上智大学ダイジェスト

上智大学の最新の話題をお知らせします

ローマー法王庁外務長官ポール・リチャード・ギャラガー大司教 特別講演「平和文化の促進」を開催しました

ギャラガー大司教

ギャラガー大司教

 2月2日、四谷キャンパス2号館国際会議場にて、ローマー法王庁外務長官、ポール・リチャード・ギャラガー大司教の特別講演「平和文化の促進」が開催されました。講演には、本学学生をはじめ、各国大使館、メディア関係者、聖職者、その他一般合わせて200名以上が訪れました。

 様々な紛争や複雑な社会情勢を抱える現在において「平和文化の促進」こそが、人々を真の平和に導く鍵となるとギャラガー大司教は強調しました。平和は単なる平穏無事な状態にあることではなく、平和を目的とする取り組みと実践こそが重要であると語りました。

 平和第一の信念と武力行使に断固反対というカトリック教会の平和へのビジョンを表明したギャラガー大司教は、紛争や戦争に関して、根絶に至っていない現実からは目を背けることなく真摯に向かい合う必要があると語りました。また、異なる主義主張を唱える対立勢力が和解への道を進むための働きかけが第一としながら、ありとあらゆる手段を尽くした後、紛争に直面した政府が判断をした防衛行為への理解も示しました。と同時に平和維持及び平和構築の現場でそれに関わる人々によって発生する暴力行為への懸念にも言及しました。そして、広島訪問直後でもある大司教は、核兵器の開発について、そのために必要な莫大な費用を、教育や、医療、貧困撲滅等に充てる方がよほど有効であると訴えました。

上智聖歌隊の学生から花束が贈られました

上智聖歌隊の学生から花束が贈られました

 講演最後の質疑応答において、難民、移民の入国制限を打ち出したアメリカのトランプ大統領についての意見を求められ、大司教は、一国の政治へ介入する立場ではないとした上で、どのような政策も状況によって変化していくものだとして、見守っていきたいと語りました。またシリア情勢において困窮を強いられている少数派カトリック信者ついての質問に対しては、カトリック信者に限らず、現地で少数派に属する全ての人々に当てはまる問題である。まずは、交渉の席につくことを促し、和解への道を探ること、そして正義と赦しの精神と共に前に進むことが重要であると答えました。

ソフィアオンライン 上智大学の研究・教育を毎月発信

最新記事

古谷 有美 TBSアナウンサー

上智人が語る

1000人に1人を目指す――遠大な目標も考え方ひとつで

音 好宏 文学部 新聞学科 教授

教員の視点

政界の「スクープ」はなぜ週刊誌から? ――メディアの役割分担と政治的中立

エミール・イルマズさん 理工学専攻グリーンサイエンス・エンジニアリング領域(博士前期課程1年)

在学生の活躍レポート

30歳以下の若者が集うY7サミットに参加

2017年度春期講座の講座情報を公開しました!

開かれた上智

2017年度春期講座の講座情報を公開しました!

“文学部新聞学科の学生による2作品が「TVF2017アワード」を受賞しました

上智大学ダイジェスト

文学部新聞学科の学生による2作品が「TVF2017アワード」を受賞しました