしろ大好きでした。ですから英語を覚えるというよりも、日頃から海外の番組や音楽に触れ、気がつくと英語が日常の一部になっていた感じです。特に勉強しようという気負いはなく、自分のやりやすい形で学んできたように思います。

優秀賞(グループの部)田島 ジョセフ 勇気さん

優秀賞(グループの部)
田島 ジョセフ 勇気さん

 英語だけではなく、どの言語も語彙力が一番大切だと思います。
 小学生の頃は、「家で観るテレビ番組は英語」といったルールがあったり、親戚に会いに渡英する経験があったりしたため、話す・聞くといった能力がある程度身につきました。
 中高生時代は歴史や雑学が好きになりました。それがきっかけで他のヨーロッパの言語にとても似ている英語の語源や成り立ちに興味をもち、辞書や洋書を貪り読んでいました。また、ドキュメンタリー番組や英国のコメディが好きでよく観ており、知らない言葉が出てくるとすぐに調べたりもしていました。こういった経験を通して文法を理解し、語彙力が上がったと思います。

インプレッシブ賞(個人の部)富 勘四郎さん

インプレッシブ賞(個人の部)
富 勘四郎さん

 中学3年生の時に京都学園高校の説明会に行き、あるプレゼンテーションを見たことが、英語に惹きつけられたきっかけです。長期留学プログラムと留学で得られるものの素晴らしさを説明するプレゼンテーションだったのですが、その中にあった“英語を身につけ世界中の人とコミュニケーションができるようになれば、見えている世界は180度変わる”という言葉に、中学生だった私は非常に感化されました。
 その高校に進学し、約10ヶ月間カナダに留学したことが今の私の価値観や考え方、スキルに大きな影響を与えています。
 英語学習の面ではとにかく映画を見まくり、その中で出てきた単語を全て調べて、そのシーンを自分で再現できるまで何度も見返すということをしていました。

インプレッシブ賞(グループの部)澤山 未那さん

インプレッシブ賞(グループの部)
澤山 未那さん

 中学生になって英語の授業が始まると英語が一番好きな教科になり、高校は国際文化科に進みました。1年生で英語合宿を経験し、2年生では修学旅行で台湾へ行き現地の高校生と交流したことから、異文化交流や英語への興味がどんどん大きくなりました。そこで大学では英語コミュニケーション学科を選択し、2年生の時にオーストラリアへ1年間留学。スピーキング力やリスニング力が鍛えられ、さらに英語学習や国際的な取り組みへのモチベーションが高まりました。3年生、4年生では、このプレゼンコンテストをはじめ、いろいろなことに挑戦してきました。私は机に向かって勉強するよりも、このようなイベントに参加することで英語力を磨いてきたのだと思います。

インプレッシブ賞(グループの部)佐藤 穂波さん

インプレッシブ賞(グループの部)
佐藤 穂波さん

 輸入菓子や輸入雑貨が好きで、自分で好きなものを輸入しようと英語の勉強を始めたのがきっかけです。オーストラリアに約10ヵ月間留学をしていました。そこで身につけたスピーキング力を維持するために、英会話教室に通っています。

― 本コンテストに参加した感想等をお聞かせください ―

文部科学大臣賞(最優秀賞)佐藤 圭さん

文部科学大臣賞(最優秀賞)
佐藤 圭さん

 第3回大会で、友人の太田杏奈さんが最優秀賞を受賞しました。その姿を見て心から「かっこいい!」と思い、もともとプレゼンテーションが好きだった私は、毎年この大会に参加するようになりました。
今回やっと最優秀賞をとることができ、とても嬉しいです。

優秀賞(個人の部)森原 佳歩さん

優秀賞(個人の部)
森原 佳歩さん

 私は大学ではESS部に所属しており、スピーチに特に力を入れています。スピーチの大会はたくさんありますが、今回のプレゼンテーションのように大きなステージに立ち、たくさんの観客や協力してくださる方々の前で自分のアイデアを発表したのは初めてでした。本当に楽しかったです。会場の雰囲気もあたたかく、ちょっとしたことで笑ってくれたので落ち着いて発表が出来ました。今回のプレゼンテーション作成では、自分が興味のある観光分野について、「どうしたら海外からの観光客を地方に呼び込めるのか」など、深く考える良い機会になり、構成を考えている段階からとても楽しかったです。これを機会に自分が将来どんなことに貢献出来るのかしっかり考えていきたいです。

