商学部　結城　祥准教授が、２０１１年５月に開催された日本商業学会第６１回全国研究大会において、優秀論文賞を受賞しました。

　この賞は、日本商業学会の学会誌『流通研究』の前年度掲載論文の中から、最も優れた論文に対して授与されるものです。

　受賞論文「マーケティング・チャネルにおける新規販路開拓と関係性の管理」、『流通研究』、第１２巻第４号　（２０１０）　は、製造業者による「新規販路の開拓」と「既存販路との関係性深耕」の強化バランスに注目した研究です。

　「市場の変動に直面する製造業者は、その不確実性を回避すべく、既存販路との関係性を深耕する」というチャネル研究の一般的主張に異議を唱え、製造業者の不確実性受容・回避傾向は自身の成果状況に応じて変化し、それに呼応して販路開拓と関係性の強化バランスも変動することを理論的・実証的に示したオリジナリティが高く評価され、今回の受賞となりました。