- 上智大学ダイジェスト
- 上智大学ダイジェスト(2017年1月)
上智大学の最新の話題をお知らせします
本学学生が成田空港から新国立競技場の建設予定地までバリアフリー調査を行いました
東京は車いすに優しい街?
今夏、パラリンピックが開かれたブラジル・リオデジャネイロを視察した学生3人が、成田空港から新国立競技場予定地まで車いすを使って移動し、東京のバリアフリーを考えました。
障がい者、高齢者、ベビーカー利用者、外国人など、多様な方々が行き交う東京の街は、2020東京大会に向けても「ユニバーサルな対応」が求められています。リオもハード面においては課題も多くみられましたが、東京においても、決して全ての建物や施設がバリアフリーなわけではありません。リオのあちこちで遭遇したハートで補う心のバリアフリーは東京の街でもみられるのか。不安と期待を胸に、車いすに乗り、成田空港をスタートしました。
今回の調査では、事前に鉄道会社に企画の趣旨を伝えていたため、多くのスタッフに丁寧にサポートしていただきましたが、事前予約システムなどを知らない外国人観光客や、車いすユーザーの団体が訪れた場合など、これからの課題もたくさん見えました。駅員からの過剰ともいえる丁寧なサービスを受けなくても、周りのほんの少しの声かけやお手伝いでクリアできることもたくさんあることを実感しました。
高齢者の大変さも体験
学生たちは、障がい者や高齢者などあらゆる人たちが暮らしやすい環境づくりを助言する会社「ミライロ」の方々に指導を受けながら、高齢者体験キットを使って筋力低下などの現象を体感。日常の生活の中で、どのようなことに不便や不安を感じているかを学びました。
また、当日は、車いす利用者で、射撃競技で3大会連続パラリンピックに出場した田口亜希さんに終日ご同行いただき、車いすでの移動方法などをご指導いただいたほか、自分とは違う誰かの視線で考えることや、お互いタブー視せずにコミュニケーションをとることの大切さを教えていただきました。
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成田空港ターミナルから京成スカイライナー乗り場を目指す学生たち
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車いすで電車の乗る学生
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混雑するホームで通常行っている車いす介助方法を説明する駅員
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車いすのサポート方法学ぶ学生
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特別なキットを身につけリアル体験・・こんなに杖が助けになるなんて!
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参加学生と田口亜希さん(アテネ、北京、ロンドンパラリンピック 射撃日本代表)