三省製薬株式会社　製品開発部
課長　下郡 洋平さん

　「プレミアム クリーム Ｎｏ．１」は、大人の肌悩みのための成分を配合することにこだわった本格エイジングケア^※１アイテムです。積み重なった大人の肌悩みのために、酒造りを行う杜氏（とうじ）の手の白さに着目して独自に開発した美白成分「コウジ酸^※２」と、“若返りのハーブ”といわれるローズマリーから独自に抽出したシワやたるみに働きかける美肌成分「セラムバイタル^※３」という２大成分の同時配合に成功して誕生しました。

　「コウジ酸^※２」と「セラムバイタル^※３」を１つのクリームに同時配合することで、自然由来の美白力と一緒に、美肌を引き出す力も届けます。このほか美白や美肌をサポートする成分も贅沢に配合することで、シミ^※４・ハリ不足・毛穴・黄ぐすみ・乾燥など、大人の肌悩みをまとめてケアします。

　三省製薬は１９６０年の設立当時から皮膚科領域の薬の開発に注力しており、肝斑（かんぱん）の治療に使われていた「プラセンタエキス」に着目して、医薬品の塗り薬として“美白クリーム”の開発に日本で初めて成功しました。その後、薬事法の改正で、「プラセンタエキス^※５」配合クリームは医薬品から医薬部外品へと分類が変更されたことで、病院や薬局以外での取り扱いが認められ、多くの女性にお届けできるようになりました。

　三省製薬の開発者たちが次に注目したのが、「杜氏の手は白く美しい」という昔からの言い伝えでした。研究を重ねた結果、日本酒の仕込みの過程で使われる「麹菌」がつくり出す「コウジ酸^※２」に、美白作用があることを突き止めたのです。１９８８年日本で初めて^※６となる「コウジ酸^※２」配合美白クリームを発売し、現在の美白ブームの火つけ役となりました。

　成分開発から化粧品への配合、製造までの工程を一貫して行うことができる強みを生かして、「自分らしく、ありのままに美しく、年齢を重ねていきたい」と願う女性の気持ちに成分の力で応えようと、オリジナル化粧品ブランド「デルメッド」を立ち上げました。２００７年、「セラムバイタル^※３」の開発に成功し、翌年には、「リンクル クリーム」が誕生しました。この時、「コウジ酸^※２」と「セラムバイタル^※３」を融合させたクリームの開発も同時にスタートしましたが、それぞれ特殊な製法で調製されており同時配合は不可能だと思われていました。転機が訪れたのは２０１５年の春です。「コウジ酸^※２」と「セラムバイタル^※３」を同時配合する新たな製法を発見し、工程を模索しながら１００以上の試作を繰り返し、同年冬には、製品化に向けたプロジェクトを発足させることができました。そして２０１７年、各成分の配合量調整を繰り返し安定性・有効性を両立させた「コウジ酸^※２」と「セラムバイタル^※３」を同時配合した「デルメッド プレミアム クリーム Ｎｏ．１」が誕生しました。

　当社の強みは、医薬品開発工程をベースとした化粧品開発の手法を取っていることです。肌悩みに応える成分をまず開発し、その成分の持つ力が肌で存分に発揮できるよう配合量などを測定・検証しています。お届けする商品の機能性・品質・安全性のすべてに自信を持っています。私たちはこれからも、美を追求するみなさまの毎日を応援します。

※１　年齢に応じたお手入れ
※２　美白成分
※３　ローズマリーエキス（保湿成分）
※４　メラニンによるシミ・ソバカス
※５　美白成分
※６　昭和６３年５月２７日 日刊工業新聞記事による

ライターコメント（取材後記）

　「プレミアム クリーム Ｎｏ．１」を付けた瞬間、これまでのクリームとは「何かが違う」と感じました。日本酒造りを行う杜氏（とうじ）の手の白さに着目して研究が始まった「コウジ酸^※」配合の美白化粧品を世に送り出してから３０年余り。医薬品開発の工程をベースにした三省製薬の技術開発力と、日本古来の成分との融合が生み出したクリームのルーツを聞いて納得しました。香りも心地よく、年齢を重ねた自分の肌へのごほうびに、毎日、自宅で「高級エステ気分」を味わえます。

※　美白成分