上智大学ダイジェスト

上智大学の最新の話題をお知らせします

下村博文文部科学大臣が来校し、講演会「2020夢ビジョンJapan」を行いました

講演する下村文部科学大臣

講演する下村文部科学大臣

 7月22日、下村博文文部科学大臣(教育再生担当大臣、東京オリンピック・パラリンピック担当大臣を兼務)が来校し、講演会「2020夢ビジョンJapan」を行いました。2号館17階の国際会議場には学生、ソフィア会会員、教職員合わせて約200人が集まりました。

 講演で下村氏は、AKB48の替え歌で話題になった留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」の舞台裏を紹介しながら、2020年までに大学生 の派遣留学生を6万人から12万人に、受け入れ留学生を14万人から30万人へと、ほぼ倍増させるという国の目標を示しました。

 日本が活力ある国へと変わるためには、意欲と能力のある若者たちが、経済的な理由によって学ぶ機会を奪われ、留学を断念せざるを得ない状況を打破しなくてはならないと力説し、具体的な施策について語りました。下村氏は、グローバル人材とは真の日本人になることでもあると語り、加えて21世紀に問われる能力として、「リーダーシップ」「クリエイティブな企画力」「人間的な優しさ・思いやり・いたわり・慈しみの心」の3つの能力を身につける必要があると話しました。

 質疑応答で、少年の時の夢を問われると、小学校5年生の時には政治家を志していたことを明かし、「博ちゃんは将来文部大臣になるかもしれないね」と当時の女性教諭から言われたことが心の財産になり、現在に至っていると答えました。

 講演会後には、留学生を含む代表学生らとの懇親会が行われ、和やかに歓談しました。会の終わりにルクセンブルクから留学しているザレスキ・ケヴィンさんが代表してスピーチし、記念撮影をして幕を閉じました。

ワールドカップブラジル大会を振り返るシンポジウム「ワールドカップ2014~欧州勢かく戦えり~」が開催されました

第一線の論客によるディスカッション

第一線の論客によるディスカッション

 7月19日、14日に終了したばかりのワールドカップブラジル大会を振り返るシンポジウム「ワールドカップ2014~欧州勢かく戦えり~」がヨーロッパ研究所の主催で開催され、熱心なサッカーファンのほか、小学生や家族連れなど約190人が来場しました。同研究所がサッカーをテーマにシンポジウムを開催するのは昨年開催されたシンポジウム「ヨーロッパサッカーと日本」に続いて2回目となります。

 当日は同研究所所長で外国語学部ポルトガル語学科の市之瀬敦教授、文学部保健体育研究室の鈴木守教授に加え、ジャーナリストの西部謙司氏、海外サッカー専門誌『フットボリスタ』編集長の木村浩嗣氏、写真家でノンフィクションライターの宇都宮徹壱氏の3氏がパネリストとして登壇しました。

主催したヨーロッパ研究所所長の市之瀬教授

主催したヨーロッパ研究所所長の市之瀬教授

 シンポジウムでは、西部氏による日本代表の戦術や課題の解説に続いて、鈴木教授が「脚の文化」と題し、文化論的視点から今大会を振り返りました。また、市之瀬教授と木村氏が有力候補と目されながらグループリーグで敗退したポルトガルとスペイン両チームについて考察したほか、決勝戦までブラジルで取材を続けた宇都宮氏が、写真を交えて現地の熱狂を報告しました。その後開催されたパネル・ディスカッションでは、来場者から多数の質問が寄せられたほか、登壇者によるベストイレブンとベストマッチの選出も行われ、会場は大変な熱気に包まれました。

 市之瀬教授は「ヨーロッパ研究所では、文化や社会と密接な関係を持つサッカーに注目し、多角的視点から考察を続けてきた。2年後には欧州選手権が開催されるので、今回のように多くの方とサッカーを論じ合う場を作りたい」と話しています。

