• 海外プロジェクト探検隊~世界の仕事現場を見に行こう!~  「海外プロジェクト探検隊」は、三菱商事が海外で展開しているさまざまなプロジェクトの現場を高校生たちが訪問し、現地の模様や肌で感じたことをリポートするシリーズ企画です。 海外プロジェクト探検隊~世界の仕事現場を見に行こう!~

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vol.10夏休み インドネシア社会インフラプロジェクト体験ツアー

ローソン インドネシア

澤田勇輝さん 城東高等学校1年 ローソンインドネシアを見学してみて
日用品雑貨が並ぶ店内。私たちになじみのある日本製品もある 日用品雑貨が並ぶ店内。私たちになじみのある日本製品もある

ツアー三日目、私たち探検隊はジャカルタ市内にあるローソンインドネシアの視察に乗り出した。

ローソンがインドネシアに進出したのは2011年7月。その前にインドネシアで様々な事業を展開していた三菱商事が現地の食品会社とも連携して開業した。それから徐々に市場の規模を広げていき、現在、63店舗が営業している。ローソンの筆頭株主でもある三菱商事は、「インドネシア消費市場におけるサプライチェーンの構築を目指す」ことをモットーに掲げており、インドネシアの市場にシェア拡大を加速させている。

視察先の店舗に入って驚いたことは、おにぎり、たこ焼きなどに、ロッテや明治の菓子製品など日本の「ブランド」というべきだろうか、普段から自分たちの生活になじみが深い食べ物が目に入ったことだ。店舗の作りも日本と変わらないし、空調もちょうどよく効いている。店舗の窓際には飲食ブースも設けてあった。店舗の二階にあがると、社員専用の休憩所があった。そこでは、社員同士でトランプをする人、話をする人、パソコンをする人、皆それぞれの自分の方法でくつろいでいて、和やかな感じであった。どうやら、働いてくれる社員さんたちに対する会社のケアも十分にいき届いているらしかった。

焼きたてパン、自分も買ってみたけどverygood!! 焼きたてパン、自分も買ってみたけどverygood!!

また、視察中にローソンで買い物を体験させていただくチャンスに恵まれた。私は揚げ物を買ったのだがその際、「テイクアウトしますか?それともここで食べますか」というような主旨のことを店員さんが話しかけてきた。気づけば、おぼんを片手に構えている まるでファーストフード店みたいなサービスの仕方に、私は現地の人々に対する会社の従業員教育がしっかりとされていると強く感じた。

視察をしてみて、ローソンインドネシアはお客への配慮の点で工夫を凝らしていることが分かった。お客への配慮としては、前記にあげた飲食ブースのほか、駐車スペースの完備、品物の衛生面の管理などにも気を付けていることが、案内してくれたローソンインドネシア事務所の方の話からも分かった。品物には、消費期限をほとんどに明記することで、消費者に安心して買ってもらえるのだという。この点は、日本の消費者の心配事情と一致していて実に面白い点だと感じた。

インドネシアでは、「コンビニ」がまだまだ浸透しきれておらず、食料品や日用品など、たくさんの品物が一つの店にそろうコンビニに馴染めないという風潮もあるらしい。長く生活雑貨は、その専門店で買っていたインドネシアの人々に理解してもらうのは容易ではないという。私たち日本人が当たり前だと思うサービスに、ローソンインドネシアでは、「心」を込めたサービスを重視し、お客の信頼を勝ち取りここまで来たのである。私はこれが成功の秘訣だと感じた。今後ともインドネシアにて展開する新しい三菱商事のビジネスを注視していきたい。

 

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椎名真与さん 幕張総合高等学校1年 秘められた成長性の原動力は国際協調 ローソンインドネシアの無限の可能性

インドンネシア風お弁当 インドンネシア風お弁当

ローソンインドネシア・ジャカルタ店を訪問して取材しました。伸びている国、発展著しい国はこうも違うのかと驚かされました。どう言葉にするのが適切であるか分かりませんが、日本が忘れていた勢いがあり、心をときめかせる可能性が存在しています。
日本の人口は1億2千万人。国内におけるコンビニエンスストアの店舗数は約5万店。対するインドネシアの人口は2億4千万人。

人気のすり身のおでん 人気のすり身のおでん

現在までの国内での店舗数は500店舗に至らない。単純に人口比率で計算してみてもインドネシアでは、まだ10万店舗程度が開業出来る余地があることになります。ちなみに日本のコンビニでの5万店舖の内ローソンのシェアは1万店舗だそうなので、同じ比率ならインドネシアではローソンだけでも2万店舗のノビシロがあることになります。狭い日本では考えられない、まったく実感の沸かないほどの凄まじい可能性を秘めている国だと心底驚かされてしまいました。

店舗の食事スペースでは若者たちが交流を楽しんでいます 店舗の食事スペースでは若者たちが交流を楽しんでいます

しかし、可能性や経済成長が見込めるからと言って、闇雲に自国の製品や商法を持ち込んでも根づかないのは、どの国でも同じこと。

高校生の私でも外国から鳴り物入りで日本に進出してきていながら、ひっそりと撤退していった世界的大企業はいくつか挙げることが出来ます。その国の文化・風習・考え方をよく知って尊重しながら、ふさわしい形で商品や商材を提供していくことに努力を惜しまずにいるからこそ受け入れられて発展が期待されているのです。例えばインドネシアでは 食材を持ち帰って自宅で食べる習慣がありません。店舗で買った商品をそのまま美味しく味わって戴く椅子やテーブルを用意してあります。お客様はそこで家族や友人と、更にはそこで知り合ったコンビニ仲間と交流を持てるように場所を提供する意味もあります。2階建ての多い店舗では、2階をライブステージにして若者向けのイベントを行ったりもします。優勝者にはCDデビューをさせるなど、そのイベントは大人気です。

賑わう店舗前にはバイクでの来店が多い 賑わう店舗前にはバイクでの来店が多い

食材も単にお握りを販売するだけでなく、現地の味覚をしっかりと調査して、好みに合わせた商品を常に開発しています。イスラム教徒は豚肉を食べないので、高価な牛肉ではなく鶏肉が人気です。日本でも年間人気のオデンは、すり身にした現地に好まれるインドネシアオデンとして人気を持っています。運営面でも不安定なアルバイトでの採用ではなくローソンは全員を正社員で運営しています。それでもまだ多くの課題はあります。渋滞が多いお国柄のために配送や配達は、比較的空いている夜間に行いたいのですが、その計画の噂が出ただけで夜は家庭で過ごしたい人が多いインドネシアでは退職希望者が出てきてしまいます。こういった課題に知恵を絞って柔軟な発想で解決してきたからこそ、現在の発展があり、将来の成長が見込めているのです。

日本と同じ制服を着た店舗の皆さん 日本と同じ制服を着た店舗の皆さん

規制や制約を打ち破っていきながら、新しいものを作りあげていく発展の土台がインドネシアにはありました。高度経済成長と言われた昔の日本もこんな感じであったのだろうかとおぼろげに感じると共に、手を携えていける国があり、そこで働く日本人がいることを誇らしく感じました。

 

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