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企画・制作 読売新聞社広告局
 

かわる。つながる。ささえあう。だれもが輝く優しいまちづくり

憩いの場に世代を超えて人々が集う 武庫川団地
フリーアナウンサーの中村仁美さんが、
団地再生が進む武庫川団地について、
阪神電気鉄道株式会社の山﨑由貴子さんと
UR都市機構の中居一洋さんにお聞きしました。
今回で4回目を迎えた「赤胴車マルシェ」。
団地の人だけでなく大勢の地域の人が訪れてにぎわう(2022年10月23日取材)
武庫川団地とは
1979年から入居が開始され、UR都市機構の団地の中では西日本最大の住居数を誇る。個性的な建物の色から愛称は「レインボータウン」。現在、緑豊かな公園や遊歩道などが再整備され、「赤胴車のある広場」が新たなコミュニティ拠点となっている。

活性化のシンボル 人々が集う赤胴車

中村
武庫川団地は緑が多く広々としていますね。
中居
URでは西日本で一番大きく、団地内には幼稚園から高校、さらに商業施設や市役所の分室まであります。
中村
そんな団地の広場に「赤胴車」がやってきた経緯をお聞かせいただけますか。
山﨑
私たち阪神電鉄では沿線の活性化に取り組んでおり、UR都市機構さんとは親子向けイベントなどでの連携について意見交換を進めていました。その話し合いのなかで、廃車になる赤胴車を譲渡してほしいという話をいただいたのです。
中居
とは言うものの、あれだけ大きなものですし、どこに持ってきてどう活用するのかという悩みもありました。それを検討するなか、私たちのグループ会社で、この団地の管理に携わっている日本総合住生活も含めて知恵を出し合い、同社が設置の上、団地のコミュニティスペースに使うというアイデアが出てきたのです。
山﨑
ともに沿線や地域の活性化に取り組んでいく活動のシンボルとして、赤胴車をコミュニティ拠点として整備しようということになり、そこからはとんとん拍子に進んでいきましたね。
中村
住民活動やイベントなど幅広い世代の人に利用されているようですね。自動販売機でおむつも売られていて、子育て世代への心配りも感じました。
山﨑
駅にある赤胴車のラッピング自販機を団地にもという話をいただき、赤ちゃん連れのママのイベントなども計画していたことから、商品におむつを加えていただきました。
中居
阪神電鉄さんとはこれまでも、お母さん同士が交流する「親子カフェ」なども連携して行ってきており、多彩なアイデアにつながっていると思います。

マルシェの会場には子どもから高齢者まで幅広い年代の笑顔があふれていた

地方の生産者と団地の人たちをつないだ名産品販売の産地直送プチマルシェ

本格的なピザやハンバーガー、カレーが味わえるキッチンカーも大人気

木づくりのガチャガチャや木のゴム鉄砲などに子どもたちも興味津々

楽しみながら「防災」が学べる体験型スタンプラリーも注目を集めた

連携を広げて 人に温かい地域に

中村
ちょうど今日は、「赤胴車マルシェ」というイベントも開かれ子ども連れも多く、私もこのような環境で子育てしたいと思いました。同世代の家庭とつながりができるとてもいい環境ですね。
中居
このマルシェは今回で4回目となり、URとしても岡山県津山市や高知県黒潮町、広島県福山市と連携した「地方名産品販売」を行いました。また、武庫川女子大学の先生にご協力いただき、線路が描かれたシートや軽トラックに子どもたちが自由に落書きできる「子供落書きアート」を開催したり、赤胴車と武庫川線の歴史を講演いただいたりしています。
山﨑
私たちも毎回ご相談しながら企画を考えていて、今回は親子で楽しめる「体力アップ&からだ測定チャレンジ」というコーナーを設けています。
中村
私も見せていただきましたが、ハンドメイドのコーナーもあって、お母さんたちの手作りの雑貨が並んだブースなどもありました。
中居
赤胴車の設置に協力いただいた日本総合住生活の呼びかけで、月2回集まってキッズ雑貨や小物を手作りしているグループがあるのですが、ハンドメイドコーナーで来場した方に見ていただきながら会話が生まれ、コミュニティが広がるきっかけにもなっています。
山﨑
鉄道会社がこのような地域密着型のマルシェに直接関わることは珍しいですが、まちが楽しくにぎやかになることで、沿線に住まわれる人が増え鉄道利用にもつながればと考えております。
中村
赤胴車が来てから、武庫川団地の雰囲気は変わりましたか。
中居
大きく変わったなと感じています。赤胴車のある広場がコミュニティ拠点になるとともに、さまざまな情報発信の拠点にもなり、地域のいろいろな方にお越しいただけるまちができたと思っています。
山﨑
そう感じます。これからも人の交流が自然と生まれるような、そんな団地になればいいなと思いますね。私たちも赤胴車をお譲りして、ここまできれいに整備していただきましたので、UR都市機構さんや団地の皆さんと一緒に、この広場がいい形で続いていくよう頑張りたいと思います。
中村
最後に、赤胴車の広場を中心にコミュニティが広がっている、武庫川団地への思いをお聞かせください。
山﨑
子どもからお年寄りまで、いろいろな世代の方が交流し、人のつながりがある温かい地域になるよう、沿線活性化の一環として取り組んでいます。子どもたちが育っていく中で、赤胴車のある風景が、ふるさとの思い出の場所の一つになったらうれしいですね。
中居
私たちも、住民の方や地域の方と連携してネットワークを築くことで、武庫川団地ならではの課題解決に取り組んで、これからも豊かなまちづくりのお手伝いをしたいと思います。
中村
暮らしやすさ、子育てのしやすさの大切さを改めて感じました。すてきなまちですね。ありがとうございました。