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トップ>人―かお>NHK朝の「日曜討論」の司会でおなじみ

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島田 敏男

島田 敏男 【略歴

NHK朝の「日曜討論」の司会でおなじみ

島田 敏男さん/解説委員

 日曜の朝は、政治討論番組つづき。6時からの「時事放談」(TBS系)は早すぎますが、7時半「新報道2001」(フジテレビ系)、9時から「日曜討論」(NHK)、そして10時からは「サンデープロジェクト」(テレビ朝日系)、とチャンネル・ザッピングする人はおおかた40代すぎ? いや、政権交代で若い人も増えたかしら。

 民放局の、ときにヤカマシすぎたりケンカ腰だったりする政治討論バトルを見続けていると、間にはさまるNHKは、やはりほっとさせるものがありますね。落ち着いて、静かな討論会……当事者も視聴者も頭を冷やしましょう、というような。

 そんな「日曜討論」の司会でおなじみの顔、島田敏男さんも中央大学のOBです。

 NHKの解説委員として、「日曜討論」のほか、「おはようコラム」「スタジオパークからこんにちは」「時論公論」などで、主に政治、外交、安全保障分野の解説を担当。おだやかな語り口と、わかりやすく聞きやすい説明、公平な解説には定評があります。

 山梨県出身。1981年、中央大学法学部政治学科卒業。

 在学中は中央大学唯一の弁論部である「辞達(じたつ)学会」に所属。

 「辞達、というのは『論語』の中にある言葉で、立派なことを言っても聞く人の心に達し、しっかり受け止めてもらうことができなければ全く意味がない、という教えです。実は学生の頃は、少々疑問を持っていました。多少わかりにくくても真実を、と力んでね。今の政治解説の仕事をするようになって、聞く人に理解してもらう努力がいかに大切か。話す側主体の言葉では商品にならないことを痛感するようになりました」

 ――解説委員のやりがいは?

 「大学に入学した頃から、『騙す側にはまわりたくないが、騙される側にもなりたくない』という漠然とした気持ちがありました。解説委員という仕事は、もちろん騙す側に立ってはならないという緊張感があり、騙される側に立たされないための監視役という性格を持っています。そこにやりがいを感じます。何しろ永田町、霞が関には『国民を欺く上手なウソ』という地雷がたくさん埋まっているので、目を凝らしています」

 新しい「政治の風景」が展開するなかで、やはり「上手なウソ」を監視する解説に期待。

島田 敏男(しまだ・としお)さん
山梨県出身。1981年中央大学法学部政治学科卒業。NHKに記者として入局。福島放送局、青森放送局勤務を経て報道局政治部記者に。中曽根首相番からスタートし、与野党、外務省、防衛省などの取材を担当。首相官邸キャップ、政治部デスクを経て2001年より解説委員。総合テレビ朝の「おはようコラム」昼の「スタジオパークからこんにちは」夜の「時論公論」などで、政治、選挙、外交、安全保障のニュース解説を担当している。
主なテーマには、「首相靖国参拝の問題点」「北朝鮮制裁決議と日本」「政権選択と国民の視線」「見えたか鳩山外交の独自性」などがある。日曜日午前9時からの「日曜討論」の司会を、毎月3回程度の割合で務めている。