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文明の転換点 アートと技術で体感
読売新聞全国版朝刊
2025年4月に開幕する2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)まであと半年と迫る中、シグネチャーパビリオンの一つ「Better Co-Being」の概要が明らかになりました。プロデュースを手がける慶応大学教授の宮田裕章氏は、「いのちを響き合わせる」をテーマにどんな体験を用意しているのでしょうか。パートナー企業である大林組と村田製作所が開発したアプリやデバイスとともに、紹介します。
Better Co-Being いのち響き合う中で未来を描こう
価値観が共鳴する空間
これまでは、農業革命による封建主義社会、あるいは産業革命以降の経済合理性を追求する社会でした。でも、それではもう持続可能な未来は描けません。希望に満ちた豊かな未来は、人と人、人と世界の調和とつながりの先にあります。「Better Co-Being」とは、「ウェルビーイング(心身ともに健康で、社会的にも満たされた状態)とサステナビリティーの調和の中で、共に生きる」という新しい未来像を表す言葉です。
大阪・関西万博の会場の中心には、エッフェル塔や太陽の塔のような威光を示す人工物がありません。あるのは、「静けさの森」という緑の木々に覆われた生態系です。その森と溶けあうように隣接する「Better Co-Being」は、屋根も壁もないパビリオンです。人と人、人と自然を隔てるものはありません。この「一人一人が響き合い、つながりながら広がる」空間を、世界的な建築家ユニット「SANAA」(サナア)の妹島和世さんと西沢立衛さんが作ってくれました。この空間で、みなさんは、長谷川祐子さんのキュレーションによるさまざまなアート体験を通じて、新しい未来を実感するでしょう。
アート体験は、3つのシークエンスで構成されています。その日その時その場所に集った人々と多様な価値観を共有し、それらを響き合わせながら、虹を作ったり、映像アートを映し出したりします。もちろん、その時の自然現象も影響しますから、訪れるたびに体験するものは異なり、たまたま居合わせた人々と一度きりの体験を作ることになります。
こうしたアート体験を支えるのが、大林組の「Better Co-Beingアプリ」と、村田製作所のふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」です。このアプリとデバイスによって、「人々の多様な価値観の共鳴」を体感できることでしょう。デジタルの本質は“つながり”です。それも一方通行ではなく、共に響き合うつながりです。私は、今回の万博が「多様な価値観を共鳴させて豊かな社会を作る」文明の転換点になると考えています。
アプリと「ふしぎな石ころ」がナビゲート
1グループ約15人でスタート
「Better Co-Being」では、15人ほどが1グループとなり、「共鳴体験」に向かいます。ナビゲートしてくれる、ふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」を受け取り、「Better Co-Beingアプリ」を起動させましょう。
シークエンス1 人と人との共鳴 一期一会を起点に
小高い丘を登った先で待っているのは、著名なアーティストたちによる、多彩なインスタレーション。「Better Co-Being」のアートキュレーションは、金沢21世紀美術館館長の長谷川祐子氏が担当します。ここシークエンス1では、アートを目にしながら来場者それぞれが大切にしている価値観は何か、アプリを通じて知る体験をします。具体的なアートの内容については、今後発表となります。
シークエンス2 人と世界の共鳴 同じ空を見上げて
今ここに集う人々、そしてシークエンス1で知ったそれぞれの多様な価値観、さらに、その時の天候。その瞬間に居合わせる唯一無二のものが響き合い、シークエンス2では未来を象徴する「虹」が現れます。どんな形の「虹」なのか、あるいは「虹」以外の何が現れるのか、それはその時のお楽しみ。同じ空を見上げながら、二度と出会えない一回限りの体験を、来場した人々とともに味わいましょう。
シークエンス3 人と未来の共鳴 唯一無二の体験を
シークエンス3では、目の前に大きな球体LEDが出現。球体に、アプリと石ころに記録された、シークエンス1や2での体験データを送ると、未来のイメージが映像アートとして浮かび上がります。その時に居合わせた人々と気象条件によって、「共鳴体験」は異なるので、映し出される映像アートも毎回替わります。
共鳴体験をサポート
共鳴体験の鍵を握るのは、大林組の「Better Co-Beingアプリ」と村田製作所のふしぎな石ころ「echorb(エコーブ)」。AR(拡張現実)技術を使った大林組のアプリは、万博に来場した各人がその場で感じた気持ちや共感できる言葉を入力することで、多様な価値を集積し、「共鳴体験」をサポートします。将来的には、この仕組みを実際の街づくりや建設事業に応用し、より幅広い価値の提供につなげていく予定です。
村田製作所の「echorb」は、さまざまな最新技術を搭載した、手のひらサイズの石ころ型端末です。特にユニークなのが、石ころが振動すると脳内に錯覚を起こし、ある方向に導かれる感覚。3Dハプティクスと呼ばれる技術で、振動に従って移動すると、各人がパビリオン内で異なる体験が得られます。また、位置を検知するLFアンテナやインタラクション技術によって、石ころを持った来場者同士が相互に作用すると、虹などのさまざまな現象を出現させます。体験会では、あちこちから驚きの声が上がり、「Better Co-Being」への高い期待感がうかがえました。
はじめての感覚に驚き
体験会に参加したよみうり万博チャンネルの司会を務めるフリーアナウンサーの薄田ジュリアさんは、「最新の技術と聞いて難しいものでは?と想像していたのですが、実際に『ふしぎな石ころ』を握ってみてビックリ! 確かに特定の方向にいざなわれるように感じました。引っ張られる感覚ともまた違う、ふわっと操られるような不思議な体験でした」と、新しい技術に興奮した様子でした。
コンテストやフォーラム 開催予定
シグネチャーイベント
未来社会をテーマとした「EXPO共鳴フェス」(仮)や「高校生ビジネスコンテスト」(協賛=東和薬品)、医療について議論するフォーラム(協賛=アストラゼネカ・アレクシオンファーマ)など、多彩なイベントを開催予定です。
バーチャルパビリオン
来場者の思い出で作る「Better Co-Being Journal」を展示する予定です(協賛=TOPPANホールディングス)