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- 上智大学ダイジェスト(2015年7月)
上智大学の最新の話題をお知らせします
国連創設70周年記念特別シンポジウムを開催しました
アンゲラ・ケイン氏による基調講演
パネルディスカッションでは
これまでの国連の活動を振り返り、今後を展望
6月8日、「上智大学国連Weeks」の企画の一環として、特別シンポジウム「21世紀の国連‐創設70周年を振り返り、未来を構想する」が開催され、学内外から約200人が来場しました。
はじめに行われた基調講演では、前国連軍縮担当上級代表のアンゲラ・ケイン氏が、世界平和実現のために国連が果たしてきた役割について解説しました。世界の総軍事費用に対し国連が展開する平和維持活動(PKO)の予算は約200分の1である点を指摘して費用対効果を強調し、同活動への理解と協力の重要性を訴えました。
続くパネルディスカッションには、元国連事務次長の明石康氏と元国連広報官の植木安弘総合グローバル学部教授が参加。日本経済新聞編集委員で本学客員教授の春原剛氏(1983年経営学科卒)の進行のもと、創設より国連が取り組んできた平和実現のための活動とその成果や、平和への権利を国際法典化することを目指す決議が採択されたことなどを議論しました。
最後の質疑応答で、国際機関で働くことを目指す若者へのアドバイスを求められたケイン氏は「国連で働くことは決して容易なことではありませんが、よりよい世界を実現するための変化を実感することができます。これこそが国連で働く魅力といえるでしょう」と述べ、会場の高校生や学生を激励しました。
日・EUフレンドシップウィーク企画としてポスター展と講演会を開催しました
ドイツ大使館から提供されたポスター
講演会ではポスター展の内容を解説
5月12日から28日まで、中央図書館にてヨーロッパ研究所EU情報センター主催のポスター展「極限の時代における独裁と民主主義‐20世紀ヨーロッパ史を照らし出す光‐」が開催されました。
この企画は、駐日EU代表部の協力による「日・EUフレンドシップウイーク」の企画の一環として実施。ドイツ大使館より提供された25枚のポスター展示を通じて、第1次世界大戦から第2次世界大戦、冷戦終結、EU拡大までの激動のヨーロッパ20世紀史を振り返る内容が好評を博しました。5月19日には、同テーマでドイツ大使館のドミニク・ボーネン二等書記官による講演会が行われ、学生を中心に約100人が来場しました。質疑応答では、ドイツの日本への関心度、国際社会におけるドイツの役割、最近のEUとドイツの動向、過去の歴史を振り返る日独の文化政策の違いなど、多くの質問が寄せられ、活発な議論が展開されました。
また、ポスター展の会場ではヨーロッパ研究所所属教員らによる「研究所所員が推薦する図書と映画20選」の展示と貸出や、駐日EU代表部提供によるEUグッズプレゼントキャンペーンも行われ、フレンドシップウイークを盛り上げました。
本学学生がインド大使館を訪問しました
ヨガの体験レッスンを受ける学生たち
6月2日、本学学生19人がインド大使館を訪問しました。この企画は、今年1月に実施された藤崎一郎特別招聘教授による対話型講演会「世界を話そう」に登壇した、ディーパ・ゴパラン・ワドワ駐日インド大使のご厚意で実現したものです。
当日は同国大使館プログラムオフィサーのヴェレンダー・ヴァッツ氏の案内で、伝統舞踊のレッスンを行うスタジオの「インディア・カルチュラル・センター」や、国内外の著名人が来館時に使用する大講堂を見学したほか、プロの講師によるヨガの体験レッスンを受講しました。
また、インドの政治経済や文化などに関する講義とディスカッションでは、プレス・情報・文化担当一等書記官のアッバガーニ・ラム氏も参加。同国のカースト(身分制度)にまつわる諸問題や、政府主導の女性の社会的地位向上のための取組みなど、さまざまなテーマで、活発な議論が行われました。