優秀賞(グループの部)坂寄 妃奈子さん

優秀賞(グループの部)
坂寄 妃奈子さん

 中高生時代に演劇部で舞台に出ていたこともあり、大勢の前で話すことには慣れていると思っていましたが、実際の会場で英語でのプレゼンテーションをするのは、これまでと違った緊張感がありました。
 今回の出場は、「コンテストに参加しないか」とグループを組んだ田島さんに誘われたことがきっかけでした。プレゼンテーションの準備期間にはたくさんコンテンツのアイデアが沸いてきて(そのほとんどがボツになりましたが)、ワクワクしました。会場の皆さんに英語の楽しさを感じていただき、また外国の方に日本の伝統文化である風呂敷「WRAPPI」の良さを知っていただくにはどうすればいいのかを考えるのは楽しく、時間を忘れて二人で打ち合わせをしていました。
 分担としては、私はプレゼンの“魅せ方”の部分を担当していました。タイトルのデザインにもかなりこだわりましたし、観客の皆さんを惹きつけるストーリーや、表情のつけ方、飽きさせないようにちょっとした笑いも加えるなど様々な工夫をしました。
 大学時代にこのような素晴らしい機会を得たことに感謝していますし、素晴らしい賞を頂き本当に嬉しかったです。

優秀賞(グループの部)田島 ジョセフ 勇気さん

優秀賞(グループの部)
田島 ジョセフ 勇気さん

 仲間と協力して物事を達成することの喜びや大切さを知ることができ、自分を成長へと導くチャンスを掴めたコンテストでした。
 コンテスト当日までは長い道のりでした。日本の製品に一工夫を加えた新しい製品を本気で開発するためには、フィールドワークが欠かせませんでした。アイデア探しに海外へ赴いたり、風呂敷を売り込もうと決めたら、都内や鎌倉にある風呂敷店などにアポを取り調査しに行ったりと、ここには書ききれないほどのステップを踏んできました。これらのタスクはグループ二人で協力し合えたからこそ達成できたのだと思います。
 コンテスト当日は、英語力のみならず、情報発信能力・論理的思考・チームワーク(グループの部だったので)など、総合的なアビリティが試されるコンテストであったと感じました。これらのアビリティを客観的に評価していただける機会はなかなかないので、それを提供してくださったコンテストの関係者の皆様には感謝の念にたえません。また、たくさんの方々と知り合い、さまざまなアイデアに触れることのできた場でもありました。二次予選会場のプレゼンターとは昼食も共にし、とても仲良くなれました。ファイナリストのプレゼンテーションには唸らされるコンテンツがたくさんあり、大会最後に頂いたご講評や、最優秀賞を受賞した佐藤さんのスピーチにはたいへん感銘を受けました。

インプレッシブ賞(個人の部)富 勘四郎さん

インプレッシブ賞(個人の部)
富 勘四郎さん

 普段の大学生活では出会えない人たちに出会うことができ、たいへん良い経験になりました。
 賞をいただいたことも嬉しく思っていますが、それ以上にプレゼンを自分で準備する上で、どのような順序、言葉、話し方をすれば聞き手に一番魅力的に映るかを学べたことが、私にとって最大の収穫でした。

インプレッシブ賞(グループの部)澤山 未那さん

インプレッシブ賞(グループの部)
澤山 未那さん

 ただただ楽しかったです。ペアの佐藤穂波さんとプレゼンの準備や練習をする過程から楽しくて、このコンテストに参加できたことに本当に感謝しています。ファイナリストに選ばれ、あの舞台に立てるなんて思わなかったので、とても幸せでした。ジャッジや観客の方々があたたかく、ところどころ笑ってくださったりしたことも嬉しかったです。
 でも、質疑応答などでは自分の拙さを実感し、ジャッジの方々もおっしゃられていたように、実社会の中で使っていける英語力やコミュニケーション力をつける必要がまだまだあると思いました。このプレゼンコンテストは私の人生においてとても大きく素晴らしい経験になったので、挑戦してみることをおすすめします。

インプレッシブ賞(グループの部)佐藤 穂波さん

インプレッシブ賞(グループの部)
佐藤 穂波さん

 大学生活最後の1年で、何か頑張った証を残すのによい機会だと思い参加しました。他学生のプレゼンテーションを拝見して、自分の英語力や知識の至らなさを感じました。この大会に参加し受賞したことは、今後も英語を学ぶモチベーションになります。何よりも、ペアの澤山さんと楽しく参加できたことが一番の思い出になりました。

