YOLスペシャルインタビュー 上智人が語る日本、そして世界

飯舘村ボランティア活動報告

山岡 大地 (やまおか だいち)
総合グローバル学部総合グローバル学科1年

飯舘中学校視察

飯舘中学校視察

 福島第一原子力発電所の事故により福島市飯野町に全村避難している福島県飯舘村を、30人の本学学生が8月に訪問。飯舘中学校での学習支援・部活動支援のボランティアのほか、飯舘村の見学、仮設住宅への訪問などを行いました。参加した山岡さんからのレポートです。

◇ ◇ ◇

 今回の訪問で最も驚いたことは、村の方々が予想に反して明るく私たちに接してくれたことです。飯舘村では現在も除染作業が続けられています。私は使われなくなった家屋や汚染された土の山を眺めながら、復興が絶望的であるように感じました。しかし、学習支援を行った飯舘中学校の生徒たちや仮設住宅で暮らす方々はとても元気で、逆にエネルギーをもらったように思います。中学生との交流を通じて今回参加したメンバーとの結束も深まり、充実した6日間を過ごすことができました。

中学生の勉強をサポート

中学生の勉強をサポート

 私たちは原発事故を否定的なものとしてとらえがちです。しかし、事故から学ぶべきことがたくさんあると、活動を通じて実感しました。「ただ豊かさを求めるのではなく、長く維持できる社会を目指すべき。それを教えてくれているのが原発事故」という村長さんの言葉は非常に印象的でした。原発事故を忘れず、これからも事故と真剣に向き合っていくためにも、被災された方々をただ「かわいそう」と思うのではなく、実際に東北を訪れて、復興の手助けをしながら、彼らの話に耳を傾け続けることが大切だと感じました。これからも飯舘村と上智大学の交流が続いていくことを期待します。

部活動支援の様子

部活動支援の様子

仮設住宅の集会場を訪問

仮設住宅の集会場を訪問

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