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10月22日−23日 ハーバード・ロースクール交渉プログラム“Program on Negotiation at Harvard Law School Global Executive Program”が開催されました

Guhan Subramanian教授

Guhan Subramanian教授


森下哲朗教授

森下哲朗教授

 世界最先端の交渉術のノウハウを学ぶプログラムが、上智大学と日経ビジネススクールにより共同開催

 今回のワークショップは、ハーバード・ロースクール交渉プログラムが新たに開発した「Program on Negotiation・ PON」を世界に先駆けて行われたもので、上智大学と日経ビジネススクールの共同開催で実現しました。ハーバード大学からは、プログラム開講のためにGuhan Subramanian教授が来日。上智大学からは、法学研究科法曹養成専攻森下哲朗教授と法学部国際関係法学科スティーブン・ギブンズ教授が講師陣として参加。Subramanian教授はハーバード大学の歴史のなかで、ロースクールとビジネススクール両方のテニュア(終身在職権)を持つ初めての教授であり、国際的に著名な交渉のエキスパートです。ハーバード・ロースクールの講義が本学で開催されるのは初めてのことで、来日した同プログラムのマネージング・ディレクターSusan Hackley氏は、開催初日に会場を訪れた早下隆士学長との歓談の際、「上智大学は、とても魅力的な所。これを機に交流が深まっていくと良いと思う」と感想を述べました。

 プログラムには、企業法務担当、海外メーカー渉外担当、コンサルティング会社経営、弁護士、金融業、生保会社勤務、大学教員と多業種に携わる日本人のみならず、海外出身者の社会人ら40名あまりが参加しました。受講者は、Subramanian教授の生の講義と、他の教授陣によるビデオ講義に熱心に耳を傾け、積極的に意見を発表しました。

エクササイズをファシリテートするスティーブン・ギブンズ教授(中央奥)

エクササイズをファシリテートするスティーブン・ギブンズ教授(中央奥)


ハーバード・ロースクール交渉プログラムの修了証

ハーバード・ロースクール交渉プログラムの修了証

 グループに分かれ、与えられた課題に取り組む実践的な交渉エクササイズにおいては、活発な議論が交わされました。Subramanian教授は、受講者たちの意気込みと、意欲の高さに感銘を受けた様子でした。森下教授とギブンズ教授のもとで学ぶ本学の学生たちも、期間中スタッフとしてワークショップを手伝う傍ら講義を聴講し、素晴らしい機会となったと感想を述べました。

 相手の要求を見極めるメソッドや、難易度の高い交渉の場において有効なコミュニケーションのとり方も講義に織り込まれた今回のプログラム。交渉は、単なる要求提示の場ではなく、分かち合う利益の拡大の可能性を追求することが大切であり、国際関係から日常の人間関係に至る幅広い分野において、国同士、人同士のより良い関係の構築、すなわちより良い社会作りにつながる機会と捉えて臨むべきであるという見解が繰り返されました。

 講座の最後には、受講生にハーバード・ロースクール交渉プログラムの修了証が授与されました。2日間の日程を終え、修了者たちは「ここで学んだことをすぐに自身の仕事で実践するつもりだ。これまでの仕事の進め方とは異なるので、どのように結果に反映されるか大変興味深い」(弁護士・調停員 日本)。「メーカーの渉外担当のため、講義の内容が自身の業務と重なり大変参考となった」(ヨーロッパメーカー渉外 中国)。「これまで日本で受講したビジネスワークショップの中で一番内容が濃かった」(コンサルティング アメリカ)などとコメント。充実感と共に会場を後にしました。

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