- 上智大学ダイジェスト
- 上智大学ダイジェスト(2016年3月)
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スーパーグローバル大学創成支援事業構想による、職員のグローバル化をテーマにしたアジア4大学国際シンポジウムが開催されました
2月26日、アジアの協定校を代表する教職員を招聘し、本学国際会議場において、「スーパーグローバル大学創成支援事業」構想によるアジア4大学国際シンポジウムを開催しました。本学は2014年に文部科学省「スーパーグローバル大学創成支援事業」に採択され、教育や研究のグローバル化に力を注ぐと同時に、その業務を支える職員のグローバル化も推進しています。
今回のシンポジウムには、本学と連携が深いアテネオ・デ・マニラ大学(フィリピン)、チュラロンコーン大学(タイ)、マレーシア国民大学より、各大学のグローバル化を担う教職員の方々3人を招きました。シンポジウムの冒頭では、それぞれの大学におけるグローバル化への取組みや成功事例を発表し、その後、パネルディスカッションが行われました。本学グローバル教育センターのマイケル・ポリート特任助教をモデレーターとし、本学からグローバル教育推進室、SGU事業推進室の職員2名も加わって、大学のグローバル化に職員が現在どのように携わっているか、また今後の課題とは何かについて活発な議論が交わされ、最後に出口真紀子グローバル教育センター副センター長が総括しました。
アテネオ・デ・マニラ大学においては、学生の留学の機会を容易にするために学年暦の変更という大胆な取り組みが行われ、それに伴って生じた長期休暇の時期には、管理職から清掃員にいたるまで全職員にグローバル化研修の場が設けられ、意識改革と同時に職員全体の連帯意識にも役立ったというエピソードが紹介されました。チュラロンコーン大学においては、職員の語学力を評価の対象とし、報酬に反映させるという積極的な対策がとられているということでした。また、マレーシア国民大学の職員は「大学のグローバル化において職員に求められることは語学力だけではなく、個々の姿勢にも大きく関わるので、職員一人一人の意識の啓発をどのように行っていくかが重要ではないか」との意見を述べました。本学の職員からは、グローバル化を成功させるためには学部間や教員と職員の間の連携が不可欠であり、教員にプロジェクトへの協力を求める際には、そのプロジェクトが相互にとっていかに有益であるかという点に留意しているといった話がありました。
今回のシンポジウムは、国や地域、宗教的バックグラウンド、国立、私立といった運営形態の違いを超え、アジア近隣諸国の大学において職員がグローバル化という時の流れにどのように向きあっているのかを知る良い機会となり、このような国を超えた交流の場を通じて職員の一人一人の視野を広げることが、グローバル化への大切な一歩だということが改めて認識されました。また、今回のシンポジウムは、企画、準備、運営のすべてを本学の若手職員のチームが担当し、本学が目指すグローバルSDの推進にも資することとなりました。
「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」第4期派遣留学生に本学から7名が選出されました
第4期壮行会に出席した合格者たち
「官民協働海外留学支援制度~トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム~」に第4期生として上智大学から7名の学生が選出されました。
このプログラムは、将来世界で活躍できるグローバル人材を育成するため、支援企業・団体からの支援・寄附により、官民が協働して学生の留学を支援するものです。手厚い奨学金や充実した事前事後研修に加え、幅広い留学計画が支援されることがこのプログラムの特徴です。交換留学のみならず、休学中の留学や実践活動のみの計画も支援対象となり、4期の本学合格者も様々なテーマに基づいたインターンシップやフィールドワークに従事します。
3月5日には、文部科学大臣や多くの支援企業の方々が見守る中、応募総数1366名から選ばれた407名の第4期生壮行会が開催され、本学合格者も7名中6名が参加しました。
「トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム」は年2回(秋、春)募集をおこないます。次回(6期)募集は2016年7~10月頃を予定しています。
また、トビタテ参加者には、多様な留学生ネットワークを生かしたエヴァンジェリスト活動(留学の意義・成果の社会発信)が期待されています。学内外でおこなわれる成果発表等のイベントにご注目ください。
トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム公式サイト
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