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総合政策学部教授・平野晋が最優秀賞を受賞(日本予防医学リスクマネージメント学会・安全医学賞・学術論文部)

 総合政策学部教授・平野晋の専門は民事法学、サイバー法学。
 製造物責任法と不法行為法、アメリカ民事法、サイバー法(インターネット法)、企業法/企業法務、さらに、アメリカ契約法、法と文化研究/法と文学、などをテーマに研究を進めています。

 このたび平野晋が学術論文の最優秀賞を受賞しましたのでご案内いたします。

賞の名称
日本予防医学リスクマネージメント学会 安全医学賞 学術論文部 最優秀賞
賞の対象
論文タイトル
「安全基準の効果とその問題点―製造物責任法(PL法)の場合」

論文要旨
製造物責任法は一般不法行為法の場合と同様に、責任基準が曖昧という問題を抱えている。そこでより明瞭な責任基準を安全基準に求める試みが為されてきたけれども、安全基準は責任の存否を決する際の決定的証拠たり得ないとの立場が裁判所によって堅持されてきている。これに比べて医療過誤の責任(過失)基準は、アメリカの場合、医療という一種の「業界」の慣行(customs)を責任基準として採用する傾向が支配的であった。従って裁判所は製造業者よりも医療提供者を尊重していると評価できる。しかしそれでも残る問題は、医療業界における「慣行」が一体何なのかが曖昧な点である。そこで責任基準を明確化するために、CPGs(clinical practice guidelines)等を責任基準とする議論がアメリカでは生じているけれども、多くの未解決な問題が残っている。

安全医学5巻2号(2009年9月)掲載
授賞式
2010年3月11日 新宿京王プラザホテル
第8回日本予防医学リスクマネージメント学会学術総会にて