「新型コロナウイルスへの対応にあたって」
学校法人中央大学を代表して、このたびの新型コロナウイルスへの私たちの対応姿勢につき、学生・生徒、ご父母、学員(卒業生)、並びに関係各位のご理解をいただきたく、説明とお願いを申し上げます。
2020年度の新入生を迎えるこの時期に、私たちは、未だ嘗て経験したことのないような規模の健康不安や大きな経済的弊害をもたらす見えない敵に直面しています。パンデミックの終息に向けて、互いに協力して有効な対応策を打つことができるか、人類の叡智が試されている状況といっても過言ではありません。このような厳しい社会状況の中、学生・生徒およびご父母の皆さまは、新年度の授業がどうなるのだろうか、また、個々人の生活環境や経済条件が激変していくかも知れない中、将来に向けてきちんと勉学を継続していくことができるのだろうかと、ご心配されておられると存じます。
学校法人中央大学(以下、本学といいます)は、この未曾有の事態に対し、公教育の担い手として、本学の教育サービスとその独自性がいかなる困難な状況下にあっても可能な限り保障されるよう、冷静にかつ最大限の努力をもって対処したいと考えています。現在、本学が設置する中央大学や各附属学校では、学長や校長と教職員の並々ならぬ配意と努力の下、政府の呼びかけや対応方針を尊重しつつ独自に対応方針を定め、新学期に向けて学生・生徒の安全を確保しながら学びの機会を保障するために、各校の実情に即して対応策を準備しています。理事長と致しましては、本学各校の伝統と独自性・独立性を尊重しながら、学校法人全体に目配りをし、この事態への対応を進めてまいります。
本学は、創立以来135年の歴史を踏まえた「行動する知性」の理念の下、学生・生徒の勉学意欲とご父母の想いにお応えして学びの機会を保障していくことが学校法人の責務であると考えており、本学の教育サービスを支える教職員を含めて、すべての関係者の安全・安心を担保しつつ、この責務を果たしていくために最大限尽力していきたいと存じます。本学は4年前から中長期事業計画CHUO VISION 2025を着実に推進してきたところでありますけれども、理事長としては、上記の責務を果たしていくためにやむを得ないと判断すれば、経済社会の激動に鑑み、必要に応じて一部の延期や見直しも視野に入れて検討すべきものと考えています。
まもなく始まる新年度は、学生・生徒の皆さんにとって希望に満ちた年度でなければなりません。学校法人全体として、希望の火を絶やさないよう本学各校の活動を誠心誠意支え、守り抜く所存です。学生・生徒の皆さん、ご父母の皆さま、学員の皆さま、そして、今多大な負担を背負いながら働いておられる本学教職員の方々、すべての人が一緒になって、まだ先の見えないこの事態を乗り越えていけますように、ご理解・ご協力のほど心からお願い申し上げます。
2020年3月23日
学校法人中央大学
理事長 大村 雅彦
新入生とご家族の皆様へ
新年度の学修環境等について(お知らせとお願い)
皆様には、新型コロナウイルス感染症の感染が拡大する社会情勢にあって、さまざまな困難や不安のなかでお過ごしのことと拝察し、中央大学教職員を代表して、心からお見舞いを申し上げ、ご健勝をお祈りいたします。
あらためまして、新入生の皆さんの中央大学へのご入学をお祝いし、ご家族の皆さんのご支援に心から敬意を表し感謝を申し上げます。中央大学では、新型コロナウイルス感染の予防のため、2020年度を例年にない状況のなかで迎えております。入学式に代えて本学ウェブサイトを通じて新入生への歓迎メッセージを配信し、学生証と年度始めの案内関係書類を郵送にてお届けし、学部によりましては、各種ガイダンスの一部を、本学がインターネット上で提供している「授業支援システム(manaba)」(読み:マナバ)や「学生ポータルサイト(Cplus)」(読み:シープラス)といったサイトから、オンラインで配信いたしております。また、学年暦の執行や修学・課外活動環境について、特別の措置を講じ、種々お知らせしているところです。今後も、新入生の皆さんが、安全な環境で学修を開始して戴けるよう、教職員一同、努力して参ります。
さて、この度、新型コロナウイルス感染症に係る緊急事態宣言(以下「緊急事態宣言」といいます)が発令され、東京都が対象地域として指定されたことに伴い、国や東京都の措置を踏まえつつ、本学が定めました指針や主な措置につきまして、ご理解とご支援をお願い申し上げます。なお、事態の変化に伴い、このお知らせの内容を変更し、また追加をする際にも、本学ウェブサイトを活用いたしますので、何卒、よろしくご承知ください。学生の皆さんには、入学後一度もキャンパスを訪れることがないまま、自宅に留まることが強く求められる日々となり、不安も大きいかと思います。しかし、感染拡大を防止するためには、人と人の直接接触を可能な限り減らすしかありません。どうぞ、皆さんが自宅に留まることが皆さんの大切な人を守るのだ、ということを銘記されると共に、インターネット等を活用してコミュニケーションを維持して、心まで孤立することのないようにいたしましょう。お困りのことがあれば、遠慮なくご相談ください。
2020年4月9日
中央大学 学長 福原 紀彦
法学部長 猪股 孝史
経済学部長 山﨑 朗
商学部長 渡辺 岳夫
理工学部長 樫山 和男
文学部長 宇佐美 毅
総合政策学部長 青木 英孝
国際経営学部長 河合 久
国際情報学部長 平野 晋