外国語学部ドイツ語学科卒業生でハンブルク・ドイツ劇場専属俳優の原サチコさんによるドイツ語ワークショップが開催されました

三文オペラについて解説する原氏

三文オペラについて解説する原氏

 7月18日、文学部ドイツ文学科の三輪玲子教授による「文献演習」の授業の一環で、ハンブルク・ドイツ劇場専属俳優の原サチコさん(1988年外国語学部ドイツ語学科卒)によるドイツ語ワークショップが開催されました。当日はドイツ文学科の学生や外国語学部ドイツ語学科の学生のほか、学内外から約40人が参加しました。

 原さんは2001年にベルリンに移住後、ドイツ語圏での演劇活動を本格的にスタートし、数々の作品に出演、2004年には東洋人として初めてウィーン・国立ブルク劇場の専属俳優となりました。その後、ハノーファー州立劇場、ケルン市立劇場を経て、2013年8月からはハンブルク・ドイツ劇場の専属と、ドイツ全土の公立劇場において唯一の日本人専属俳優として活躍しています。

全身を使って発声のコツを学ぶ

全身を使って発声のコツを学ぶ

 ワークショップでは、ベルトルト・ブレヒトの「三文オペラ」を題材に、原氏が実戦的な発音のコツを伝授。参加者は息の運び方や口の使い方など軽い運動を交えた基礎レッスンのほか、同オペラの映像を用いた台詞の読み合せや劇中歌である「メッキー・メッサーのモリタート」の歌唱など、現役俳優の原氏ならではのプログラムを通じ、ドイツ語の発声を学びました。

理工学部情報理工学科3年の加藤尭彦さんがトランポリン競技世界選手権大会の日本代表選手に選ばれました

加藤尭彦さん

加藤尭彦さん

 7月6日、千葉ポートアリーナで行われた第30回世界トランポリン競技選手権大会日本代表最終選考会で、理工学部情報理工学科3年の加藤尭彦(かとうたかひこ)さんが3位に入賞し、日本代表選手の一人に選ばれました。加藤さんは、今回の選考会で自己ベストのスコアを大きく更新して代表選手入りが決まりました。世界選手権は、11月上旬アメリカ合衆国フロリダ州マイアミで開催されます。

 トランポリン競技は、10種類の技を連続して飛び続け、演技の華麗度、技の難易度、高さ(滞空時間)のポイントを組み合せて得点を争う競技。予備ジャンプ後、技が始まると約20秒で1回の演技が終了します。通常の大会では、第1演技(規定)、第2演技(自由)の合計得点で予選が行われ、決勝に進んだ者が決勝演技(任意技10種)の得点で順位を競います。

演技中の加藤さん

演技中の加藤さん

 オリンピック正式種目としても2000年シドニー大会から採用されており、日本は最強国の中国に次ぐといわれる強国でもあります。2016年のリオデジャネイロ大会に出場するためには、来年行われる世界選手権で3位以内の入賞を果たすか、代表選手選考会で優勝する必要があります。

 加藤さんは埼玉県の出身。幼稚園の時から大泉スワロー体育クラブに所属し、トランポリンと出合い、小学校2年生の時から本格的に競技生活をスタートさせました。まだまだ伸びしろがある加藤さんは、現在週に6日のトレーニングを積み、オリンピックを目指して努力しています。

ソフィアオンライン 上智大学の研究・教育を毎月発信

最新記事

古谷 有美 TBSアナウンサー

上智人が語る

1000人に1人を目指す――遠大な目標も考え方ひとつで

音 好宏 文学部 新聞学科 教授

教員の視点

政界の「スクープ」はなぜ週刊誌から? ――メディアの役割分担と政治的中立

エミール・イルマズさん 理工学専攻グリーンサイエンス・エンジニアリング領域(博士前期課程1年)

在学生の活躍レポート

30歳以下の若者が集うY7サミットに参加

2017年度春期講座の講座情報を公開しました!

開かれた上智

2017年度春期講座の講座情報を公開しました!

“文学部新聞学科の学生による2作品が「TVF2017アワード」を受賞しました

上智大学ダイジェスト

文学部新聞学科の学生による2作品が「TVF2017アワード」を受賞しました