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第5回上智大学全国高校生英語弁論大会「ジョン・ニッセル杯」が開催されました

本選出場者全員と審査員とで記念撮影

本選出場者全員と審査員とで記念撮影

“Living Together in the Globalizing Society” をテーマにスピーチ

 11月22日、上智大学全国高校生英語弁論大会「ジョン・ニッセル杯」が、上智大学四谷キャンパス国際会議場において開催されました。

 第5回を迎える今回の大会テーマは、“Living Together in the Globalizing Society”。当日は、前回を大幅に上回る応募者167名から1次審査を通過した21名の高校生たちが日本全国から集まり、それぞれの主張を英語で表現豊かに語り、競い合いました。前回の大会より、上位3位までの入賞者が上智大学に入学した場合、初年度の授業料が1位は全額、2位は半額、3位は3分の1相当額減免される「ジョン・ニッセル杯奨学金」が授与されることとなりました。

6位までの入賞者

6位までの入賞者

 冒頭の挨拶で早下隆士学長は、「多くのコミュニケーションがインターネット上で行われる今であるからこそ、人の前に立ち自分の思いを生で発表するこういった機会を、ぜひ大切にしてほしい」と語り、参加者へエールを送りました。 大会ルールとして、スピーチの長さは4分以上5分以内、スピーチ後に審査員からの質問に英語で答えることなっています。登壇した高校生たちは、自身の海外経験を通じて感じたことや、外国籍、外国人の親を持つ自身のアイデンティティーに関わること、グローバル社会で人々が共存するために重要だと感じること等をのびのびと語り、審査員をはじめ、来場したご父母の皆さん方は、そろって感銘を受けた様子でした。

  3位に入賞した田園調布雙葉高等学校3年の金田杏奈さんは、手話の通訳者として社会のグローバル化に関わりたいと将来の夢を語り、2位の富山国際大学付属高等学校2年のワトソン武蔵ミッギルさんは、カナダ人と日本人の両親の間に生まれた生い立ちをもとに、見かけや信仰に基づく偏見を取り払い、人々が心と心でつながる大切さを力説しました。 そして、今回優勝した公文国際学園高等部2年、米野謙さんのスピーチのテーマは、“Diversity in Globalization”。真のグローバル化を望むのであれば、英語など必須とされている言語の存在のみならず、世界中に存在する絶滅寸前の小民族の言語の存在も同等に尊重されるべきと強調。少数派の存在も淘汰するのではなく大切にする、そういった姿勢こそが、グローバル社会においての人々の真の共存を可能にするのではないかと訴える素晴らしいスピーチでした。米野さんは、「大学では、語学を中心に国際協力を学び、将来的には拠点を海外に置いて、少数言語の継承のために活動をしたい」と夢を語りました。 惜しくも今回受賞を逃した他の皆さんのスピーチにも、グローバル化が進む社会においての人々の共存の理想と信念が詰まっており、その一つ一つが輝きを放ち、インスピレーションに溢れる素晴らしい大会となりました。

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