― 将来の夢について、教えてください ―

文部科学大臣賞(最優秀賞)佐藤 圭さん

文部科学大臣賞(最優秀賞)
佐藤 圭さん

 私にはいろいろやりたいことがあります。教員になって勉強の楽しさを伝えたい、接客業を通じて人々を笑顔にしたい、国際社会で活躍してみたい、一般企業で働いてビジネスを経験したい、大学院でもっともっと勉強したいなど挙げればキリがありません。
 でも一番やりたいと思っていることは教育格差の是正です。私は高校時代までまったく勉強を好きになれなくて、「こんなものなくなってしまえばいいのに」とさえ思っていました。しかもとてつもない貧乏を経験し、高校卒業後に合格した大学進学を経済的理由で断念しました。追い詰められて精神的に病んだこともありましたが、高校1年生で出会った英語の先生の魅力が忘れられず、25歳で大学に入学しました。
 そんな生き方をしてきた自分だからこそ、次世代に伝えられることがあるのではないかと考え、もっとも自分の力を発揮できる道を模索しています。今回の私の最優秀賞受賞が、教育格差の渦中にいる子どもたちの希望になれば幸いです。貧困に陥ると普通に生活することができなくなるだけではなく、やる気や希望を感じられなくなります。私自身もそうでした。しかしそれを乗り越えると強靭な精神力が身につきます。私は生涯をかけてすべての子どもたちが安心して楽しく学びを深められる環境づくりをしていきたいです。

優秀賞(個人の部)森原 佳歩さん

優秀賞(個人の部)
森原 佳歩さん

 私は小学校の頃に1年ほど上海に住んでいたのですが、そこで日本の文化と中国の文化がこんなにも違うのかと驚かされました。例えば家族でタクシーに乗っているときまだ目的地に着いていないのに「私の勤務時間はここまでだから」といって道路の真ん中で降ろされたり、出されたご飯を全て食べるのは「まだ足りない」ということを示すのだと言うことも知らず、残しては失礼だと思って無理してたべてしまったり。お互いの文化を理解していなければ誤解から簡単に衝突が起こってしまうだろうと思いました。このような経験から私は海外との関係、特に日中関係に興味があり、文化交流を深めることで両国の友好関係を築くことに貢献したいと考えています。まだ明確な夢は決まっていませんが、身近な「観光」という観点から異文化交流を進めていくことで貢献したいです。

優秀賞(グループの部)坂寄 妃奈子さん

優秀賞(グループの部)
坂寄 妃奈子さん

 私は昔から人を笑顔にすることがとても好きで、そのための努力は惜しみません。自分の長所は人を惹きつける明るさと魅力、クリエイティビティ(創造力)だと思っていますので、それらを活かして皆さんの生活をより豊かにすることが夢です。
社会人になったらどんな職種に就いても、身近な方たちだけでなく広く皆さんの生活をちょっとだけ面白く幸せにする、そんな貢献ができる人材になりたいです。
 具体的には広告・メディアを通じて社会に貢献していきたいです。広告やメディア業界は、アイデアによって製品やサービスの価値を高めることができ、その手法にも無限の可能性があると考えています。たった数秒のメッセージでも、現実にはない世界を創り出し広く発信することができる。そんなところが素敵で憧れます。
 今回の私たちのプレゼンのテーマのように、日本には様々な素晴らしい商品やサービス、そして文化があります。それらをもっと全世界に広めたい。日本文化の素晴らしさを伝えることによって、世界に幸せや笑顔、平和を広げられればと思います。

優秀賞(グループの部)田島 ジョセフ 勇気さん

優秀賞(グループの部)
田島 ジョセフ 勇気さん

 ビジネスを通して世界の人々の豊かさに貢献することで、日本のプレゼンスを高めたいと考えています。私の出身高校の校長先生は総合商社で30年以上勤めていた方で、先生のお話を聴くうちに「海外へ出て日本のために活躍したい」という目標を持つようになりました。また大学に進学し、国連大学のセミナー等で「人間の安全保障」という言葉に出会い、世界を旅してきて、質と技術の高い日本の製品やサービスはもっと普及して良いはずだと感じています。
 今回のコンテストでテーマ3を選んだのは、自分が将来やっていきたいことにとても近かったからです。外国人にとってはたった一枚の布切れでも、アイデアと伝え方次第で、製品の隠れた魅力を引き出したり付加価値を生み出したりすることができました。審査員のスポサト氏が最後に仰っていたように、今がスタート地点であると感じます。今回の経験を糧に、夢に向かって歩んでいきます。

インプレッシブ賞(個人の部)富 勘四郎さん

インプレッシブ賞(個人の部)
富 勘四郎さん

 モノの魅力を、言葉を使って最大限に引き出せるような仕事に就きたいと思っています。最終的にはエッセイやビジネス書を日本語でも英語でも書けるようになりたいです。

インプレッシブ賞(グループの部)澤山 未那さん

インプレッシブ賞(グループの部)
澤山 未那さん

 海外で活躍できる人になることが目標です。いろいろな国に滞在してたくさんの人と出会い、様々な文化や言語を学びたいです。

インプレッシブ賞(グループの部)佐藤 穂波さん

インプレッシブ賞(グループの部)
佐藤 穂波さん

 4月から医療機器メーカーで働くことが決まっています。初めは国内の営業職に配属され医療や社会について一から勉強しなければなりませんが、少しでも早く国際事業部の一員となり世界を舞台に働くことを目標としています。

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