【広告】企画・制作/読売新聞社広告局
大阪・関西万博開催3年前特集
「海の万博」まで、いよいよ3年
読売新聞全国版朝刊
2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)の開幕まで、いよいよあと3年。万博史上初の、四方を海で囲まれた会場での開催となる「海の万博」だ。海の上ならではの体験ができる会場デザインや、海洋環境を守る取り組みなど、「海」をキーワードに万博の魅力を紹介する。
世界とつながる、海の上ならではの体験
大阪・関西万博会場デザインプロデューサー/建築家
1971年北海道生まれ。 東京大学工学部建築学科卒業後、2000年藤本壮介建築設計事務所を設立。14年フランス・モンペリエ国際設計競技最優秀賞(ラルブル・ブラン)に続き、15、17、18年にもヨーロッパ各国の国際設計競技にて最優秀賞を受賞。19年には津田塾大学小平キャンパスマスタープラン策定業務のマスターアーキテクトに選定される。 主な作品に、ロンドンのサーペンタイン・ギャラリー・パビリオン2013 (13年)、House NA (11年)、武蔵野美術大学 美術館・図書館 (10年)、House N (08年) などがある。
大阪・関西万博は、初めて海の上で行われる特別な万博です。海の魅力をしっかりと体感できるように、会場にリング状の大屋根を造って内海を囲い取り、親水空間を造ります。大屋根の上は歩くことができ、上がると、地上では護岸に遮られて見えない外海へ、視界がすっと開けます。大阪の街から関西国際空港、六甲山、瀬戸内まで四方をぐるりと見渡せ、日没時には瀬戸内に沈む夕日を望むことができます。
大屋根の下には各国のパビリオンと人々が集まり、見上げる空は丸く切り取られて見えます。様々な文化や価値観がある中で、みんなが「 一 つの空」を共有しているんだということを会場で体感できれば、世界中がつながる実感を持てるのではないでしょうか。
新型コロナウイルス感染症の流行で、私たちは実体験の大切さを再認識しました。多様なものごとがつながり合い、響き合ってこれからの社会と世界を作っていく。その素晴らしさを、この万博で体感してもらえればと思っています。
「空飛ぶ車」だけじゃない、海上の次世代アクセス
大阪・関西万博のコンセプトは、「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」。人類共通の課題解決に向けたアイデアの創造・発信の場だ。「空飛ぶ車」が話題だが、最先端の技術が活用されるのは空の移動だけではない。岩谷産業や関西電力などが共同開発する「水素船」が2025年から運航を開始し、万博会場と大阪市内を結ぶ予定だ。
水素と空気中の酸素を反応させて電気を作り、それを動力源とする水素船。重油などを燃料とする従来の船と違い、二酸化炭素や臭いを出さないのが特徴だ。エンジンの代わりにモーターを使うため、騒音や振動も少ない。海上輸送分野のゼロエミッション(排出ゼロ)化への貢献も期待される、クリーンな次世代アクセスだ。
万博に向けて広がるブルーカーボンの活用
陸上の樹木などと同様に、海中のワカメやコンブといった海藻や植物プランクトンなども、光合成によって大気中の二酸化炭素を吸収している。海の生態系によって取り込まれた炭素は「ブルーカーボン」と呼ばれ、地球温暖化対策の新しい選択肢として注目されている。
万博会場がある大阪湾でも、ブルーカーボンの活用が進んでいる。例えば神戸港にある兵庫運河では、藻場の保全活動の実施者により創出されたブルーカーボンを、CO2削減を図る企業・団体などとの間でクレジット取引する取り組みが始まっている。また、大阪南部でも藻場の創造・保全に向けて動きだしている。ブルーカーボンの活用が大阪湾全域に広がることで、地球温暖化対策への貢献が期待される。
みんなで海を守ろう 参加型プログラム
多様な人々がチームを組み、多彩な活動で大阪・関西万博とその先の未来に挑む、みんながつくる参加型プログラム「TEAM EXPO 2025」でも海を守る活動が広がっている。
TEAM リズム(Re:ism)
海からの贈り物“漁網から創った漆塗り風食器”
産廃として捨てられているポリエステル製漁網の再生利用に向け、五つの企業が連携。回収・洗浄・樹脂への再生・商品化までのサイクル化を目指す。商品化第1弾は漆塗り食器や工芸品。海洋ゴミ削減へ、「買って応援」もできそうだ。
「ステハジ」プロジェクト
「ペットボトル 50億本削減」チャレンジ
“使い捨ては、恥ずかしい”を合言葉に、海洋プラスチックごみの一因となっているペットボトルのリデュース(出さない/減らす)を啓発。飲み物をマイボトルで持ち歩き、ボトルの中身が無くなれば、近くの給水スポットで給水できる新たな日常(未来)の実現に向け、子供からシニア世代、企業・自治体・団体が一緒になって取り組んでいる。
開催概要
会 期:2025年4月13日~10月13日(184日間)
会 場:夢洲(大阪市此花区の人工島)
テーマ:いのち輝く 未来社会のデザイン
コンセプト:People’s Living Lab(未来社会の実験場)