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- 上智大学ダイジェスト(2015年8月)
上智大学の最新の話題をお知らせします
国際関係研究所を設立しました−国際政治・安全保障分野の研究の研究拠点して活動を展開
総括代表の藤崎一郎特別招聘教授
7月1日、本学の新たな研究機関として、「国際関係研究所」が設立されました。同研究所は、国際政治学と安全保障に係る研究を両軸に、国内外の研究機関とも積極的に連携していきます。8日には開設記念ワークショップ「変容するアジア太平洋と日本の安全保障政策」が開催され、学内外から約150人が参加するなど、その動向が早くも注目を集めています。
同研究所の総括代表を務める前駐米大使の藤崎一郎特別招聘教授は、「本学では国際政治や安全保障を専門とする研究所を有していなかった。グローバル化が急速に進み、国際情勢が大きく変化する中で、同分野で国内外の研究機関をつなぐハブ的な役割を果たす研究所の開設は大変意味のあることだ」と開設の背景を説明します。
ワークショップの様子
当面の活動として、研究面においてはアジアの安全保障に焦点を当てた「アジア太平洋のガバナンス・システム2020‐安全保障・金融秩序再編と日本‐」を研究テーマに掲げ、関連する小テーマについて研究を進めていく予定です。また、日本の複数の大学から成る研究組織「日米研究インスティチュート(USJI)」にも加盟。今後はUSJIを通じて研究成果や活動内容について発信していく計画です。
同研究所では、研究活動のほかに、学生を対象とした教育活動にも注力。国連関係者など、国内外の識者を招いたセミナーやワークショップなど、国際政治や安全保障に興味のある学生であれば、学部学科を問わず参加できる企画を年間を通じて実施していきます。13号館1階に新たに設置されるオフィスには、教員と学生が気軽に交流できるスペースなども設けられる予定です。
学内外から多数の参加者
同研究所所長の総合グローバル学部・樋渡由美教授は、「活動を通じて、国際政治・安全保障分野の研究基盤を確固たるものとし、研究所の存在感を高めていきたい。また、研究成果を学生に還元していくとともに、少人数での緊密なコミュニケーションを重視していく。議論をともに重ねることで、学生の知的好奇心に応えていくことができれば」と話しています。
上智大学ニューヨークオフィスを開設しました
ニューヨークオフィス 代表 村田敏彦氏
2015年4月、上智大学はアメリカ・ニューヨーク市に、本学7番目の拠点となるニューヨークオフィスを開設しました
本オフィスは、現地での学生募集活動や広報活動等に加え、今年度から本学で始まったインターンシップ科目を履修している学生がニューヨークで実習を行う際のサポートも行います。また、本学学生をニューヨーク国連本部に派遣する実践型プログラム(※1)では現地コーディネート役も担っていきます。
更に、本学の同窓会「上智大学ソフィア会」の海外支部のひとつであるニューヨークソフィア会では2011年より本学卒業生と留学中の学生とを繋ぐ「メンター制度」(※2)を構築しており、この拠点として機能することも期待されています。
本学は2014年度に文部科学省の「スーパーグローバル大学創成支援(SGU)事業」(グローバル牽引型)に採択されました。「多層的ハブ機能を有するグローバルキャンパスの創成と支援ガバナンスの確立」の構想の下、「世界をつなぐ『叡智(ソフィア)』の醸成」、「グローバルキャンパスの創成」、「世界に並び立つ教育研究を支援するガバナンス改革」を実現させ、国際競争力の強化、国際通用性の向上を目指します。
本オフィスの開設もSGU事業の取組みの一つであり、今後も地球規模の課題に果敢にチャレンジできる人材育成を目指すグローバル教育を展開するとともに、そのための環境整備を進めていきます。
(※1) 夏季休暇中を利用した2015年度新設のプログラム「国連外交の実際を学ぶ」。ニューヨーク国連本部にて、日本政府代表や現職国連本部職員、関係機関(UNDP, UNICEF、FAO、UNIDO、NGO、教育機関、日本企業等)から講義を受けたり、ディスカッションを行う。実際に国連関係機関で働く人々の仕事ぶりを学び、参加者の将来のキャリア形成に役立てることを目的とした2週間のプログラム
(※2)在校生や卒業生などの上智関係者が長期滞在、留学、転勤、移住などでニューヨークに赴いた時に、当地の事情に詳しくお世話できる会員を「メンター」として紹介する制度。
♦オフィス名:上智大学ニューヨークオフィス Sophia University New York Office
♦オフィス所在地:Solow Building, 265 E 66th St., 24th Floor, New York, NY 10065