YOLスペシャルインタビュー 上智人が語る日本、そして世界

「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指す
ハビタット・フォー・ヒューマニティ上智大学支部を牽引

川本 拓矢 (かわもと たくや)
国際教養学部国際教養学科4年

ハビタット・フォー・ヒューマニティとの出会い

「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指す ハビタット・フォー・ヒューマニティ上智大学支部を牽引

 ハビタット・フォー・ヒューマニティ(Habitat for Humanity、以下HFH)は、世界80カ国で展開している国際NGO(本部:アメリカ合衆国)で、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指し、貧困層の住宅問題支援や被災地復興をサポートする活動を展開しています。僕は高校2年生のときにHFHの活動でモンゴルを訪問して以来、この活動に携わっています。

ハビタット・フォー・ヒューマニティ上智大学支部を立ち上げる

「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指す ハビタット・フォー・ヒューマニティ上智大学支部を牽引

 大学入学後も、HFHの活動に取り組んでいきたいと考えていたとき、HFHが大学生を対象としたユースプログラムを提供していることを知りました。そこで友人5人と2011年3月に立ち上げたのがHFH上智大学支部です。HFHのユースプログラムは、まずHFHの非公認クラブとして活動し、実績を重ねることで、HFH日本支部の公認学生支部団体である公式キャンパス・チャプターとして認定される仕組みとなっています。この公式キャンパス・チャプターは、各国に点在するHFHの学生支部の中でも、活動実績を特に高く評価された学生団体に与えられる位置づけとなっているので、僕たちもまずは公式キャンパス・チャプターとして認めてもらえるように、活動に取り組みました。

国内外での活動に積極的に取り組んできた3年間

「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指す ハビタット・フォー・ヒューマニティ上智大学支部を牽引

 僕たちの活動は主に3つです。ひとつがグローバル・ヴィレッジ(GV)と呼ばれる、海外住居支援プログラムでは、途上国の貧困地域に滞在し、住居建築支援を通じてコミュニティをサポートする活動です。僕たちは昨年、マレーシアに赴き、滞在中は世界各国から集まったボランティアと協力して、住まいづくりを行いました。そして、今夏は日本、アメリカ、フィリピンの3ヵ国の大学支部と協働プロジェクトで、フィリピンで活動を行ないます。 HFH日本支部は僕たちがリーダシップを発揮することを期待しているので、メンバー一同万全を期して活動に臨みたいと思っています。もうひとつは東日本大震災被災地域でのボランティア活動です。シェルター等の建築支援など様々な活動を通じて東北復興の支援活動をおこなっています。そして、東京都内での清掃活動や各種募金活動、ホームレスの方を対象とした炊き出しなどの活動も合わせて行っています。

これまでの活動が結実し、公式キャンパス・チャプターに認定

「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指す ハビタット・フォー・ヒューマニティ上智大学支部を牽引

 活動を始めて3年、これまでの取組みが高く評価され、僕たちHFH上智大学支部は2014年7月に公式キャンパス・チャプターとして正式に認定されました。僕たちはメンバーに留学生や帰国生が多いため、ほぼ全ての活動を英語で行なっているので、海外の支部との協働プロジェクトにおいても主導的な役割を果たしてきた点も評価していただきました。設立から3年、ようやくここまできたかという思いと、正式に認定されたことに対する充実感を感じています。5人で始めた活動も、今では25人のメンバーに恵まれ、HFH上智大学支部としての活動の幅も広がってきました。僕は代表からは引退しますが、「誰もがきちんとした場所で暮らせる世界」を目指すHFHの理念を忘れることなく、今後も積極的に活動に携わっていきたいと思います。

Habitat For Humanity上智大学支部公式facebookページはこちら

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